ハイエンドの中でもさらに最上位クラスの製品ブランドとして、GeForce GTX TITAN Seriesが追加された。ただし、製品世代としては、GeForce GTX 700シリーズと同列である。
GeForce GTX TITANシリーズのGK110コアのSMXの中には64基の倍精度演算ユニットも搭載されている。倍精度演算ユニットは、GK104コアの単精度演算ユニットによる倍精度演算の8分の1のクロック数で倍精度演算するが、コアクロックの8分の1のクロック速度で動作している。これをNVIDIA Control Panelの設定を変更することで、コアと同クロックで動作させられるように変更できる。この倍精度浮動小数点演算のフルスピードモード化機能を「DPフルスピードモード」と呼ぶ。但し、DPフルスピードモード時は消費電力が上がり、コアクロックが抑えられるため、実際の倍精度演算性能は理論値の8倍には届かない。
製品名コア名 (プロセス)コアクロック
[Boost]
(MHz)コア数メモリフィルレート[注釈 5]FLOPS[注釈 5]SLI消費電力
(W)補助電源接続
SMCUDATMUROPL2
(MB)タイプクロック
(GT/s)バス幅
(bit)帯域
(GB/s)容量
(GB)ピクセル
(GPix/s)テクセル
(GTex/s)単精度
(TFLOPS)
GeForce GTX TITANGK110 (TSMC 28 nm)836 [876]142688224481.5GDDR56384288640.11874.494-way2508pin+6pinPCIe 3.0
×16
GeForce GTX TITAN Black889 [980]152880240733642.72135.12
GeForce GTX TITAN ZGK110 ×2チップ705 [876]15×22880×2240×248×21.5×2384×2336×26×267.73388.122-way
(Quad SLI)3758pin×2
GeForce GTX TITAN Series の製品
GTX TITAN[63]
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2013年2月19日発表。先に「Tesla K20X」として投入されていたGK110コアを採用するコンシューマ向けモデル。製品名については、Tesla K20Xを採用し、TOP500で2012年11月に性能ランキング1位となった米オークリッジ国立研究所のスーパーコンピューター「タイタン」[64]に由来している。GPUコアのSMX 15基中の1基が無効化されている。浮動小数点数演算性能は、単精度が4.49 TFLOPS(GTX 680は3.09 TFLOPS)、DPフルスピードモード時の倍精度が1.50 TFLOPS(理論値)(GTX 680は0.13 TFLOPS)。
GTX TITAN Black[65]
2014年2月18日発表。フルスペックのGK110コアを採用。GTX TITANと比べて動作クロックとメモリークロックが引き上げられている。浮動小数点数演算性能は、単精度が5.12 TFLOPS、DPフルスピードモード時の倍精度が1.71 TFLOPS(理論値)。
GTX TITAN Z[66]
2014年3月25日発表。フルスペックのGK110コアを2基搭載するデュアルGPU。接続にトリプルスロット幅の空きを必要とする。浮動小数点数演算性能は、単精度が8.12 TFLOPS、DPフルスピードモード時の倍精度が2.71 TFLOPS(理論値)。発売時の価格は、史上最高の40万円 -[67]。
GeForce 900 Series「en:GeForce 900 series」も参照
GeForce 900 Seriesは、第2世代Maxwellアーキテクチャを採用する、ミドルレンジからハイエンドクラスの2014年後半 - 2015年の製品群である。
第2世代Maxwellアーキテクチャでは、新たなメモリ圧縮技術を採用しメモリのアクセス効率が高まった[68]。