GeForce RTX 20 Seriesは、Turingアーキテクチャを採用する、ハイクラスからウルトラハイエンドクラスの2018年後半 - の製品群である。
新しいSUPERグレードは、“無印”と,その上位モデルを示す“Ti”の間に位置する[126][127]。
SM内部にTensorコア[注釈 7]とRay Tracingコア (RTコア) と呼ばれる新しい演算器が追加されており、ディープラーニングの高速化およびリアルタイムレイトレーシングのハードウェアアクセラレーションを実現している[128]。また、新たなメモリ規格のGDDR6メモリの採用により、メモリ帯域が向上している[128][129]。
製品名コア名 (プロセス)コアクロック
[Boost]
(MHz)コア数メモリフィルレート[注釈 5]FLOPS[注釈 5]SLIVR消費電力
(W)補助電源接続
SMCUDATensorRTTMUROPL2
(MB)タイプクロック
(GT/s)バス幅
(bit)帯域
(GB/s)容量
(GB)ピクセル
(GPix/s)テクセル
(GTex/s)単精度
(TFLOPS)Tensor (FP16)
(Tensor TFLOPS)
GeForce RTX 2060 (6 GB)TU106 (TSMC 12FFN)1365 [1680]30192024030120483GDDR614192336665.51645.2441.9×〇1608pinPCIe 3.0
×16
GeForce RTX 2060 (12 GB)1470 [1650]34217627234136641294.12006.4051.2185
GeForce RTX 2060 SUPER42564488175
GeForce RTX 20701410 [1620]3623042883614490.22036.5052.0
GeForce RTX 2070 SUPERTU104 (TSMC 12FFN)1605 [1770]402560320401601032578.2265.7NVLink
2-way2158pin+6pin
GeForce RTX 20801515 [1710]4629443684618497.02798.9271.4
GeForce RTX 2080 SUPER1650 [1815]4830723844819215.549610631710.181.1250
GeForce RTX 2080 TiTU102 (TSMC 12FFN)1350 [1545]68435254468272886143526161111936711.894.02608pin×2
NVIDIA TITAN RTX1350 [1770]72460857672288963846722413038912.499.5280
RTX 2060 (6 GB)[130]
2019年1月7日発表、同年1月15日発売。フルスペックのTU106コアからSM 36基中の6基が無効化され、メモリバス幅も4分の3となる192bitへ抑えたもの。前世代のGTX 1070 Tiと同等性能[131]でありながら、米国での小売価格は、GTX 1070 Tiの449ドルより100ドル安い349ドルとなった。
RTX 2060 (12 GB)
2021年12月1日発表、同年12月7日発売。RTX 2060 SUPERと同様にSM 34基で構成され動作クロックも共通のスペックを持つが、メモリ帯域はRTX 2060 (6 GB)と共通で容量のみ倍の12 GBを搭載する。
RTX 2060 SUPER[132]
2019年7月2日発表、同年7月9日発売。RTX 2070(無印)に近い性能まで引き上げられたが、米国での小売価格は、399ドルに抑えられた。
RTX 2070[133]
2018年8月20日発表、同年10月17日発売。フルスペックのTU106コアを採用し、3基のGPC×12で計36基のSMで構成されている。前世代のGTX 1080と同等性能。米国での小売価格は、GTX 1080と同じ499ドルとなった。上位のRTX 2070 SUPERの発売後は、実売価格が下落した。
RTX 2070 SUPER[132]
2019年7月2日発表、同年7月9日発売。上位のRTX 2080(無印)と同じTU104コアを採用し、RTX 2070(無印)とRTX 2080(無印)のほぼ中間の性能まで引き上げられたが、米国での小売価格は、RTX 2070(無印)と同じ499ドルに据え置かれた。
RTX 2080[134]
2018年8月20日発表、同年9月20日発売。フルスペックのTU104コアである6基のGPC×8で計48基のSMから、GPC 2基が無効化されている。前世代のGTX 1080 Tiと同等性能。米国での小売価格は、GTX 1080 Tiと同じ699ドルとなった。上位のRTX 2080 SUPERの発売後は、実売価格が下落した。
RTX 2080 SUPER[132]
2019年7月2日発表、同年7月23日発売。フルスペックのTU104コアを採用し、GDDR6メモリのデータレートが14 Gbpsから15.5 Gbpsに引き上げられたが、米国での小売価格は、RTX 2080(無印)と同じ699ドルに据え置かれた。
RTX 2080 Ti[134]
2018年8月20日発表、同年9月27日発売。フルスペックのTU102コアからSM 72基中の4基が無効化され、メモリバス幅が32bit減少している。米国での小売価格は999ドルで、日本国内での小売価格は15万円前後から。
NVIDIA TITAN RTX[135]