GeForce
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GTX 480は消費電力の公称値は250 W[34]となっているが、フルロード時に消費電力が300 W近くになるという動画やレビューが日本国外で掲載されている[注釈 6](なお、電源供給は6ピン補助電源と8ピン補助電源の2系統と、PCI-Expressスロットからの給電で合計300 Wになるので、電力不足になる事はない)。
GeForce 500 Series「en:GeForce 500 series」も参照

GeForce 500 Series(ジーフォース・500・シリーズ)は、2010年11月9日に発表された、GeForceシリーズの第12世代製品群である。Fermi第2世代のGF11xコアを採用しているが、コアのアーキテクチャは前世代とほぼ同じである。

製品名コア名 (プロセス)コアクロック
(CUDA)
(MHz)コア数メモリフィルレート[注釈 5]FLOPS[注釈 5]SLI消費電力
(W)補助電源接続
SMCUDATMUROPL2
(KB)タイプクロック
(GT/s)バス幅
(bit)帯域
(GB/s)容量
(GB)ピクセル
(GPix/s)テクセル
(GTex/s)単精度
(TFLOPS)
GeForce 510 (OEM)GF119 (TSMC 40 nm)523 (1046)14884128DDR31.86414.41 / 22.094.180.10×25?PCIe 2.0
×16
GeForce GT 520810 (1620)3.246.480.1629
GeForce GT 530 (OEM)GF118 (TSMC 40 nm)700 (1400)2961625612828.82.8011.20.2750
GeForce GT 545 DDR3 (OEM)GF116 (TSMC 40 nm)720 (1440)3144242438419243.21.5 / 317.317.30.412-way70
GeForce GT 545 GDDR5 (OEM)870 (1740)16256GDDR5412864.0113.920.90.501056pin
GeForce GTX 550 Ti900 (1800)419232243844.119298.51 / 221.628.80.69116
GeForce GTX 555 (OEM)GF114 (TSMC 40 nm)776 (1553)6288483.891.9118.637.20.891506pin×2
GeForce GTX 560 SE736 (1472)17.735.30.85
GeForce GTX 560810 (1620)7336563251242561281 / 225.945.41.09
GeForce GTX 560 Ti822 (1644)83846426.352.61.26170
GeForce GTX 560 Ti (OEM)GF110 (TSMC 40 nm)732 (1464)1135244406403.83201521.25 / 2.529.332.21.56210
GeForce GTX 560 Ti
(448 Cores Limited Edition)14448561.2541.01.31
GeForce GTX 57015480601.25 / 2.543.91.413-way219
GeForce GTX 580772 (1544)16512644876843841921.5 / 337.149.41.582448pin+6pin
GeForce GTX 590GF110 ×2チップ607 (1215)16×2512×264×248×2768×23.4384×2164×21.5×258.377.72.492-way
(Quad SLI)3658pin×2
GeForce 500 Series の製品
GT 520
2011年4月12日(米国時間)発表。GeForce 500シリーズのローエンドモデル。
GT 530 (OEM)
2011年5月19日(米国時間)発表。GF118版のGT 430と言える製品。
GT 545 (OEM)
2011年5月19日(米国時間)発表。GDDR5メモリ搭載品とDDR3メモリ搭載品があり、メモリ容量はDDR3搭載品が大きいが、性能はGDDR5搭載品が高くなる。
GTX 550 Ti
2011年3月15日(日本時間)発表。GF116版のGTS 450と言える製品。GTX 560 Tiと同様にTi が名称につけられている。性能にはGTS 450からは順当に上昇しているものの、GTX 460(768 MB)に及ばず、GTX 460 SE程度となっている[35]
GTX 555 (OEM)
2012年1月19日(日本時間)発表。Alienware社のBTOPCである「Alienware X51」のBTOオプションの一つとして採用されているOEM専用品。GTX 555と550番台でありながらGF114コアを採用している。GTX 560からあらゆる面でデチューンされているが、最大消費電力はGTX 560と同じ150 Wとされ、6ピン補助電源2系統を必要としている(ただし、「Alienware X51」のBTOオプションとして採用されたものはクロック数が若干落とされ、補助電源が1系統になっている)。
GTX 560 SE[36]
2012年3月、公式発表なしに発売。
GTX 560
2011年5月17日(日本時間)発表。GF114版のGTX 460と言える製品。製品の周波数がリファレンスデザインで定められていない。リファレンスデザインで定められているのは、150 Wまでという製品の消費電力の制限のみであり、発表では想定される製品の周波数を大まかに示すだけであった。なお、一番低い周波数がリファレンスクロックという訳ではなくNVIDIAは「GTX 560のリファレンスデザインはないため、リファレンスクロックも設定していない」[37]という公式見解を出している。この為、周波数ではGTX 560 Tiを超える製品も存在し、3D性能が同程度に高められている。
GTX 560 Ti
2011年1月25日(日本時間)発表。GF114のフルスペック版。GeForce 400シリーズでモデルナンバーが3桁しか無い為に分かりにくくなった命名規則の反省からか、GeForce 4 Tiシリーズ以来となるTi の命名規則が復活した。GTX 460系に比べ、コア数が増加(SM換算で7基から8基)している他に、コアクロックやメモリクロックが上昇して、性能はGTX 460系を完全に上回り、GTX 470と同程度になっている。
GTX 570
2010年12月7日(米国時間)発表。GTX 580から、CUDAコアとテクスチャユニット、ROPユニットとメモリバス幅が削減されている。GPUクーラーはGTX 580で採用されたものと同じ、ベイパーチャンバーが採用されている。カードサイズはGTX 580と等しい。性能はGTX 470を完全に上回り、GTX 480と同程度の性能となっている。
GTX 580
2010年11月9日(日本時間)23時発表。GF110のフルスペック版。アーキテクチャ的にはGF100に若干の機能を追加した以外はほぼ同一であるが、歩留まりの向上や消費電力の改善などの物理設計が大きく見直された可能性がある[38]。GTX 480で無効化されていたコアが全て有効化されたが、消費電力はGTX 480と同程度に抑えられた。また、GPUクーラーに関してもベイパーチャンバーを採用するなどしてGTX 480から大幅に改善され(特徴的なヒートシンクや基板の吸気口も姿を消している)、冷却力と静音性が向上した。性能に関してもGTX 480から十数%向上している。
GTX 590
2011年3月24日(日本時間)22時発表。GTX 295以来であり、Fermi世代初のデュアルGPUカードである。使用しているコアはGTX 580と同じGF110のフルスペック版となる(ROPユニットやテクスチャユニット等に関してもGTX 580と同じフルスペック)。公称消費電力は365 Wで、8ピン補助電源が2系統必要となる。これにより合計375 Wの電力をカードに供給する事が可能であるが、PCI-SIGの規定は6ピン補助電源と8ピン補助電源を1系統ずつの合計2系統(供給電力はPCI-Eスロットからのものと合わせて300 W)までと定められており、このリファレンスデザインを超えるものである(メーカー独自デザインのものであれば既に規定を超えるものは発売されていた)。しかし、動作クロックはGTX 580と比べて大きく引き下げられている。これは、公称消費電力が244 WであるGTX 580(と同じGF110コアのフルスペック版)をGTX 590として一つのカードに搭載する為だが、既に本来のPCI-SIG規定を超えている為に、この制限は他社製品であるRadeon HD 6990(GTX 590発売時点でのデュアルGPUカードの最上位製品であり、補助電源は8ピンx2)を意識したものであると推察できる。性能的にはGTX 570のSLIと同程度になっているが、消費電力まで実測では公称219 WのGTX 570のSLI(単純計算として合計438 W)と同程度になっている。GPUクーラーはコンパクトでありながら静音性と冷却力に優れている。
GeForce 600 Series「en:GeForce 600 series」も参照

GeForce 600 Series(ジーフォース・600・シリーズ)は、2012年3月22日に発表された、GeForceシリーズの第13世代製品群である。GeForce 500 Seriesからアーキテクチャの大幅な刷新をおこなった。NVIDIAはKeplerアーキテクチャをCUDAの転換点と位置付けており、電力あたりの性能(ワットパフォーマンス、Performance per Watt)に重きを置いた設計をおこなっている。

KeplerアーキテクチャではTesla - Fermi世代で採用されたシェーダクロック倍速機能を廃止。FermiアーキテクチャではGF100コアとGF110コアで32基、その他のコアで48基のCUDAコアでSM (Streaming Multiprocessor) 構成していたのに対し、Keplerアーキテクチャでは192基のCUDAコアでSMX (Streaming Multiprocessor eXtreme) を構成し、SMを構成するCUDA Coreの数を大幅に増やした[39]

またFermiプロッセッサに比べパイプラインの段数が大幅に減少しており、プロッセッサ内でハードウェア処理されていたスケジューリングの大半がソフトウェア処理に回った。パイプラインが浅くなったことによりラッチ回路が減少し消費電力を大幅に押し下げる結果となった[40]

NVIDIA AdaptiveV-Syncによって、画面のティアリングとフレームレートのカクツキを最小限に抑えることができる。また、TXAAといわれる新しいアンチエイリアシング手法をハードウェアでサポートすることによって、GPUへの負荷を減らしながら従来よりも高品質なAA処理が可能となっている。

なおGK104コアは汎用コンピューティング (GPGPU) 向けの機能をいくつか切り捨てており、特に倍精度浮動小数点の演算性能は単精度の1/24となっている。そのため、倍精度対応が必要とされる分野には、後発のGK110コアを採用したGTX TITANシリーズが採用される。

Intel X79 ExpressプラットフォームがPCIe Gen3に対応しておらず動作確認が完全にとれるまで無効としていると説明していたが、2012年6月現在、NVIDIAはX79プラットフォームの各社マザーボードでのマザーボード-CPU間の通信タイミングに開きが見られるためX79プラットフォームでのPCIe Gen3対応は見送られた。なお公式ではサポートを行わない条件においてX79でのPCIe Gen3を有効化する無保証パッチを配布している[41]

そのほか、GeForce GTX 670およびGTX 680は、シャープ4K解像度ディスプレイPN-K321における3840x2160ドットの60Hz映像伝送に対応するグラフィックスカードとして、AMD Radeon HD 7750/HD 7970、AMD FirePro W600/W5000/W8000、NVIDIA GeForce GTX TITAN/760、NVIDIA Quadro K600/K5000などとともにシャープ公式の動作検証がなされている[42]
GeForce GT 600 Series

GeForce GT 600 Seriesは、主にFermi世代の下位モデルのリネーム製品で構成され、Keplerアーキテクチャを採用する製品はGK107コア採用のGeForce GT 640 1製品のみだったが、2013年5月のGK208コアの発表により、Keplerアーキテクチャを採用する製品が増加した。

製品名コア名 (プロセス)コアクロック
(CUDA)
(MHz)コア数メモリフィルレート
[注釈 5]FLOPS[注釈 5]SLI消費電力
(W)接続
SMCUDATMUROPL2
(KB)タイプクロック
(GT/s)バス幅
(bit)帯域
(GB/s)容量
(GB)ピクセル
(GPix/s)テクセル
(GTex/s)単精度
(TFLOPS)
GeForce GT 610GF119 (TSMC 40 nm)810 (1620)14884128DDR31.86414.41 / 23.246.480.16×29PCIe 2.0
×16
GeForce GT 620GF108 (TSMC 40 nm)700 (1400)296162.8011.20.2749
GeForce GT 630 (DDR3)810 (1620)25612828.81 / 2 / 43.2413.00.3165
GeForce GT 630 (GDDR5)GDDR53.251.21
GeForce GT 630 Rev.2 (64bit DDR3)GK208 (TSMC 28 nm)902384328512DDR31.86414.41 / 27.2228.90.6925PCIe 2.0
×8
GeForce GT 635 (OEM)9677.7430.90.7435
GeForce GT 640 Rev.2 (64bit GDDR5)1046GDDR5540.08.3733.50.8049
GeForce GT 640GK107 (TSMC 28 nm)90216256DDR31.7812828.514.428.90.6965PCIe 3.0
×16
GeForce GT 600 Series の製品
GT 610
2012年5月16日販売開始。Fermi世代のGT 520のリネーム品。
GT 620
2012年5月16日販売開始。Fermi世代のGT 430のメモリバス幅を半減させたもの。
GT 630 (DDR3)
2012年5月16日販売開始。Fermi世代のGT 440 (DDR3) のリネーム品。DDR3メモリを4 GB搭載した製品やDVI-D出力端子を2系統搭載した製品も存在する。
GT 630 (GDDR5)
2012年5月16日販売開始。Fermi世代のGT 440 (GDDR5) のリネーム品。
GT 630 Rev.2 (64bit DDR3)
2013年5月29日販売開始。新しいGK208コアを採用し、メモリバス幅64bitのDDR3メモリを搭載、3画面表示に対応している。GK107コアと比べてPOP数が半分となるため、ピクセルフィルレート(GPixel/s)とメモリ帯域(GB/s)はGT 640の半分となる。
GT 640 Rev.2 (64bit GDDR5)
2013年5月29日販売開始。新しいGK208コアを採用し、メモリバス幅64bitのGDDR5メモリを搭載、3画面表示に対応している。GT 630 Rev.2やGT 640と比べ、コアクロックが16%ほど高く設定されている。
GT 640[43]
2012年6月5日販売開始。GK107コアを採用し、メモリバス幅128bitのDDR3メモリを搭載、3画面表示に対応している。性能はFermi世代のGTSクラスのGTS 450と同程度[44]。リファレンスボードのTDPは65Wとなっているが、実際の消費電力はGTX 650より大幅に低く、ロープロファイル対応かつ1スロットの製品も存在する。
OEM品 (リネーム品)

605 (OEM)
510 (OEM)のリネーム品。
GT 640 (OEM) (192bit DDR3)
GT 545 DDR3 (OEM) のリネーム品。
GT 645 (OEM)


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