GeForce
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なおMicrosoft Expression Encoder 4 でのCUDAによるGPUエンコーディングを使用する際には、通常のPCを使用した1ストリームのMP4エンコードの場合で1 GBのメモリーと128以上のCUDAコアを持つGPUが推奨となっており、現在の製品ラインアップではGTS 450/GTX 550以上が推奨スペックとなる[33]
GTX 460 SE
2010年11月15日(米国時間)発表。GTX 460 (1 GB) からSM 1基が無効化されている。
GTX 460 (768 MB)、GTX 460 (1 GB)
2010年7月12日(日本時間)NVIDIAウェブサイトにて発表と同時に販売開始。FermiアーキテクチャであるGF100の派生コア、GF104を初めて採用した製品。GF100とGF104の相違点は以下のとおりである。

GPC数が4基から2基に半減

一つのSM当たりのCUDAコア数が32基から48基に増加、テクスチャマッピングユニット (TMU) が4基から8基に倍増

ROPパーティション(ROPユニットが8基まとまったもの)が6基から4基に削減

メモリバス幅が384bitから256bitに削減
GF104のフルスペックはCUDAコアが384基、テクスチャユニットが56基、ROPユニットが32基、メモリバス幅が256bitであるが、GF100採用製品と同じ様に歩留まり向上の為にCUDAコアが336基に削減されている。更に768 MB版はメモリ周りもメモリコントローラとROPパーテーションが1基ずつ(つまりはメモリバス幅64bit分、ROPユニットで8基)削減されている。仕様変更により、GF100に比べて、DirectX 9、10世代のアプリケーションでのパフォーマンスが向上し、768 MB版ではGTX 465に匹敵、1 GB版ではGTX 465を上回る性能となっている。どちらのモデルも6ピン補助電源が2系統必要であるが、消費電力はGTX 465に比べて大きく減少し、メーカーオリジナルデザインであれば768 MB版は6ピン補助電源1系統の製品も存在する。カードサイズも短小化され、取り回しが容易になっている。
GTX 465
2010年5月31日(台湾時間)COMPUTEX TAIPEI 2010開幕前日に開催した報道関係者向け説明会にて発表。FermiアーキテクチャであるGF100を採用した製品。歩留まり向上の為に、GTX 470から更に一部のCUDAコア等が無効化されている。Point of View GeForce GTX 480
GTX 470、GTX 480
2010年3月27日(米国時間)発表。NVIDIAのGPUとして初めてDirectX 11に対応した。その構造は、CUDAコアを32基、超越関数ユニット (SFU) やキャッシュ、テクスチャマッピングユニッ ト(TMU) を4基、頂点処理エンジン(PolyMorph Engine、いわゆるテッセレーター)が1基で、Streaming Multi-Processor (SM) という最小構成単位を形作り、SMが4基集まってGraphics Processing Cluster (GPC) というミニGPUを構成している。GF100は4基のGPCでクラスタ化された構造を持ち、クアッドコア的な構成となっている。GF100のフルスペックなCUDAコアは512基であり、GTX 470、GTX 480の両方で歩留まり向上の為に一部のCUDAコアが無効化されている。本来はこの世代で倍精度演算が大幅に強化される予定であったが、予定の1/4の性能にとどまっている(ただしこれでも前世代のGeforceを多少上回っている)。今後発売予定のTeslaでは計画通りの性能を発揮できるようになる予定である。前世代のハイエンドであるGT200系のチップに比べ、ピクセルシェーダー機能の性能向上は押さえられ、頂点シェーダー機能が大幅に強化された(GTX 280はGeForce FX 5800に比べ、ピクセルシェーダーの性能は150倍になった一方で、頂点シェーダーの性能は3倍にも達していなかった)。これは、GF100がDirectX 11の新機能であるテッセレーションに最適化されている為である。また、GeForce FXシリーズの教訓から、GeForce 6シリーズより続いた、ハイエンドは枯れたプロセスで生産する原則を破り、TSMCの最新プロセスである40 nmプロセスを採用している。GTX 480は非常に発熱が激しく、基板に吸気口を持ち、ヒートパイプを利用した特徴的なGPUクーラーを採用している。GTX 480は消費電力の公称値は250 W[34]となっているが、フルロード時に消費電力が300 W近くになるという動画やレビューが日本国外で掲載されている[注釈 6](なお、電源供給は6ピン補助電源と8ピン補助電源の2系統と、PCI-Expressスロットからの給電で合計300 Wになるので、電力不足になる事はない)。
GeForce 500 Series「en:GeForce 500 series」も参照

GeForce 500 Series(ジーフォース・500・シリーズ)は、2010年11月9日に発表された、GeForceシリーズの第12世代製品群である。Fermi第2世代のGF11xコアを採用しているが、コアのアーキテクチャは前世代とほぼ同じである。

製品名コア名 (プロセス)コアクロック
(CUDA)
(MHz)コア数メモリフィルレート[注釈 5]FLOPS[注釈 5]SLI消費電力
(W)補助電源接続
SMCUDATMUROPL2
(KB)タイプクロック
(GT/s)バス幅
(bit)帯域
(GB/s)容量
(GB)ピクセル
(GPix/s)テクセル
(GTex/s)単精度
(TFLOPS)
GeForce 510 (OEM)GF119 (TSMC 40 nm)523 (1046)14884128DDR31.86414.41 / 22.094.180.10×25?PCIe 2.0
×16
GeForce GT 520810 (1620)3.246.480.1629
GeForce GT 530 (OEM)GF118 (TSMC 40 nm)700 (1400)2961625612828.82.8011.20.2750
GeForce GT 545 DDR3 (OEM)GF116 (TSMC 40 nm)720 (1440)3144242438419243.21.5 / 317.317.30.412-way70
GeForce GT 545 GDDR5 (OEM)870 (1740)16256GDDR5412864.0113.920.90.501056pin
GeForce GTX 550 Ti900 (1800)419232243844.119298.51 / 221.628.80.69116
GeForce GTX 555 (OEM)GF114 (TSMC 40 nm)776 (1553)6288483.891.9118.637.20.891506pin×2
GeForce GTX 560 SE736 (1472)17.735.30.85
GeForce GTX 560810 (1620)7336563251242561281 / 225.945.41.09
GeForce GTX 560 Ti822 (1644)83846426.352.61.26170
GeForce GTX 560 Ti (OEM)GF110 (TSMC 40 nm)732 (1464)1135244406403.83201521.25 / 2.529.332.21.56210
GeForce GTX 560 Ti
(448 Cores Limited Edition)14448561.2541.01.31
GeForce GTX 57015480601.25 / 2.543.91.413-way219
GeForce GTX 580772 (1544)16512644876843841921.5 / 337.149.41.582448pin+6pin
GeForce GTX 590GF110 ×2チップ607 (1215)16×2512×264×248×2768×23.4384×2164×21.5×258.377.72.492-way
(Quad SLI)3658pin×2
GeForce 500 Series の製品
GT 520
2011年4月12日(米国時間)発表。GeForce 500シリーズのローエンドモデル。
GT 530 (OEM)
2011年5月19日(米国時間)発表。GF118版のGT 430と言える製品。
GT 545 (OEM)
2011年5月19日(米国時間)発表。GDDR5メモリ搭載品とDDR3メモリ搭載品があり、メモリ容量はDDR3搭載品が大きいが、性能はGDDR5搭載品が高くなる。
GTX 550 Ti
2011年3月15日(日本時間)発表。GF116版のGTS 450と言える製品。GTX 560 Tiと同様にTi が名称につけられている。性能にはGTS 450からは順当に上昇しているものの、GTX 460(768 MB)に及ばず、GTX 460 SE程度となっている[35]
GTX 555 (OEM)
2012年1月19日(日本時間)発表。Alienware社のBTOPCである「Alienware X51」のBTOオプションの一つとして採用されているOEM専用品。GTX 555と550番台でありながらGF114コアを採用している。GTX 560からあらゆる面でデチューンされているが、最大消費電力はGTX 560と同じ150 Wとされ、6ピン補助電源2系統を必要としている(ただし、「Alienware X51」のBTOオプションとして採用されたものはクロック数が若干落とされ、補助電源が1系統になっている)。
GTX 560 SE[36]
2012年3月、公式発表なしに発売。
GTX 560
2011年5月17日(日本時間)発表。GF114版のGTX 460と言える製品。製品の周波数がリファレンスデザインで定められていない。リファレンスデザインで定められているのは、150 Wまでという製品の消費電力の制限のみであり、発表では想定される製品の周波数を大まかに示すだけであった。なお、一番低い周波数がリファレンスクロックという訳ではなくNVIDIAは「GTX 560のリファレンスデザインはないため、リファレンスクロックも設定していない」[37]という公式見解を出している。この為、周波数ではGTX 560 Tiを超える製品も存在し、3D性能が同程度に高められている。
GTX 560 Ti
2011年1月25日(日本時間)発表。GF114のフルスペック版。GeForce 400シリーズでモデルナンバーが3桁しか無い為に分かりにくくなった命名規則の反省からか、GeForce 4 Tiシリーズ以来となるTi の命名規則が復活した。GTX 460系に比べ、コア数が増加(SM換算で7基から8基)している他に、コアクロックやメモリクロックが上昇して、性能はGTX 460系を完全に上回り、GTX 470と同程度になっている。
GTX 570
2010年12月7日(米国時間)発表。GTX 580から、CUDAコアとテクスチャユニット、ROPユニットとメモリバス幅が削減されている。GPUクーラーはGTX 580で採用されたものと同じ、ベイパーチャンバーが採用されている。カードサイズはGTX 580と等しい。性能はGTX 470を完全に上回り、GTX 480と同程度の性能となっている。
GTX 580
2010年11月9日(日本時間)23時発表。GF110のフルスペック版。アーキテクチャ的にはGF100に若干の機能を追加した以外はほぼ同一であるが、歩留まりの向上や消費電力の改善などの物理設計が大きく見直された可能性がある[38]


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