GeForce 500 Series(ジーフォース・500・シリーズ)は、2010年11月9日に発表された、GeForceシリーズの第12世代製品群である。Fermi第2世代のGF11xコアを採用しているが、コアのアーキテクチャは前世代とほぼ同じである。
製品名コア名 (プロセス)コアクロック
(CUDA)
(MHz)コア数メモリフィルレート[注釈 5]FLOPS[注釈 5]SLI消費電力
(W)補助電源接続
SMCUDATMUROPL2
(KB)タイプクロック
(GT/s)バス幅
(bit)帯域
(GB/s)容量
(GB)ピクセル
(GPix/s)テクセル
(GTex/s)単精度
(TFLOPS)
GeForce 510 (OEM)GF119 (TSMC 40 nm)523 (1046)14884128DDR31.86414.41 / 22.094.180.10×25?PCIe 2.0
×16
GeForce GT 520810 (1620)3.246.480.1629
GeForce GT 530 (OEM)GF118 (TSMC 40 nm)700 (1400)2961625612828.82.8011.20.2750
GeForce GT 545 DDR3 (OEM)GF116 (TSMC 40 nm)720 (1440)3144242438419243.21.5 / 317.317.30.412-way70
GeForce GT 545 GDDR5 (OEM)870 (1740)16256GDDR5412864.0113.920.90.501056pin
GeForce GTX 550 Ti900 (1800)419232243844.119298.51 / 221.628.80.69116
GeForce GTX 555 (OEM)GF114 (TSMC 40 nm)776 (1553)6288483.891.9118.637.20.891506pin×2
GeForce GTX 560 SE736 (1472)17.735.30.85
GeForce GTX 560810 (1620)7336563251242561281 / 225.945.41.09
GeForce GTX 560 Ti822 (1644)83846426.352.61.26170
GeForce GTX 560 Ti (OEM)GF110 (TSMC 40 nm)732 (1464)1135244406403.83201521.25 / 2.529.332.21.56210
GeForce GTX 560 Ti
(448 Cores Limited Edition)14448561.2541.01.31
GeForce GTX 57015480601.25 / 2.543.91.413-way219
GeForce GTX 580772 (1544)16512644876843841921.5 / 337.149.41.582448pin+6pin
GeForce GTX 590GF110 ×2チップ607 (1215)16×2512×264×248×2768×23.4384×2164×21.5×258.377.72.492-way
(Quad SLI)3658pin×2
GeForce 500 Series の製品
GT 520
2011年4月12日(米国時間)発表。GeForce 500シリーズのローエンドモデル。
GT 530 (OEM)
2011年5月19日(米国時間)発表。GF118版のGT 430と言える製品。
GT 545 (OEM)
2011年5月19日(米国時間)発表。GDDR5メモリ搭載品とDDR3メモリ搭載品があり、メモリ容量はDDR3搭載品が大きいが、性能はGDDR5搭載品が高くなる。
GTX 550 Ti
2011年3月15日(日本時間)発表。GF116版のGTS 450と言える製品。GTX 560 Tiと同様にTi が名称につけられている。性能にはGTS 450からは順当に上昇しているものの、GTX 460(768 MB)に及ばず、GTX 460 SE程度となっている[35]。
GTX 555 (OEM)
2012年1月19日(日本時間)発表。Alienware社のBTOPCである「Alienware X51」のBTOオプションの一つとして採用されているOEM専用品。GTX 555と550番台でありながらGF114コアを採用している。GTX 560からあらゆる面でデチューンされているが、最大消費電力はGTX 560と同じ150 Wとされ、6ピン補助電源2系統を必要としている(ただし、「Alienware X51」のBTOオプションとして採用されたものはクロック数が若干落とされ、補助電源が1系統になっている)。
GTX 560 SE[36]
2012年3月、公式発表なしに発売。
GTX 560
2011年5月17日(日本時間)発表。GF114版のGTX 460と言える製品。製品の周波数がリファレンスデザインで定められていない。リファレンスデザインで定められているのは、150 Wまでという製品の消費電力の制限のみであり、発表では想定される製品の周波数を大まかに示すだけであった。なお、一番低い周波数がリファレンスクロックという訳ではなくNVIDIAは「GTX 560のリファレンスデザインはないため、リファレンスクロックも設定していない」[37]という公式見解を出している。この為、周波数ではGTX 560 Tiを超える製品も存在し、3D性能が同程度に高められている。
GTX 560 Ti
2011年1月25日(日本時間)発表。GF114のフルスペック版。GeForce 400シリーズでモデルナンバーが3桁しか無い為に分かりにくくなった命名規則の反省からか、GeForce 4 Tiシリーズ以来となるTi の命名規則が復活した。GTX 460系に比べ、コア数が増加(SM換算で7基から8基)している他に、コアクロックやメモリクロックが上昇して、性能はGTX 460系を完全に上回り、GTX 470と同程度になっている。
GTX 570
2010年12月7日(米国時間)発表。GTX 580から、CUDAコアとテクスチャユニット、ROPユニットとメモリバス幅が削減されている。GPUクーラーはGTX 580で採用されたものと同じ、ベイパーチャンバーが採用されている。カードサイズはGTX 580と等しい。性能はGTX 470を完全に上回り、GTX 480と同程度の性能となっている。
GTX 580
2010年11月9日(日本時間)23時発表。GF110のフルスペック版。アーキテクチャ的にはGF100に若干の機能を追加した以外はほぼ同一であるが、歩留まりの向上や消費電力の改善などの物理設計が大きく見直された可能性がある[38]。