GarageBand開発元Apple
最新版10.4.11
(2024年3月12日、macOS)
2.3.15 (2023年9月19日、iOS/iPadOS)
対応OSmacOS Ventura 13.5以降
iOS 17/iPadOS 17以降
プラットフォームIntelプロセッサおよびAppleシリコンを搭載したMac[1]
iPhone、iPod touch、iPad
種別デジタル音楽作成
ライセンスプロプライエタリ
公式サイト[1]
GarageBand(ガレージバンド)は、Appleが開発・販売するmacOS/iOS用の初心者向けの音楽制作ソフトウェアで、様々な音源を組み合わせてDTMを実現する、シーケンスソフトの一種である。かつてMac OS X用ソフトウェアセット製品であるiLifeに含まれていた。現在Appleから販売されているiMac・Mac mini・Mac Pro・MacBook Air・MacBook Proに同梱されている。 プロのミュージシャンでなくとも簡単に音楽制作ができるように、という目的で開発されたソフトウェアであり、視覚的に理解しやすいようなユーザインタフェースとなっている。その使いやすさのためか、沖井礼二や高見沢俊彦など本来のターゲットではないプロのミュージシャンもデモ制作やアイデアの記録のために使用する事例もある。[2] また、2017年にアルバム「TROPICAL LOVE」をリリースした電気グルーヴはこのアルバムの楽曲をほぼ全てGarageBandとMacBookの内蔵マイクのみで制作したとインタビューで語っている[3]。
概要
機能
音源
ソフトウェア音源は外部接続したMIDIキーボードによって操作できるほか、コンピュータのキーボードを使用して操作することもできる。また、こうしたソフトウェア音源トラックだけでなく、ギターやマイクからの入力信号を録音するリアル音源トラックも使用可能であり、デモ制作などには十分な機能を擁している。
調整・補正
各トラックのレベルやパンポットを調節する事ができる。またリバーブ、ディレイ、ビジュアルイコライザーといった代表的なエフェクターが用意されている。特にギター関連は充実しており、バージョン5において五種のギターアンプと10種のストンプボックス(エフェクター)のシミュレーターが追加されている。また、リアル音源トラックに対して、録音した音のチューニングやタイミングを簡易補正することができる。プロフェッショナル向けのソフトウェアではないが、エフェクトの自動操作(オートメーション)やテンポの滑らかな変更が出来、自由度が高い。ただし、やはりプロフェッショナルに向けられる機能などは省略されている。
Podcast
ポッドキャスト用の番組の制作にも対応している。サウンドエフェクトやジングルなど、レコーディングに便利な機能を備える。
ビデオレッスン
楽器の演奏を学ぶためのビデオレッスンが付属している。現時点においてはギター及びピアノの二種が存在。これは初心者向けの基本レッスンと中上級者向けのアーティストレッスンに分けられ、後者は人気曲をアーティストから学ぶことができるものである。
他ソフトとの連携
制作した音楽をAIFF形式でiTunesに書き出すことができる。iTunesに書き出した音楽をCD-Rに書き込むことで、手軽にオーディオCDを作成することができる。
互換
GarageBandの開発には、2002年7月にApple Computerに買収された独Emagic
ループ
初期状態で約1,000種類のループパターンと50種類のソフトウェア音源が含まれており、単体ですぐに音楽制作が始められるように配慮されている。また、Jam Packs(後述)を購入する事により、更に多くのループを追加することができる。
拡張性