GREGORY HORROR SHOW
ジャンルホラー、ブラックコメディ
アニメ
原作イワタナオミ
『GREGORY HORROR SHOW』(グレゴリーホラーショー)は、1999年にテレビ朝日系列で放映されたフルCGアニメ作品。イワタナオミ原作・キャラクターデザイン、ミルキーカートゥーン製作。通称「グレホラ」「GHS」。 さまよえる魂が集うホテル『グレゴリーハウス』に迷い込んだ客の恐怖、心の迷いや現実と虚構の狭間を描く大人向けホラーコメディアニメ。主人公の視界をそのまま映すカメラワークで画面が作られており(主人公の姿形や声は作中に一切登場しない)、視聴者がよりストーリーに移入しやすくなっている。一話ごとの放映時間が3分程度とごく短く、主題歌なども存在しない。箱型にデフォルメされたカートゥーン的なキャラクターデザインも特色。 シリーズは全4作。第3シリーズ・第4シリーズは舞台がホテルから離れ、それぞれグレゴリー、キャサリンが主役。この2作ではごく普通の第三者的なカメラワークが用いられている。 フィギュアなどキャラクターグッズ販売や携帯電話での動画配信、iアプリなどの携帯電話ゲーム、ムック本やPlayStation 2でのゲーム化など幅広いメディアに展開している。また講談社での漫画化、web動画配信なども行った。 2015年にポリゴン・ピクチュアズ企業サイト→2019年にイワタナオミ個人サイト上にてリブート版『グレゴリーホラーショー・ミステリーホリデー』がポートフォリオとしてキャラクター(2Dキャラとしてリメイク)のみが公開された。 2023年より、新作ゲーム開発を皮切りに復活プロジェクトが進められた(後述)。 ごく平凡に日常を生きる主人公はある時ふと見知らぬホテルの前に辿り着く。支配人に部屋を宛がわれ、奇妙な宿泊客たちと交流し、理不尽な恐怖とそれに伴う奇妙な居心地のよさに惑いながら、主人公は徐々に自分の真の欲望や、グレゴリーハウスとは一体どんな存在なのかに気付いていく。ホテルから脱出し元いた「現実」に帰還すべく奮闘する主人公。果たして彼らは真実を受け止め、無事に帰ることが出来るのだろうか。
概要
あらすじ
アニメシリーズ
第1シリーズ・GREGORY HORROR SHOWグレゴリーハウスに迷い込んだ男性客の視点で物語が進む。全25話。1999年10月 - 2000年3月放送。
第2シリーズ・GREGORY HORROR SHOW - THE SECOND GUEST -同じく女性客の視点で物語が進む。全25話。2000年4月 - 9月放送。
第3シリーズ・GREGORY HORROR SHOW - THE LAST TRAIN -グレゴリーが乗った迷界行きの列車内での物語。 全26話。2000年10月 - 2001年3月放送。
第4シリーズ・GREGORY HORROR SHOW - THE BLOODY KARTE -キャサリンが勤める病院でのコメディタッチの物語。全12話。2001年4月 - 6月放送。
登場人物全員名前はついているものの、名前が本編中で呼ばれないキャラクターが多い。
第1シリーズより登場
(僕)
声 - 茶風林第1シリーズの主人公。妻子持ちのサラリーマン。
グレゴリー
声 - 茶風林グレゴリーハウスの支配人の老ネズミ。物語の語り部であり、物語の重要な鍵を呟いては去っていく。人の心を弄ぶのが趣味で「ヒッヒッヒ…」という不気味な笑い声が特徴の老獪なキャラクターだが、主人公の道行に巻き込まれてそれなりに酷い目にも遭わされている。第3シリーズでは彼自身が主人公。漫画版では少年時代に蒐集癖に目覚めたという設定が追加された。
グレゴリーママ
声 - 岡本章子グレゴリーの母親。とても高慢な性格でいつもグレゴリーにきつく当たり、グレゴリーもいつか復讐しようと考えている。若さに対する執念は恐ろしく、この世に未練を残した魂を主食とし、若さを保っている。推定年齢800歳。トラップマウスのブローチ型発信機を拾ってしまいトラップマウスに襲われるなど、たまに酷い目に遭わされることもある。
ネコゾンビ
声 - 永澤菜教かつては金持ちの貴族に飼われていたネコのゾンビ。主人の没落と共に悲運の道を辿る。目・口ともに何者かの手で縫い合わされており、全身にも縫い傷がある。ホテル内の鉄扉の石牢で片足を鎖につながれている。グレゴリーとは互いに憎み合っている様子。普段は概ね錯乱状態にあり、常にお腹を空かせており鉄をも食べてしまう。やってきた客に対して警告しこのホテルから一刻も早く出て行くよう促す。漫画版では監禁されておらず、祭りでの金魚すくいの屋台で金魚をすくった竹ノ塚に「金魚を死なせたら部屋に遊びにいかせてもらう」と警告する。