GOTHICMADE+ゴティックメード+-花の詩女-
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マークIIよりも二周りほど大きく馬力も桁違いで、加速時には光の翼のようなものが現れ、マークII以上の轟音を発する。マークIIと同じくバスターランチャーを装備するが、ドレインプレートがより大型化し、更に連射も可能である事でラピデア・カノンと呼ばれる。マークIIと同じくティーガーフレームを採用しており、人型から飛行形態への変形機能を有する特殊なGTMである。
バーガハリ
聖都ハ・リに配備されているゴティックメード。本編未登場(FSS13巻デザイン公開)。
セイラー

この世界の船はハーモイド・システムによる浮遊によって航行する。その場は宇宙航行から地上滑走までを含む。セイラーとは大型の艦船を示す言葉だが、大小含めての艦船の総称ともなっている。前述の通り大型の物をセイラー、中型の物をスキッパー、小型の物はバージと呼ばれている。この世界での主な移動手段は全てセイラーである。
シワルベ(ダランス)
声(シワルベ艦内アナウンス) -
麦人ドナウ帝国が建造した最新型の皇帝旗艦で、シワルベ型戦艦の1番艦。上映終了後に固有名称はダランスと発表された。変形機能を有し、高速航行形態では全長680mに伸長して恒星間を超光速で航行し、戦闘形態では全長400mとなり非常に厚い装甲と防御システムに護られる。しかし戦艦と言えどその主な役割は、最強の戦闘兵器・ゴティックメードの運搬整備運用で、艦内のほとんどはゴティックメードの格納庫となっている。見習いの少年兵や少年騎士が多く乗り組んでいる。トリハロンの乗艦としてカーマイン・プラネットへと降り立つ。当初はベリンのセイラーの直上に滞空して警備をしていたが、兵器を人々に見せたくないと考えるベリンからの要請を受け入れたトリハロンの指示により、少し離れた位置や雲の中など都行の一行と交流する住民からは見えない位置から一行を警護することとなった。皇帝旗艦であるため、居住スペースの内装は豪華。4カンプフグルッペ(48機)のゴティックメード、多数の戦闘機や爆撃機など陸海空軍に相当する1個師団も搭載している。明らかにされているシワルベに搭載されているゴティックメードは、カイゼリン1機、メロウラ1機、ウィリーズ1機、デバイス(主力)機のライルンレー・エルベとライルンレー・ライン各数機。聖都ハ・リに到着した後、ベリンとは別れ本国に帰還する。シワルベはその後も改装を重ねながら使用され続け、エピローグにも登場し、スキッパーの船団とともに再び飛来する。
ベリンのセイラー
ベリンの都行の為に新たに建造された地上滑走式のスキッパー。固有名称は無く、詩女の都行で新たに建造され、新たな詩女の名前が付けられる。全長29mで、平均的なスキッパーより少し大きい。太古からの海上航行のイメージで、外装下部には波の模様が描かれている。材質は木材だが、その下には装甲として最新のヘリオス・システムを搭載しており、ゴティックメードによるビーム光線をも跳ね返す。
用語
ゴティックメード (Gothicmade・GTM)
人型装甲戦闘兵器、Panzer Kampf Roboter(パンツァー・カンプフ・ロボーター)。ハーモイド・エンジンと呼ばれる永久機関で動く全高約25mの巨大人形兵器。地上から宇宙まであらゆる領域に対応する最強の万能兵器で、銃剣ガット・ブロウを用いた戦闘速度は
亜光速(それも99.9999・・・・%のほぼ光速)に達する。その為、一般の人間には瞬間移動しているのようにか見えない。駆動関節として、ツインスイング・フレキシブル・キールで駆動される2本の背骨、ツインスイング・オフセット関節を採用し、肩腰踵にはアシリア・セパレートと呼ばれる螺旋ツインスイング関節を採用している。ヒトに近い形状をしているが骨格形状をはじめヒトのそれと同一にする必然は無いとして相違する部分もある。非常に硬質なヘリオス装甲を装備していることから、ガット・ブロウをもってやっと溶解、炎上、爆発せしめる。またバスターランチャーの直撃にはさすがに原子レベルにまで分解されてしまう。身体的にその衝撃に耐える為にもウォー・キャスターによる操縦が必須となっている。ゴートとは過去に君臨した支配者を指し、ゴティックメードとはそれにより作られた存在という意味。集団戦闘が基本となっており、主力たるデバイス(主力)GTM、突撃隊となるバーチカル(突撃)GTM、指揮官仕様のリッター(指揮)GTM等の役割に応じた複数の仕様分類がある。
皇帝機
皇帝もしくは皇帝の近親者が登乗するゴティックメードのこと。カイゼリンがドナウ帝国の皇帝機である。王族や元首クラスの人物は率先して前線に出る習わしとなっていること、皇帝機の敗北は許されないことから、皇帝機には最強が求められる。ドナウ帝国の皇帝機カイゼリンの価格は、一般的なゴティックメードの10倍に相当する。
ツインスイング関節
2枚の板を同心円の弧として重ねた外見で、スライドさせることで角運動を行う。自身の過去の作品を含めて過去の架空戦闘ロボットの関節では高速で関節を動かした場合に瞬時に止めることを考慮していないとして、永野護が考案した。止める方法は摩擦で、その為に面積を広く確保する構造となっている。動きを止めた直後は摩擦熱で白熱化して1万度近い高温となることがあり、随時の冷却を必要とする。
アシリア・セパレート
ゴティックメードの肩や腰、足首などの複雑な動きをする部位に用いられているツインスイング関節の特殊な部分。「アシリア螺旋スイング関節」とも呼ばれる。ねじりひねり関節の総称。
ヘリオス・キルテッド
ゴティックメードの装甲に用いられているガラス質の物質で、自己修復能力を備えた結晶を積層化した構造を持つ。これにより光学兵器はほぼ無効化され、物理的かつ熱力学的威力を組み合わせた兵器であるガット・ブロウがゴティックメードの主兵装となった。ガット・ブロウをもってしてやっとヘリオス装甲を破壊できる。盾はさらに堅牢な超硬化ヘリオス結晶で作られている。
ガット・ブロウ
ウォー・キャスターが所持する電磁溶解剣。正式名称はエレクトロ・マグニフィケーテッド・カーソル・ガット・ブロウ (EMGB)。一見すると単純な剣のようであるが、刃は無く、そして銃の機能を併せ持つ。振り下ろす物理的力に加えて電磁プラズマの力で対象物を溶かし、切断する。また、電磁プラズマを射出する射撃兵器としても使用することも出来る。15kg以上の重さと電磁プラズマの制御が難しく、一般の人が扱うのは難しい。刀剣部分は伸縮し、縮めた状態で携行する。ガット・ブロウはサイズが違うもののゴティックメードの主兵装でもある。このガット・ブロウをもってしてゴティックメードはやっと破壊できる。
シン・ファイア
ゴティックメードの頭部に収められている、ゴティックメードを司るプラズマガス状の半有機電子頭脳。女性のようなシルエットを出したり人語を発声することもある。
ヴィーベロック
大出力のエネルギー兵器で、カイゼリンの固定武装。装甲の内側に本体が装備されているが、装甲から少し離れた位置で実体化するため装甲には開口部が無い。発射に1秒掛かることから交戦状態では使いにくい。劇中では、カイゼリンに倒され戦闘能力を失った赤色のボルドックスにトドメを刺す為に使われた。トリハロンは敵を根絶やしにすることで戦いの連鎖を断つ意図ではあったが、戦意喪失している相手に攻撃を加えたことでベリン達から非難される。
ウォー・キャスター
数千年前に数世代に渡り遺伝子操作されて生まれたブリーデッド・ヒューマンの戦闘人種。通常の人間とは桁があまりにも違うほどの、骨格、筋力、五感、反応速度を持つ。その能力は戦争で利用されたが、ウォー・キャスターの反乱を恐れた支配者は自らも身体改造を行いウォー・キャスターとなった。その結果、その末裔である各国の指導者にはウォー・キャスターの能力を持つ者が多い。ガット・ブロウと呼ばれる銃剣を用いて戦い、また、強大な能力を必要とするゴティックメードの操縦もウォー・キャスターが担うこととなった。現在では戦闘人種というよりも権力の象徴として権力者が自ら名乗るものという意味合いの方が強い。一部の者は「天を取る者」として"ヘッドライナー"と自称しているという。
ハイランダー
ドナウ帝国でナンバー1・ナンバー2の騎士(ウォー・キャスター)に与えられる称号。トリハロンも能力的にはハイランダーの称号の資格を持つが(永野護はトリハロンは能力的にはナンバー3と説明もしている)、皇位継承者としてハイランダーの称号を受けていない。ボットバルトの言によれば、トリハロンとカイゼリンとの組み合わせは帝国最強という。
皇帝旗艦
皇帝が搭乗、もしくは皇帝搭乗を前提で建造された旗艦
詩女(うため)
惑星カーマインの民をまとめる女性指導者。カーマインの複数の部族や国家を良き方向へ導く役目を担う。時が訪れると代替わりが行われ、次代の詩女に指名された少女は生まれた土地の祠に1年間篭って代々の詩女の記憶を受け継ぐ詩禊(うたみそぎ)を行った後、都行(みやこいき)と呼ばれる都へ登る儀式を経て正式に詩女となる。預言(予言ではない)を発するとされるが、その詳細は不明とされる(その預言を直接受けた者だけが知っているとされる)。ウォー・キャスターは人民支配を目的とするものだと批判するベリンに対し、詩女も支配の為の存在だとトリハロンは反撃した。詩女の能力などは不明な点が多い。
詩禊(うたみそぎ)
詩女として指名された少女が都行の前に1年間行う儀式。生地の祠や石窟に篭り過去の詩女達から直接記憶を次々引き継いでいき、その記憶を頭の中で整理していく。この記憶の引継ぎと整理が1年もかかる。詩禊により、千年前に起きた全ての出来事の何月何日にどこで何が起きたかまで記憶している。
都行(みやこいき)
詩女に指名された少女が、生まれ故郷からその任地である聖都ハ・リに登上する儀式。都行の途中で様々な人々と交流し、人々の幸せを祈り、悩みを聴き、助言を与える。惑星カーマインのどこからであっても、都行には数ヶ月から約半年の期間をかけて行われる(あえて辺境のルートをとっている)。ハ・リに到達することで、先代詩女やそれに仕える全ての役職も退任し、新詩女と新たな神官達が執政を行なっていく。
ボルテッツ
ウォー・キャスターとほぼ同時期に生まれた戦闘人種で、身体能力を増幅されたウォー・キャスターと並ぶ、精神エネルギーを増幅された超人類。杖と腕輪で能力を増幅して魔法のような攻撃を行う。しかしボルテッツの反応速度はウォー・キャスターを下回ることから、ウォー・キャスターと対峙するには非力である。ウォー・キャスターは人殺しの道具だとウォー・キャスターであるトリハロンに批判するベリンに対して、トリハロンはベリンのお付きのムンセンとナナドの二人の警護神官もウォー・キャスターと同じ戦争の道具のボルテッツだと指摘する。その指摘に対し確固たる論的根拠があるわけではないベリンは、二人は人を傷付けたりしないと必死に言い募るもマトモに反論できなかった。
聖都ハ・リ
詩女の都行きの目的地。詩女が実際に政務などを行う場所で、豊かなオアシスを持ち惑星カーマインの中心となる独立した都市。星都ハ・リとも呼ばれる。詩女などの能力者たちの力と勤勉な民の努力によって栄えている。詩女はハ・リの中央に位置する本宮で公務を行い、政治や学問を司る東の宮、経済と文化を司る西の宮とで運営され、国家国境に左右されずカーマイン全土に影響力を与えている。詩女の言葉を聴きに各地から人々が集まってくる。後に(主人公の)ベリンの功績から彼女の苗字を取って「ラーン」(DESIGNS4及びFSS13巻より)に改名されることになる。
惑星カーマイン
カーマイン・プラネット。作品の舞台となる惑星の名前で「茜の大地」とも呼ばれる。惑星連合の管理下にある植民惑星の一つで、入植された星で様々な民族が暮らしており、数千年の長きに渡って資源搾取と弾圧が行われてきた歴史を持つ。厳しい自然環境と惑星連合からの搾取で人々は貧しい営みをしているが、民衆は皆平和を望んでいる。人類の生存領域は北半球のみに限られており、その中で更に複数の民族がそれぞれ国家を形成している状況にある。中央アジアに近い気候や文化様式となっている。後に聖都ハ・リが「ラーン」と改名されるとほぼ同じくして「ボォス」と改名される(DESIGNS4及びFSS13巻より)
セントリー
惑星カーマインに存在するもの。惑星カーマインに住む人々は皆知っているが肉眼でもレーダーでもとらえることができず、どのような姿をしているのかも不明、ただし、「ライブ」と呼ばれるセントリーの主だけは誰でも見ることができる。詩女だけが総てのセントリーを見ることができると言われる。劇中では磁気嵐の雷雲の中にセントリー「ブリッツ」が姿を見せたという詩女ベリンの発言がある。
セントリー「ライブ」
セントリーの主。総ての物質の実体化、具象化と言われ、「生命」そのものの主格とまで言われている。詩女以外には姿の見えない他のセントリーと異なり唯一誰でも見える存在だが、その姿は見た人によって全く異なり不定形な存在としかわかっていない。今回劇中ではワラビットのラブの姿をとっていた。
ドナウ帝国
惑星カラミティ・ゴーダース(NT2013年5月号より)にあるトリハロンの母国。30以上の領主を従える強大な軍事力を持つ惑星連合で最大の軍事国家。カーマイン・プラネットをはじめ数多くの惑星を植民地としており、惑星連合評議会でも重要な位置にある。しかし、かつて分離した西の大国「太陽王国」(ワールドガイド及びDESIGNS4より)とは対立的関係(劇中では、トリハロンに対し「そなたの東の国」と話し掛ける初代詩女のセリフがある)にあり、帝国内部では皇位継承権などを巡る争いの絶えない不安定な面も抱えている。
ドナウ騎士団
惑星連合の中でも強大な軍事力を誇るドナウ帝国が擁する騎士団。デバイス(主力)GTM・ライルンレー・エルベ、ライルンレー・ラインを装備している。
ガーランド
ゴティックメードの設計開発を担当する技術者の総称。理論のみならず彼らの直感に負う部分も多く、貴重な人材である。個人がガーランドとして設計を行う者もいる一方で、集団で設計開発が行うこともある。ドナウ帝国のゴティックメードは、ドナウ・エンペラー・ガーランドが開発を担当している。
カンプグルッペ
戦闘団という意味の言葉で、当作品では騎士団の小隊を表す。ドナウ帝国ではゴティックメード12機で一つのカンプグルッペとなっており、シワルベは4つのカンプグルッペ(すなわち48機)を搭載している。
スタッフ

原作・監督・脚本・絵コンテ・レイアウト・原画 -
永野護

作画監督 - 名倉靖博

原画 - 門上洋子、山形厚史

美術監督 - 小倉宏昌


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