GOSICK_-ゴシック-
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GOSICK -ゴシック-


ジャンル学園[1]ミステリー[1]ラブコメ[2]
小説
著者桜庭一樹
イラスト武田日向
(富士見ミステリー文庫、角川ビーンズ文庫)
カズモトトモミ
(角川文庫、単行本)
出版社角川書店富士見書房

その他の出版社
台湾国際角川書店
テウォンC&Aホールディングス
TOKYOPOP

掲載誌月刊ドラゴンマガジン
ファンタジアバトルロイヤル
野性時代
レーベル富士見ミステリー文庫
角川文庫
角川ビーンズ文庫
連載期間2004年1月号
(月刊ドラゴンマガジン)
2004年春号 - 2006年冬号
(ファンタジアバトルロイヤル)
2011年1月号 - 4月号
(野性時代)
刊行期間2003年12月 - 2011年7月(角川文庫版)
巻数富士見ミステリー文庫:全9巻
角川文庫:全13巻
角川ビーンズ文庫:既刊9巻
角川単行本(GOSICK RED以降):既刊4巻

漫画
漫画:GOSICK
原作・原案など桜庭一樹(原作)
武田日向(キャラクター原案)
作画天乃咲哉
出版社富士見書房
掲載誌月刊ドラゴンエイジ
レーベルドラゴンコミックスエイジ
発表号2008年1月号 - 2012年5月号
発表期間2007年12月8日 - 2012年4月9日
巻数全8巻
話数全28話
漫画:GOSICK W
原作・原案など桜庭一樹(原作)
武田日向(キャラクター原案)
作画守姫武士
出版社角川書店
掲載誌月刊コンプエース
発表号2011年4月号 - 2012年4月号
発表期間2011年2月26日 - 2012年2月25日
話数全12話

アニメ
原作桜庭一樹
監督難波日登志
シリーズ構成岡田麿里
キャラクターデザイン川元利浩、富岡隆司
メカニックデザイン田中俊成
音楽中川幸太郎
アニメーション制作ボンズ
製作GOSICK製作委員会
放送局放送局参照
放送期間2011年1月 - 7月
話数全24話
テンプレート - ノート
プロジェクトライトノベル漫画アニメ
ポータル文学漫画アニメ

『GOSICK -ゴシック-』は、富士見ミステリー文庫富士見書房)から刊行され、現在は角川文庫角川書店)、および角川ビーンズ文庫(角川書店)から刊行されている桜庭一樹による日本のミステリー作品。挿絵イラストは、シリーズ初期となる富士見ミステリー文庫版においては武田日向が担当し、以降の漫画化作品およびアニメ版、角川ビーンズ文庫における再版分においてはこれが踏襲された。ただし、のちに発行された角川文庫再版分と角川書店による続編単行本の表紙イラストに関しては一般文芸書としての方針から従来の武田によるイラストは廃され、改めてカズモトトモミによる影絵調のイラストが起用された。2011年にボンズ制作によりテレビアニメ化されたが、これに関しては前述の通り、武田日向の挿絵イラストをキャラクターデザインの原案として製作されている。
概要

2003年12月に富士見ミステリー文庫から刊行後、約半年に1冊のペースで刊行され、2006年4月にドラマCDが発売された後、『月刊ドラゴンエイジ2008年1月号より天乃咲哉による漫画版が連載されている。しかし、同年に作者の直木三十五賞受賞などで刊行が中断され、2009年3月に富士見ミステリー文庫が事実上の廃刊となり、未完(長編はVI、短編はIIIまで)のまま絶版となる。その後、同年9月に角川文庫から新装版(イラスト無し)が刊行され、2010年3月にはボンズ製作会社よりアニメ化が発表され[3]、2011年1月より同年7月まで放送された。

富士見ミステリー文庫の廃刊以降、新作が発表されていなかったが、2010年12月から4か月間、角川書店の文芸誌『野性時代』に短篇が掲載された。2011年3月にVIIが発売された後、同年7月に刊行されたVIII(下)をもって完結した(第1期)。

2011年4月以降、角川ビーンズ文庫からも新装版(イラスト有り)が刊行されている。2013年1月現在、長編はVI、短編はIIIまで刊行されており、イラストが付いていない角川文庫版の長編VII以降、短編IVが刊行されるかは不明。

2013年11月27日に、桜庭一樹が自身のTwitter上でGOSICKシリーズ最新作『GOSICK RED』(ゴシック レッド)が角川書店の文芸単行本として12月25日に刊行される旨を明かした(その前日の11月26日には、角川のGOSICK公式サイトで公表されていた)。物語の舞台はヴィクトリカと一弥が出会った1924年から7年後の1931年を主軸とした物語とされており、さらに2014年11月29日には、その前日談となる『GOSICK BLUE』(ゴシック ブルー)が同様に角川書店から発刊。以降シリーズ作を重ねている。現在4巻(第2期)。

2015年11月時点でシリーズ累計部数は280万部を突破している[4]
あらすじ.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。あらすじの書き方を参考にして、物語全体の流れが理解できるように(ネタバレも含めて)、著作権侵害しないようご自身の言葉で加筆を行なってください。(2014年11月)(使い方

ソヴュール編(一期およびアニメ版)

時は1924年、第一次世界大戦後のヨーロッパ。ソヴュール王国の貴族の子弟の為の寄宿学校・聖マルグリット学園に在籍する日本からの留学生・久城一弥は、天才的な頭脳と美しく長い金髪を持つ同級生の少女・ヴィクトリカと共に様々な事件に遭遇する。当初は気まぐれで常にわがままなヴィクトリカの態度に翻弄される一弥。だが彼女に振り回されるうち一弥はヴィクトリカが抱えている複雑な出生による哀しみや、他ならぬ彼女の素の可愛らしさを見出し惹かれていき、彼女をなんとかそこから救い出したいと願うようになる。一方のヴィクトリカもまた、無私の想いで自らに接してくる一弥を憎からず思い惹かれるようになっていく。だが、そんな若い二人をあざ笑うかのようにソヴュールという国家の闇が、さらには世界の歪みが彼らを呑みこんでいく。時は第二次世界大戦直前、ヴィクトリカをめぐってソヴュールの奥で暗躍する、彼女の実家ブロワ侯爵家。一方でヴィクトリカの実母にして侯爵家に反旗を翻す「灰色狼」コルデリア・ギャロと彼女に付き従う謎の奇術師ブライアン・ロスコーすらも不気味にうごめく。一弥とヴィクトリカは時代の荒波にもまれながらも、自らの運命を切り開くために、彼らと対峙していこうとするのだが、時代の趨勢はそんな若い二人をも無情に引き離し、大戦の嵐の中でその身と心を切り裂いていく。すべてが終わった時、自らの身に科せられた謎を解き終えた小さな少女は想い人の故国たる極東の小さな島国で、一人の青年を待ち続けていた。やがて大陸よりの引き上げ船が、かの国の港へとたどり着いたとき、船から降りたその青年は真っ直ぐ、少女の下にその足を進めた。激動の中で青年となった、かつての留学生の少年は、戦場の中で傷痍の身となり足に難を抱えていた。小さな少女は、苦難の果てに少年が愛してくれた長い金髪から黄金の色を失った。それでも身も心も傷つきながらも互いの存在のみを生きる支えとした、かつての少年と少女は、桜の下で二度と離れぬ事を誓った。
グレイウルフ探偵社編(ニューヨーク編)(二期)

1931年、世界を襲う二度目の嵐の果てに、ついに再び日本であいまみえ二度と別れぬ誓いを立てた二人はアメリカ合衆国の大都市ニューヨークの片隅にいた。無事に日本で再会し永久の誓いを立てた二人を久城家の父が認めなかったためである。二人は父の魔手から逃れ誓いを果たすために一弥の実姉である武者小路瑠璃を頼りアメリカへと渡ったのだ。二人は都会の片隅でグレイウルフ探偵社を営むものの、依頼が来ないため一弥はタブロイド新聞であるデイリーロード社で見習い記者として働く日々を送っていた。しかし二度の嵐を超えて世界の頂点に立った大国のまばゆい光の中には、それを超える苛烈にして巨大な闇が潜んでいた。闇は「旧世界の遺産」ヴィクトリカを狙い、ふたたび大きなうねりと歪みを伴って二人を襲わんと手ぐすねを引いていた。

一般的に「ニューヨーク編」とされることもあるが、正式には「グレイウルフ探偵社編」が正しい。
物語の舞台
ソヴュール王国
ヨーロッパにある架空の王国。
フランスイタリアスイスと接しており、公用語はフランス語である。首都はソヴレム。北はアルプス山脈、南はリヨン湾に面する。国土は小さいが豊かな国であり、第一次世界大戦でも連合国の1つとして勝利を収め、「西欧の小さな巨人」と謳われる。占いや魔術を国家運営に取り入れる「オカルト省」という官庁が存在し、「科学アカデミー」と対立関係にある。
聖マルグリット学園
アルプス山脈のふもとにあり、ソヴュール王国ほどではないが長く荘厳な歴史を誇る名門。それゆえ、「ヨーロッパの秘密の武器庫」と言われる。元々はソヴュールの貴族の子弟たちのみが入学を許されていたが、第一次世界大戦後は同盟国からも優秀な留学生を受け入れている。久城一弥はこの制度を利用し、日本から留学している。

なお、第1期後半では1920年代に第二次世界大戦が勃発し、現実世界より早期に終結した[5]。その詳細は不明だが、満州北部と思われる地域で日本軍部隊が極東ソ連軍と戦闘を行う描写が見られる。
登場人物

声優は、ドラマCD版 / テレビアニメ版の順。1名だけの表記の場合は、テレビアニメ版の声優を示す。
主人公
ヴィクトリカ・ド・ブロワ
声 -
斎藤千和 / 悠木碧[6]本作のヒロイン[7]。生年月日は1910年12月25日[8][注 1]。金の髪と碧の瞳、そして人形か妖精と見紛うほどの美しい容姿をした少女。素直になれない意地っ張り、甘え下手、ツンデレである。普段は授業に出ず、図書館塔の頂上にある植物園で本を読んで一日を過ごしている。一弥が集めた情報から事件の全貌を推理する安楽椅子探偵。彼女の言葉を借りるなら、「混沌(カオス)の欠片」を彼女の溢れる「知恵の泉」が再構成するのだという。ただし、それを「言語化」することは稀であり、通常は相手に何らかの対価を要求する。「退屈だ」が口癖になるほど、いつも暇を持て余していて、一弥に不可思議な事件にでも巻き込まれて来いと言い放つこともしばしば。一弥と同級生だが見た目は幼く、背も低い反面、老婆のようなしわがれた声で話す。非常に頭脳明晰で知識も豊富だが面倒臭がりで気まぐれかつ毒舌家であり、一弥以外にも他者に対して暴言を吐くことも多いが、本当は非常に寂しがり屋である。おまけに負けず嫌いで天邪鬼な性格でもあり、見た目相応の子供のような一面もある。些細なことですぐに不機嫌になり、そのときは一弥を無視したりド突いたりする。また、自分の事や不都合な話を持ち込まれると大抵の場合は沈黙や知らん振りをして通し、問い詰められたり挑発されたりするとムキになる。一弥との喧嘩はお決まりである。また、アブリルとはほとんど会話をしたことはないものの、最悪なファースト・コンタクト[注 2]のせいもあってあまり仲はよくなく、ヴィクトリカ本人は「屁こきいもり(ニュート)」と吐き捨てて冷たくあしらっているが、一度だけ無意識に彼女の名前で呼んだこともあり、彼女の話は何だかんだで聞いている。今ではからかったりして、一弥と同等に扱えるようになっている。再構成した混沌を言語化する時などによくパイプをくわえていて、一弥に煙を吹きかけたりする(ただし、アニメでは未成年の喫煙描写に配慮してか咥えているのみ)。書物、お菓子、フリル、綺麗なモノ、そしてお風呂が大好き。一方で極度の痛がりであり、注射はもちろん、転んだり指で額を弾かれた程度でも大騒ぎをする。硬い食べ物も基本的には好まないが、一弥が日本のおみやげで持ってきた硬い食べ物は食べている(「もういらない」と放棄してしまうこともあるが)。機嫌が良い時などは歌を歌うこともあるが、音痴である。普段は冷静で無表情だが、一弥から貰ったプレゼントを無愛想に受け取りながら後で大喜びしていたりと、他人の見ていないところでは感情を露に出すことも度々ある。“灰色狼”であるコルデリア・ギャロの娘であり、ブロワ家では恐れられている存在で、父親であるブロワ侯爵には「オカルト兵器」として扱われている。学園に移送されるまでは屋敷の塔で軟禁生活を強いられ一人孤独な日々を過ごしてきたという過去を持っており、彼女が称するに「囚われの姫」であった。現在でも基本的に学園の外には出られず、外に出る場合は特別な外出許可をもらい、グレヴィールが同行する。出かける際にはやたら大荷物を持っていくことが多く、一弥に毎回必要の無いものを整理されている。『GOSICK II』ではコルデリアの無念を晴らすために、無断で学園の外へ飛び出した。一弥に対しては常に尊大に構え、「下僕」として素っ気無く扱っているが、作中では一弥が危険な目に遭った際や彼に絶交を言い渡された際には取り乱したり、風邪を引いてしまったとはいえ、一弥が自分を置いて街に出かけてしまった時には家でべそをかいている一面もあった。「ベルゼブブの頭蓋」では生きる意味を失い自暴自棄になるが、一弥の言葉で思い直し、この一件以降は彼を自分にとって大切な存在として見るようになる。終盤では「私の心臓」とまで称した。異母兄・グレヴィールのことは「兄として認めたくない」と言うほど不仲だが、事件に関しては協力している。軟禁生活時代に度々会いにきていたグレヴィールを指輪のトリックなどを見せて散々からかったことがあり、彼からは内心恐れられている。ヴィクトリカ本人はトリックを教えようとしたのだが、その前にグレヴィールが恐れを成して逃げてしまったらしい。第二次世界大戦勃発[要検証ノート]に伴い一弥と離れ離れになり、ブロワ侯爵によって「オカルト兵器」として監獄に収監されてしまう。その後、娘の身を案じたコルデリアが自ら身代わりになる形で救出、ブライアンとグレヴィールの協力により父の元から逃亡を果たす。母やブライアンとの永久の別れ、髪の色が金色から銀色に変化するといった経験を経て、一弥の母国に渡航する。原作では収監直前に自身の体に入れ墨した一弥からの手紙の文章(一弥の母国の住所だった)を頼りに、アニメでは逃亡中にジュピターから受け取った一弥の手紙を頼りに、久城家へと辿り着く。その後、一弥の姉である瑠璃に保護される形となり二人で一弥の帰りを待ち続ける事となる。そして戦争終結後、無事に戦場を生き延び、母国に帰国した一弥と再会。「15個目の謎」の真相を解き明かし、一弥と二度と離れないことを約束した。『このライトノベルがすごい!』女性キャラクター部門では2005年版で8位[9]、2006年版で3位[10]、2007年版で8位をそれぞれ獲得している[11]
久城 一弥(くじょう かずや)
声 - 入野自由 / 江口拓也[6]本作の主人公。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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