GNU_Privacy_Guard
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GNU Privacy Guard

作者ヴェルナー・コッホ
開発元GNUプロジェクト
初版1999年9月7日 (1999-09-07)[1]

最新版

Stable2.4.5[2]  / 12 3月 2024
LTS2.2.42[3]  / 28 11月 2023

リポジトリ

dev.gnupg.org/source/gnupg.git

プログラミング
言語C言語
プラットフォームクロスプラットフォーム
種別暗号化ソフト
ライセンスGNU General Public License
公式サイトgnupg.org
テンプレートを表示

GNU Privacy Guard (GnuPG, GPG) とは、Pretty Good Privacy (PGP) の別実装として、GPL に基づいた暗号化ソフトである。OpenPGP 規格 (.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit;word-wrap:break-word}.mw-parser-output .citation q{quotes:"\"""\"""'""'"}.mw-parser-output .citation.cs-ja1 q,.mw-parser-output .citation.cs-ja2 q{quotes:"「""」""『""』"}.mw-parser-output .citation:target{background-color:rgba(0,127,255,0.133)}.mw-parser-output .id-lock-free a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/6/65/Lock-green.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-limited a,.mw-parser-output .id-lock-registration a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .id-lock-subscription a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/a/aa/Lock-red-alt-2.svg")right 0.1em center/9px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/4/4c/Wikisource-logo.svg")right 0.1em center/12px no-repeat}.mw-parser-output .cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:none;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;color:#d33}.mw-parser-output .cs1-visible-error{color:#d33}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#3a3;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right{padding-right:0.2em}.mw-parser-output .citation .mw-selflink{font-weight:inherit}RFC 4880) に完全準拠しているが、古い PGP との互換性は完全ではない。
開発

GnuPG の開発は ヴェルナー・コッホ(Werner Koch) によって始められた。現在では David Shaw と Timo Schulz も加わっている。また、 ⇒g10 Code が Werner Koch と Timo Schulz を資金面で援助している。

バージョン 1.0.0 は 1999 年にリリースされ、それ以降 2002 年の 1.2.0 や 2004 年の 1.4.0 のように、安定版は最初の小数部分が偶数になるバージョンでリリースされている。

一方、 S/MIME 機能の導入を目的とした別系列の開発版が 1.9 系列として開発が進められていた。この系列は2006年11月23日に 2.0 としてリリースされた。

2014年11月、楕円曲線暗号のサポートなど新しいOpenPGP規格に準拠した 2.1 系列がリリースされた。

2.0 系列、2.2/2.1 系列と並行して 1.4 系列のサポートは継続しており、1.4 系列は 2.2/2.1 系列あるいは 2.0 系列と同時にインストール、独立して運用することが可能である。2.2/2.1 系列と 2.0 系列を同時にインストールすることはできない[4]
系列

2022年8月現在、GnuPG には 3 つの系列が存在する。

Stable (2.3): 最新の安定版。初版リリースは2021年4月8日
[5]

LTS (2.2): 2017年8月28日に、2.2.0として新たな安定版となった[6]。初版リリースは2014年11月6日[4]。サポート終了は2024年12月31日の予定。

Legacy (1.4): 旧来のスタンドアロン版。古いシステムや組み込み用途に適している。初版リリースは2004年12月16日[7]

既にサポートが終了した系列は 3 つ存在する。

2.0 系列: 初版リリースは2006年11月13日[8]。最終版は2016年3月31日リリースの2.0.30[9]

1.2 系列: 初版リリースは2002年9月22日[10]、最終版は2004年10月26日リリースの1.2.6[11]

1.0 系列: 初版リリースは1999年9月7日[1]、最終版は2002年4月30日リリースの1.0.7[12]

利用形態

GnuPG は数多くの OS に含められてきた。

また、GUIフロントエンドも開発されており、KMailEvolution といった電子メールクライアントに統合されたものや、KDEKGpgGNOMESeahorse のように単独のアプリケーションもある。これらフロントエンドの多くは GnuPG 開発者が用意した GPGME (GnuPG Made Easy) ライブラリを利用している。

GUIフロントエンドの例

WinPT(Windows用)

GnuPG Shell(Linux/Windows用)

KGpgSeahorse(Linux用)


電子メールクライアントの例

Enigmail(Linux/macOS/Windows用、Mozilla ThunderbirdおよびSeamonkey拡張機能

KMailEvolution(Linux用)


統合パッケージ(GnuPGとGUIフロントエンド・電子メールクライアントの一括インストール)

Gpg4win(Windows用)

GPGTools(macOS用)


アルゴリズム

GnuPG は、特許で制限されているアルゴリズムを含めていない。

したがって、従来の GnuPG では、PGP の過去のバージョンで標準で用いられていた International Data Encryption Algorithm (IDEA) を使うことができず、使用にはプラグインが必要であったが、各国における IDEA の特許切れ[13]に伴い、1.4.13/2.0.20 から IDEA が含まれるようになった[14][15]。これは、過去のコンテンツの署名検証、復号および古いPGPからGnuPGへの移行といった互換性維持のための最低限のサポートであり、既定では新しい鍵の作成における選択肢には現れない[16]

RSA は 2000 年に特許が切れたので、1.0.3 から含まれるようになった[17]

また、1.4.10/2.0.12 から Camellia も含まれるようになった[18]

2.1系列以降では楕円曲線暗号楕円曲線DSA (ECDSA)、楕円曲線ディフィー・ヘルマン鍵共有 (ECDH)、エドワーズ曲線デジタル署名アルゴリズム (EdDSA))に対応する[4]

2022年時点での安定版である2.3系列および長期サポート版 (LTS) である2.2系列において対応しているアルゴリズムは、下記のとおりである。

公開鍵暗号

RSA

ElGamal

DSA

ECDH (cv25519, cv448[注釈 1], nistp256, nistp384, nistp521, brainpoolP256r1, brainpoolP384r1, brainpoolP512r1, secp256k1)

ECDSA (nistp256, nistp384, nistp521, brainpoolP256r1, brainpoolP384r1, brainpoolP512r1, secp256k1)

EdDSA (ed25519, ed448[注釈 1])


共通鍵暗号

IDEA(過去のバージョンとの互換性維持のため)


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