GNU_Core_Utilities
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GNU Core Utilities作者GNUプロジェクト

最新版9.5 / 2024-03-28
リポジトリ

git.savannah.gnu.org/cgit/coreutils.git

プログラミング
言語C
対応OSUnix系
種別Miscellaneous Utilities
ライセンスGPL
公式サイトwww.gnu.org/software/coreutils/coreutils.html
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GNU Core UtilitiesまたはCoreutilsはUnix系OSで中核をなすcatlsrmなどのユーティリティのプログラム群、ないし、その開発とメンテナンスを行うGNUプロジェクトのサブプロジェクトである。以前はfileutils、textutils、shellutilsに分かれていた。
特徴

Coreutilsのプログラムはシェルに入力する事で利用できる。一例としてrmコマンドは引数で与えられたファイルを削除する。これらプログラムは単一でも動作可能だが、パイプで複数組み合わせる事で、複雑な処理も可能である。
オプション

Coreutilsに含まれるコマンドに共通のオプションとして、以下のものがある。

--help そのコマンドのヘルプを表示する

--version バージョンを出力する

-- これ以降の引数をオペランドとして扱う。

Coreutilsコマンドは、環境変数POSIXLY_CORRECTが定義されていないかぎり、引数がどのような順序で書かれていても、オプションを先に解釈し、オペランドを後で解釈する。例として "ls /usr -l" と "ls -l /usr" は同じ結果を返す(UNIXのツールでは、このような場合のふるまいはまちまちであることが多い)。
コマンド

Coreutilsにはバージョン5.2.1の段階で以下のコマンドが含まれる:

File Utilities

chgrp ファイルの所有グループを変更する

chown ファイルの所有者を変更する

chmod ファイル、またはディレクトリのアクセス権を変更する

cp ファイル、またはディレクトリをコピーする

dd ファイルのコピーと変換を行う

df ディスクの空き容量を表示する

dir lsと同等

dircolors lsの表示色を設定する

install ファイルをコピーし、属性を設定する

ln リンクを作成する

ls ディレクトリに含まれるファイル一覧を表示する

mkdir ディレクトリを作成する

mkfifo FIFO(名前付きパイプ)を作成する

mknod 特殊ファイル(デバイスファイルなど)を作成する

mv ファイルを移動する

rm ファイルを削除する

rmdir 空のディレクトリを削除する

shred ファイルの内容を破壊し、復旧できなくする

sync ファイルのキャッシュを物理的に書き込む

touch ファイルの時刻を変更する

vdir 詳細なディレクトリ内容を表示する(ls -lと同等)

Text utilities

cat ファイルの中身を表示する、またはファイルを連結して表示する

cksum ファイルのチェックサムとファイルサイズを計算する

comm 2つのファイルについて行ごとに比較する

csplit ファイルを文脈ベースで分割する

cut 各行から選択した部分を表示する

expand タブをスペースに変換する

fmt テキストを段落に整形する

fold 入力行を指定された幅にあわせて折りたたむ

head ファイルの最初の部分を表示する

join 二つのファイルを読み、フィールドが共通な行を結合する

md5sum MD5 ハッシュチェックサムを計算・チェックする

nl 行番号を付けてファイルを出力する

od ファイルを 8 進数 (または他の形式) で出力する

paste ファイルを行単位でマージする

pr 印刷用にファイルのページづけ・段組みを行う

ptx 整列済み索引を作成する

sha1sum SHA-1 ハッシュチェックサムの計算と検証を行う

sort テキストファイルを行単位でソートする

split ファイルを決まった大きさに分割する

sum チェックサムとブロック数を表示する

tac ファイルを結合して逆順に表示する

tail ファイルの末尾の部分を表示する

tr 文字の変換・削除や、連続する文字の圧縮を行う

tsort 有向グラフのトポロジカルなソートを行う

unexpand スペースをタブに変換する

uniq ソートされたファイルから重複する行を削除する

wc ファイルのバイト数・単語数・行数を表示する

Shell utilities

basename ファイル名からディレクトリと拡張子を取り去る

chroot ルートディレクトリを変更する

date 現在のOS日時を表示、または変更する

dirname パスからディレクトリ名以外の部分を除去する

du ファイルのディスク使用量を見積もる

echo 1行のテキストを表示する

env 環境変数を一時的に設定、または表示する

expr 式を評価する

factor 数値を素因数分解して素数の約数を表示する

false 何もせずに失敗の値を返す

groups ログインしているユーザーのグループを表示する

hostid 現在のホストの識別値を表示する

id 現在のユーザID名とグループID名を表示する

link ファイルの新しい名前を作成する

logname ユーザーのログイン名を表示する

nice プロセスの優先度を変更する

nohup ログアウト後もコマンドの実行が継続することを許可する

pathchk ファイル名の可搬性 (portability) をチェックする

pinky fingerコマンドの軽量版

printenv 環境変数の全部あるいは一部を表示する

printf データの表示形式を変換して表示する

pwd カレントディレクトリの名前を表示する

readlink シンボリックリンクの値を表示する

seq 通し番号を表示する

sleep 指定された時間休止する

stat ファイルの状態を得る

stty 端末の行設定を変更、表示する

tee 標準入力から読んだ内容を標準出力とファイルとに書き出す

test ファイル形式のチェックや値の比較を行う

true 何もせずに成功の値を返す


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