GLORY_(格闘技)
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GLORY業種キックボクシング
設立2012年 (12年前) (2012)
創業者Pierre Andurand 
本社 イングランドロンドン
主要人物ピエール・アンデュラン(会長
スコット・ラドマン(副会長)
マーシャル・ゼラズニク(CEO
ロビー・ティマーズ(マッチメーカー)
ウェブサイト公式サイト

GLORY(グローリー)は、イギリスに拠点を置くキックボクシング団体。運営はグローリー・スポーツ・インターナショナル
歴史
前身

元々はバス・ブーンが主宰するゴールデン・グローリージムの自主興行が母体。マネージメントファイターの育成やブランド力のアップを図り、2006年9月に自主興行「Ultimate Glory(アルティメット・グローリー)」を開催するようになり、その後UFC(Ultimate Fighting Championship)の主催会社ズッファから大会名称を変更するよう訴訟を起こされたのを機に「United GLORY(ユナイテッド・グローリー)」に変更。また、人材育成大会「Upcoming GLORY(アップカミング・グローリー)」も開催するようになった。

2009年10月17日にはジム創設10周年記念大会としてオランダ・アムステルダムで「GLORY 11: A Decade of Fights」を開催[1]。さらに2010年10月16日から2011年5月28日にかけて、優勝賞金15万ドルを懸けたK-1ルールと修斗ルールのトーナメント「グローリー・ワールドシリーズ(GLORY WORLD SERIES) 2010-2011」を開催[2]するなど、当時から一ジムが開催する自主興行としては異例な規模の大きさの大会を主催していた。
K-1との軋轢

2010年にそれまで世界最大のキックボクシング団体だったK-1を主催するFEGの深刻な財政難が表面化し、多くの選手へのファイトマネー未払いが続出し、ゴールデン・グローリーの選手・関係者への未払いも100万ドルを超え、遂にはFEGがK-1の大会自体を開催できなくなり、FEGは解決のため積極的に投資家との交渉を開始したことを踏まえて、K-1の商標権を保持する石井和義に対してバス・ブーンが複数の投資家を紹介し、谷川貞治が石井に紹介したEMCOMホールディングスの金健一を交えて交渉を行った。バス・ブーンの主張では、その交渉過程でブーンとブーンが率いる投資家たちは日本で金健一と交渉した末にパートナーシップを締結することを決めて取引成立の握手をしたが、その会談以降に金健一が行方をくらまされて交渉が続行できなくなった。さらに石井が、自身が保有するK-1の商標権、並びにFEGが保有するK-1の映像権利をFEGに対する貸し付け担保として不動産デベロッパーのバルビゾンに移管していたため、ブーン達は石井とバルビゾンとも交渉し、2011年のクリスマス直前に交渉が成立寸前だったが、「バルビゾンは休業に入るので交渉は2012年1月5日から再開」との連絡があり、1月5日になって交渉を再開しようとすると、既にバルビゾンは12月29日に金健一と独占交渉を行って契約し、支払いも済ませたと知らされ、石井は最初からブーン達と取引する気はなかったと主張。その後、ブーン率いる投資家の一人が金健一に再度会いに行って抗議すると、脅迫されたと主張[3]。結局、K-1の権利は金健一が香港で設立した新会社「K-1 Global Holdings Limited」に移譲した。また、バス・ブーンらはFEGの未払いに対して訴訟を起こして勝訴、その結果FEGは破産することとなった[4][5]
グローリー・スポーツ・インターナショナル設立

 グローリー・スポーツ・インターナショナル
Glory Sports International Pte LTD.市場情報非上場
略称GSI
本社所在地
シンガポール
30, Raffles Place, Level 17, Chevron House, Singapore 048622
本店所在地シンガポール
業種サービス業
代表者ピエール・アンデュランド
関係する人物バス・ブーン
外部リンク ⇒GLORY公式サイト
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2011年のFEGの経営悪化によるK-1の活動休止に伴い、世界的に大規模なキックボクシング団体がなくなったため、ピーター・アーツクリス・ナギンビムラット・ディレッキーらは引退、タイロン・スポーングーカン・サキらは総合格闘技またはプロボクシングへの転向を表明するなど、キックボクシング界の人材流出が顕著になっていった。そこで、K-1を買収するつもりだったブーンと、ブーンに協力していた大手独立系スポーツ・マーケティング広告代理店トータル・スポーツ・アジア(TSA)、石油系ヘッジファンド『BlueGold』の運営で財を成した投資家のピエール・アンデュランド(Pierre Andurand)らが改めて結託し、ピエールとTSAが合わせて総額3000万ドル(約23億円)以上の出資をして、ゴールデン・グローリージムとは独立した興行の運営母体としてグローリー・スポーツ・インターナショナル(Glory Sports International Pte LTD.)を設立(略称はGSI)。2012年3月23日のモスクワ大会で事実上旗揚げした。また、それまではキックボクシングと総合格闘技(MMA)の試合を並行して組んでいたが、GSI旗揚げ以降はキックボクシングをメインとして重視するようになった。この時点で既にゴールデン・グローリージム所属選手たちに加えてピーター・アーツやジェロム・レ・バンナジョルジオ・ペトロシアン佐藤嘉洋といった大物選手を複数獲得していることを明らかにしており、世界屈指の新たなキックボクシングの一大勢力が出現した形になった[6]。法人としてのGSIはシンガポールに所在[7]し、クアラルンプールにも拠点会社を持つ。GSIの会長には大株主のピエールが就任している[8]が、GSIには複数のオーナーがおり、スコット・ラドマン、マーカス・ルアーなどが少ないながらもオーナーシップをシェアしている[9]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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