GEISAI(げいさい)は、村上隆が主催する現代美術の祭典。 名称とコンセプトは、美術大学の学園祭(芸祭)に由来する。「アート」と「お祭り」がもたらす興奮や熱狂をすべての参加者が体験でき、熱くおもしろい真剣勝負の「アートの現場」を開拓したいというコンセプトを軸に展開した。 寺子屋をイメージしたという少数のアーティストとの対話的イベント「芸術道場」(2000年)を前身とし、2001年村上隆個展「召喚するかドアを開けるか回復するか全滅するか」の付属イベントとして「芸術道場GP(グランプリ)」を開催。 以降、無審査で出展できるハードルの低さながら、国内外の著名人を審査員として迎えるほか、小山登美夫ギャラリーやミヅマアートギャラリーなどの有力な画廊やアート関連企業によるスカウト審査・ブース出展を設けるなど、アートシーンと直結したイベントとなった。また、これまでに、AKB48[1]、ももいろクローバー[2]、平野綾[3]が出演し、お祭りイベントに花を添えた。また、審査員の顔ぶれは毎回大きく入れ替わった。 採算面では赤字続き(2010年時点で「一回開催ごとに千万単位の赤字」[4])で、村上側の持ち出しが続いている状態だった。2014年のGEISAI#20を最後に参加型アートイベントとしては一旦終了し、2015年より「GEISAI∞infinity」として、クリエーター招聘プロジェクトとなった[5]。2022年、8年ぶりに参加型アートイベントとしてのGEISAIを復活開催することが告知された。
概要
歴史
芸術道場GP(グランプリ)
日時:2001年9月2日(日)
会場:東京都現代美術館 エントランスロビー(東京)
出展者数:246組
来場者数:1800名(2日間)
受賞者:金賞・ポテト班、銀賞・宮代せつ子、銅賞・うんこ三太郎
大下健太郎賞・織田明、安野モヨコ賞・ヤブキユミ、樋口館長賞・長汐響、特別賞・深尾知恵
本戦審査員:安野モヨコ、奈良美智、椹木野衣、宮脇修一、村上隆、大下健太郎
GEISAI#1
日時:2002年3月16日(土)-17日(日)
会場:東京タワーアミューズメントホール(東京)
出展者数:402組
来場者数:4268名(2日間)
受賞者:金賞・西尾康之、銀賞・塩入由美