GALACTICA/ギャラクティカ
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この項目では、リブート版シリーズについて説明しています。オリジナル版シリーズについては「宇宙空母ギャラクティカ」を、両シリーズに登場する架空の宇宙空母については「ギャラクティカ (宇宙空母ギャラクティカ)」をご覧ください。

『GALACTICA/ギャラクティカ』(原題:Battlestar Galactica)は、Sci Fiチャンネルアメリカ合衆国にて2003年に放映したミニシリーズ、及び2004年から開始されたTVドラマシリーズである。同国で1978年に放映された同名のTVドラマシリーズ『宇宙空母ギャラクティカ』(うちゅうくうぼギャラクティカ、原題:Battlestar Galactica)のリブート作品[1]である。そのことから、1978年版を「オリジナルシリーズ」、2000年代版を「リブートシリーズ」と呼び大別されている。
概要

2003年12月、序章となるミニシリーズがアメリカのSF専門チャンネルSci-Fiで2夜連続、合計4時間にわたって放送された。プロデューサーは、ロナルド・D・ムーアとデビッド・エイク。その後、ミニシリーズの好評を受けてTVシリーズが製作される。

2005年1月から始まったTVシリーズ本編は2009年3月に終了した。スピンオフとしてサイロン側の視点で描かれた人類抹殺計画 The Plan は2009年秋に発売・2010年1月に放送され、開戦50年前からサイロン誕生を描いたスピンオフシリーズ Caprica が2010年1月より放送された。さらに、2012年11月より第1次サイロン戦争時を描く新シリーズ blood and chrome の放送が開始された。

SFとはいえ特殊メイクの異星人は登場せず、戦争と絶望・希望にゆれる人間ドラマを最新のVFX及び独特の撮影法・BGMで彩り、アメリカ国内では高評価を得ている。

また、前作オリジナルシリーズのストーリー及びキャラクターを踏襲しつつも、前作で男性であったキャラクターを女性に変更したり謎の多い人間型サイロンを新たに登場させたりと、何かとひきずりがちな前作のイメージをいい意味で路線変更させることに成功している。

日本でもミニシリーズを編集したDVDが発売、BSでも放送された。2007年12月にCSのスーパー!ドラマTVで序章としてミニシリーズが放送され、2008年1月からTVシリーズが同チャンネルで放送された。2009年1月からは地上波の日本テレビ放送網でも序章・TVシリーズを順次放送。2010年2月より7月にかけてスーパー!ドラマTVでは最終シーズンが放送された。
あらすじ
第一次サイロン戦争

はるか彼方の宇宙にある人類の12コロニー惑星(コロニアル連合)。あるとき、人間が開発したロボット・人工知能であるサイロンが突如反乱を起こした。激戦の末、双方で休戦が宣言され休戦ラインを策定、戦争は終結した。人類は、サイロンのウイルスなどに対抗するため、コンピューターなどの最先端機器の大半を捨てた。両者は毎年休戦ライン上にある宇宙ステーションで会合を開くことになっていたが40年以上後の第二次サイロン戦争開始直前までサイロン側が現れたことはなかった。
第二次サイロン戦争(12コロニーの滅亡)

だが、サイロンは人間と見分けのつかない12タイプの人型サイロンを開発し、12コロニーに潜伏させていた。そのうちのモデルナンバー6の一体が、天才科学者ガイアス・バルターを誘惑し、コロニアル艦隊の防衛ネットワークへの秘密工作に成功する。そして休戦ステーションに人類側の使節が到着したその日、サイロン軍による12コロニーへの大規模核攻撃を含めた総攻撃が行われた。バルター博士開発の新型ネットワークを導入していたコロニアル艦隊は、ナンバー6によってうがたれたセキュリティ・ホールから送り込まれたコンピュータウイルスによって無力化され、なすすべもなく壊滅した。12コロニー惑星は無差別核攻撃によって滅び去り、何十億人もの人々が犠牲となった。こうして、第二次サイロン戦争はサイロンの一方的な勝利と人類世界の壊滅によって、わずかな時間で事実上終結した。
宇宙空母ギャラクティカ

コロニアル艦隊の主力である宇宙空母(バトルスター)のうち、この奇襲を生きのびることができたのは、第一次サイロン戦争の英雄であり、当時の戦訓にしたがって艦のネットワーク化をかたくななまでに拒んできたウィリアム・アダマ艦長率いる老朽艦ギャラクティカだけであった。開戦当時、惑星カプリカ近傍で博物館に改装される途中であったギャラクティカは、右舷が売店に改装済みである上、主力戦闘機群をサイロンのウイルス攻撃により失ってしまったが、展示用に収納されていた旧式戦闘機バイパーII型を使って、辛くも敵の襲来を生きのびた。
船団の逃走

一方、奇襲当時に宇宙空間にいて難を逃れた民間船は、唯一生き残ったコロニー政府閣僚であるローラ・ロズリン教育庁長官(大統領に昇格)の指示によって集結した。しかしそこにもサイロンの攻撃が迫り、ロズリン大統領はやむなく超光速ジャンプ能力を持たない数多くの民間船を置き去りにし、ギャラクティカと合流するに至った。そして、ロズリンは抗戦を主張するアダマを説得し、新天地をめざして未踏の宇宙空間への逃走を始めたのである。この人類最後の船団の構成人口はわずか5万人弱。
地球への長い旅

アダマは人々に希望を持たせるため、太古の伝説に語られる13番目のコロニー「地球」を最終目的地とすることを宣言した。だが、地球に至る道筋は誰も知らなかったのである。また、サイロンも人類殲滅をあきらめてはいなかった。人型サイロンは船団の中にも潜み、こうして長く絶望的なギャラクティカと人類船団の旅が始まった。
彷徨・絶望

ギャラクティカと船団の旅は長く、そして苦難に満ちたものとなった。


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