G級駆逐艦
基本情報
種別駆逐艦
命名基準"G"で始まる英単語
運用者 イギリス海軍
カナダ海軍
ポーランド海軍
オランダ海軍
就役期間1936年 - 1947年
前級F級
準同型艦ヴァシレフス・ゲオルギオス級
ブエノスアイレス級
G級駆逐艦(英語: G-class destroyer)は、イギリス海軍の駆逐艦の艦級。ロンドン海軍軍縮条約を受けて、E/F級をもとに艦型の圧縮を図り、1933-4年度計画で9隻が建造された[1][2]。「グレイハウンド」をネームシップとして、グレイハウンド級(Greyhound-class)と称することもある[3]。 イギリス海軍は1924-5年度より駆逐艦の建造を再開し、まず改W級駆逐艦をもとに第一次世界大戦の戦訓や新しい技術を盛り込んだプロトタイプとして「アマゾン」と「アンバスケイド」を建造したのち、1927-8年度で量産型としてA級、続く1928-9年度で小改正型のB級が建造された。また1929-30年度のC級では大型化して燃料の搭載量増加を図り、1930-1年度のD級では対潜戦能力を強化、1931-2年度のE級では艦砲を改良、1932-3年度のF級では水雷兵器を更新するなど、順次に拡大・強化を重ねつつ建造されていた。しかし当時はロンドン海軍軍縮条約体制下であり、駆逐艦の艦型抑制が必要になった。このことから1933-4年度の建造艦は、機関部の設計変更によって艦型の圧縮を図ることとなった。これが本級である[3][4]。 船首楼型、2本煙突という基本構成はC?F級と同様である。E級の一部で採用した三脚式後檣をさらに改善して全艦に設置している[1]。 機関構成もE級以来の方式がおおむね踏襲され、アドミラルティ式3胴型水管ボイラーを(圧力300 lbf/in2 (21 kgf/cm2)、温度326.7℃)、タービンはパーソンズ式オール・ギヤード・タービンを搭載した[5]。ただし上記の艦型圧縮の要請から、巡航タービンを省いて、機関部の短縮を図った。これは、第一次世界大戦中の主機使用状況を分析した結果、15ノット以下での航行は稀であり、したがって巡航タービンの恩恵も小さいと判断されたためであった[3]。また嚮導艦「グレンヴィル」はヤーロウ式水管ボイラーを搭載している[1]。 兵装は、おおむねF級の構成が踏襲され、艦砲は45口径12cm砲(QF 4.7インチ砲Mk.IX
来歴
設計
装備