Flickr
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Yahoo! JAPANは、米Yahoo!と利用者情報の共有がないため、日本でFlickrを利用するためには、日本国外向けのYahoo!のアカウント登録が必要であったが、2010年10月よりGoogleアカウントで、新規アカウント作成・ログインが可能となった。Googleは全世界の法人間でアカウント情報を共有しているため、Googleアカウントを持っていればYahoo!への登録は不要になった。2014年7月よりGoogleアカウントでの新規アカウント作成・ログインができなくなり、再び米Yahoo!のアカウント登録が必要となった。

2017年7月13日、親会社である米Yahoo!ごと、米通信企業ベライゾン・コミュニケーションズ社に買収された[2][3]。同月、ベライゾン社は米Yahoo!と、同じく傘下に収めていたAOLとサービスを統合、新たな傘下企業Oath社(2019年までにベライゾン・メディアグループに社名変更)を立ち上げ、FlickrはYahoo!ごとそのOath社の傘下となった。

2018年4月20日、同じく画像ホスティングサービスを運営するライバル企業であった米SmugMug社が、Oath社からFlickrを買収した。“SmugMug”と“Flickr”は統合はされず、Flickrのサービスは残していく予定と発表。しかし買収に伴い、フリーアカウントはそれまでの2TBの容量から、写真の数が1000枚までに制限されることとなった。1000枚以上すでにアップロードしているユーザの写真は2019年2月5日に新しい1000枚を残して削除される。Yahoo!とのアカウント統合も解消される予定。
特徴
タグとセット

Flickrは、登録したユーザーに対し、Flickr内の写真に『タグ』(メタデータの一種)と呼ばれるキーワードを付けて自由に分類することを許可している。撮影場所、撮影対象などを表すタグがあることによって、何かについての画像を調べたい者は簡単にFlickrの中から画像を検索することができる(例えば、「台湾」、「結婚式」、「ベルリンの建築」、「パール・ジャム」、「ホノルルマラソン」など)。またFlickrは最も検索数の多いキーワードのタグをつけられた写真へすぐアクセスできるページも多数備えている[4]。Flickrは最初に「タグクラウド」(Tag cloud、フォントの大小で人気のあるタグを一目で分かるようにした表示方法)を実装したサイトの一つでもある[5]

Flickrは各ユーザーのトップページに、複数のお気に入り写真のサムネイルを同じ標題のもとにまとめた「セット」を作ることも許可している。ここでいうセットは伝統的なフォルダを使ったファイル整理方法よりもっとフレキシブルなもので、一つの写真が複数のセットに同時に入ることも、一つのセットだけに入ったりセットに入らなかったりすることもできる。
Organizr(オーガナイザ)

「Organizr」という機能は、その名の通り写真を「オーガナイズする」(系統立てる)機能であり、ユーザーが自分の写真や共有の写真の管理をウェブブラウザ上のFlickrのインターフェイスの中だけでできるようにしたものである。タグの管理、写真への解説付け、セットへのまとめなどができ、Macromedia Flashを使って写真の見え方や質感などもデスクトップで管理できるアプリケーションである。こうした機能により、Organizrはウェブ・インターフェイスでは厄介だった複数の写真の一括管理をも簡単にすることに成功している。
プライベートモードと公開モード

Flickrは個人的な写真保存スペースと、ネット上に開かれた共有保存スペースの両方を提供している。画像をアップロードするユーザーは、その画像を見ることのできる範囲を決めるプライバシー管理を行うことができるため、各画像は公開状態のままにすることもプライベートに設定することもできる。プライベートの場合は、仕様ではアップロードしたユーザーのみが閲覧・整理できることになるが、見ることのできる人の範囲を友人や家族などまで広げることもできる。プライバシーの設定で、ユーザーの個人的な画像を「グループ・プール」(友人または同じ趣味をもつもの同士で形成したグループが共有する画像庫)に登録することもできる。グループがプライベート・モードの場合、グループのメンバーだけが画像を見ることができる。グループが公開モードの場合、写真は当然ネット上のすべてに公開されることとなる。Flickrは「コンタクト・リスト」と呼ばれる、自分の作った画像へのアクセスを数人のユーザーだけに限るための管理機能も用意している。

一方で、ユーザーの多くはアップロードした写真を誰でも見られる状態にしている。プライバシーの設定がない状態では、ユーザーは誰でも見ることのできる写真にはコメントを残すことができる。また、その画像に関連したキーワードのタグを加えることもできる。
相互連関と互換性

FlickrはRSSフィーダーやAtomフィーダーを提供しており、またApplication Programming Interface(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)も提供されているため、ウェブ開発のできる者なら誰でも機能を拡張することができる。

サイトの基本となる機能は標準的なHTMLHTTPに準拠しているため、幅広いOSやブラウザで閲覧することができる。テキスト編集やタグ付けには、ほとんどのブラウザが承諾しているAjaxを利用している。Organizrには広く使われているAdobe Flashの技術が使われるなど、Flickrというサイトがどのような環境からでも使えるよう工夫されている。また画像投稿はブラウザからだけではなくメールからでも行える。
ライセンス

Flickrはユーザーに、ある種の共通使用ライセンスのもとで画像を提供するよう依頼している。ライセンスの中には第一にクリエイティブ・コモンズがあり、またその他の著作権管理ライセンスも用意されている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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