マサチューセッツ州ボストンを拠点に国土安全保障省の下で活動するFBIのFringeチームを描く。世界中で発生する説明不能なおぞましい一連の事件「パターン」の捜査の為、チームは「fringe science」[注 1]と呼ばれる型破りな手法を用いる。 旅客機627便の乗員・乗客全員の肉体が溶け落ちるという奇怪な事件が起こった。FBIボストン支局の女性捜査官オリビア・ダナムは、フリンジ・サイエンスの天才科学者のウォルター・ビショップ博士、そして彼の息子でIQ190の天才というピーターと共にこの謎に取り組む。やがて、彼らは今回の事件は世界中で起きている一連の不可解な現象「パターン」の一端であることを知る。国土安全保障省のフィリップ・ブロイルズ捜査官の指揮下に編成されたオリビア、ウォルター、ピーターらフリンジ・チームは、その後も次々に起きる「パターン」を調査することになる。やがてオリビアは「パターン」の背後にある驚愕の事実、「もうひとつの世界」の存在を知る。そして、その世界との戦いが間近に迫っていることと、それにはウォルター、ピーター、そしてオリビア自身が深く関わっていることも... 基本的に1話完結で奇妙な事件(おもに怪死事件・怪物・怪虫など)の捜査が行われるが、第1シーズン最終話以降はメインテーマであるパラレルワールドがストーリーの前面に出てくるようになる[注 2]。第2シーズン中盤以降は怪事件の話よりもパラレルワールドの話が中心となっていき、終盤で向こう側の世界のフリンジ・チームが登場する。第3シーズンでは2つの世界のフリンジ・チームの捜査活動を交互に描きながら、双方の世界の住人たちが時には目的をもって、時には知らないうちにお互いの世界に影響を与え合う様子を描くという多重構造になっている。シリーズが進むにつれ、二つの世界、更に時間軸の異なる世界、未来世界が絡み合い、複雑な構造が増し、特異な能力を持つオリビアと二つの世界の明暗を握るピーターを軸にストーリーが展開されてゆく。なお、毎回、どちらの世界の話が中心になっているかによってオープニング映像の色調が異なる(こちら側の場合は青色、向こう側の場合は赤色)という演出もされている[注 3]。 また、過去や未来が舞台となるエピソードでは、特別なオープニング映像が使用されることがある[注 4]。さらに、本編がアニメ仕様になっているエピソードもある[注 5]。 パイロット版(第1話)の製作費は『LOST』とほぼ同じの1000万ドル。 製作陣にはエイブラムス、カーツマン、オーチーら、劇場映画『スター・トレック』と共通のスタッフが多いが、『エイリアス』や『LOST』でエイブラムスを補佐したブライアン・バークやジェフ・ピンクナーらも参加している。また、キャストでも、レナード・ニモイが第1シーズン最終話から準レギュラーとして参加した。音楽もエイブラムス作品が多いマイケル・ジアッキーノとクリス・ティルトン 劇中には『スタートレック』へのオマージュだけでなく、『Xファイル』の捜査チームが同じ世界に存在していると示唆するセリフもある。 他のエイブラムス作品へのオマージュまたはセルフ・パロディとしては、47[注 6]や108[注 7]といった数の頻出も挙げられる。 日本ではCSチャンネルスーパー!ドラマTVにて2010年10月23日にプレミア放送され、同11月23日からレギュラー放送になった。 第1シーズンではCMが他番組より少なく、1話の放送時間が約50分におよぶこともあったが、第2シーズン以降は43分前後に落ち着いている。
あらすじ
演出
製作
パロディ
放送
日本での放送
第1シーズン
2010年11月23日から2011年4月5日まで2か国語版(火曜22:00 ほか)と2010年11月25日から2011年4月7日まで字幕版(木曜日24:00 ほか)をレギュラー放送。2010年10月23日に第1話を先行放送。
第2シーズン
2011年10月21日から2012年3月16日まで2か国語版(金曜22:00 ほか)と字幕版(金曜日24:00 ほか)をレギュラー放送。アメリカでは、11話目に「Unearthed」というエピソードがあるが、日本では未放送&DVD未収録。なので、それを含めて全100話になる。
第3シーズン
2012年11月23日から2013年4月19日まで2か国語版をレギュラー放映。
番組時間
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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