FRINGE/フリンジ
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さらに、本編がアニメ仕様になっているエピソードもある[注 5]

パイロット版(第1話)の製作費は『LOST』とほぼ同じの1000万ドル。
製作

製作陣にはエイブラムス、カーツマン、オーチーら、劇場映画『スター・トレック』と共通のスタッフが多いが、『エイリアス』や『LOST』でエイブラムスを補佐したブライアン・バークジェフ・ピンクナーらも参加している。また、キャストでも、レナード・ニモイが第1シーズン最終話から準レギュラーとして参加した。音楽もエイブラムス作品が多いマイケル・ジアッキーノとクリス・ティルトン(英語版)が担当しているが、オープニング曲は『エイリアス』同様、エイブラムス自身が作曲した。
パロディ

劇中には『スタートレック』へのオマージュだけでなく、『Xファイル』の捜査チームが同じ世界に存在していると示唆するセリフもある。

他のエイブラムス作品へのオマージュまたはセルフ・パロディとしては、47[注 6]や108[注 7]といった数の頻出も挙げられる。
放送
日本での放送

日本ではCSチャンネルスーパー!ドラマTVにて2010年10月23日にプレミア放送され、同11月23日からレギュラー放送になった。
第1シーズン
2010年11月23日から2011年4月5日まで2か国語版(火曜22:00 ほか)と2010年11月25日から2011年4月7日まで字幕版(木曜日24:00 ほか)をレギュラー放送。2010年10月23日に第1話を先行放送。
第2シーズン
2011年10月21日から2012年3月16日まで2か国語版(金曜22:00 ほか)と字幕版(金曜日24:00 ほか)をレギュラー放送。アメリカでは、11話目に「Unearthed」というエピソードがあるが、日本では未放送&DVD未収録。なので、それを含めて全100話になる。
第3シーズン
 2012年11月23日から2013年4月19日まで2か国語版をレギュラー放映。
番組時間

第1シーズンではCMが他番組より少なく、1話の放送時間が約50分におよぶこともあったが、第2シーズン以降は43分前後に落ち着いている。なお、CM枠の前後に意味ありげな画像が挿入される(アゲハ蝶、リンゴの断面、タツノオトシゴ、葉、手形、尾、カエル、マーガレットなど)が、ストーリーとの関連性は不明。
登場人物
フリンジ・チーム
オリビア・ダナム (Olivia Dunham)
演 -
アナ・トーヴ、日本語吹替 - 宮島依里FBI捜査官。第1話の事件ではFBI側の「連絡係」として関わるが、捜査能力を買われフリンジ・チームに参加する事になる。人並み外れた記憶力を持つ。髪色はブロンド。聡明かつ冷静沈着だが、事件解決の為には単身危険に飛び込むような無茶もする。あまり感情的になることはないが、社交的で同僚や家族を気遣う側面もある。良きチームプレイヤー。事件の科学的な解明をウォルターに依頼し、事件を解決してゆく。時折、人の話を聞かずに持論を展開する悪癖を発揮したり、FBIのやり方では通用しない相手や事象がある事を知らずに壁にぶつかってしまう事も。幼少期にウォルターとベルが行った実験の被験者となっており、その際に投与された薬物『コーテキシファン』の影響によって超常的な能力を身に着けていたが、本人はそのことを覚えておらず、能力も失われていた。シーズン2で『向こう側の世界』の建物が内部の人間ごと世界を移動して『こちら側』の建物と融合する事件が起きた際、次の被害を阻止しようと能力を取り戻し、『向こう側の世界』のものを見分けることができるようになった。それによりピーターが『向こう側』の人間である事を知ってしまう。『向こう側』のオリビアは(FBIではなく)国防総省のフリンジ・チームの一員で髪色は赤毛。性格は『こちら側』のオリビアとかなり違い、記憶力も彼女ほどではないが、射撃の名手である。また家族構成も違う(『こちら側』のオリビアの母は亡くなっているが、『向こう側』では生きている。その一方『向こう側』では妹が亡くなっているが、『こちら側』では生きている)。『こちら側』のオリビアに偽装していた際、ピーターの信用を得るために彼と友人以上の関係となり、子供を妊娠する。シーズン4で登場する 時間軸の異なる世界では、『こちら側』のオリビアには子供の頃に妹と共にニーナ・シャープに引き取られ育てられた。2つの世界を移動する能力は開花していない。またピーターが存在しないため、子供を出産していない。彼女を演じるアナ・トーヴとジョン・スコットを演じたマーク・バレーはこの番組がきっかけで2008年12月に結婚したが、2010年初頭に離婚した。
ウォルター・ビショップ (Walter Bishop)
演 - ジョン・ノーブル、日本語吹替 - 菅生隆之科学者。かつては「非主流科学」(fringe science)分野の政府研究者であり、「アインシュタインの後継者」と呼ばれるほどの人物だったが、実験中に死亡事故を起こした結果、オリビアより捜査依頼を受けるまで精神病棟に17年間入院させられていた。フリンジ事件の大半はウォルターの大胆かつ奇抜な実験や推理によって解決に結び付けられるが、事件に使われる技術はかつてウォルターが研究したもの、それを発展させたものであることが多い。捜査のための実験や解剖中に料理をしたり乳搾りをしたりと情緒が不安定である。若い頃のドラッグの経験談をよく語り、チームに加わってからも様々な理由で薬物を摂取している。記憶障害も患っているが、後に脳の一部が物理的に切除されているためと判明する。その手術がウィリアム・ベルによって行われたことを思い出してからは彼を恨むが、実際にはウォルター自身の頼みにベルが応えたのが真相であった。シーズン2では真剣に社会復帰を望むようになり努力する。大抵は空回りして、ピーターやアストリッドらに迷惑をかけることとなるが、若干は他者とのコミュニケーションが出来るようになる。ハーバード大学内にラボを構えていたが、入院後は閉鎖され、物置同然の扱いであった。退院後、フリンジ・チームの捜査に協力するための拠点として再開される。元々の姓は「ビショフ」である。1943年に父ロバートと共にアメリカに来てから現在の姓「ビショップ」に改姓した。実は父はナチスに潜入した連合国のスパイだったが、表向きはナチスだった事により1933年に渡米した事にしていた。かつて7歳の息子・ピーターを病気で失っている。自分が発明したもうひとつの世界を見ることができる「窓」を通して、『向こう側の世界』のピーターも『こちら側』と同じ病を患っていることを知り、また『向こう側』のウォルター(自分と区別するために「ウォルタネイト」と命名)がその治療法を探している姿を応援していた。ウォルタネイトは苦心して治療薬に辿り着くが、監視人のミスによりその薬を失敗作と思い込んでしまったことから、ウォルターは自ら世界を越えて『向こう側』のピーターを助けようとした。本来は治療薬を『向こう側』に持ち込むだけの予定だったが、世界間を移動する際に薬が失われてしまったため、『向こう側』のピーターを『こちら側』に連れてきて治療を行った。その後も「息子」を手放すことができず、彼をそのまま『こちら側』へ引き留めてしまう。『向こう側』のウォルター(ウォルタネイト)は国防総省の長官でフリンジ・チームは彼の統括下にある。『こちら側』のウォルターがピーターを誘拐したこと、およびその世界間移動の影響によって『向こう側の世界』が崩壊の危機にあるため、『こちら側の世界』を破壊しようと目論む。
ピーター・ビショップ (Peter Bishop)
演 - ジョシュア・ジャクソン、日本語吹替 - 中谷一博ウォルターの息子。IQ190、マルチリンガルの天才である。両親の不在から家を飛び出して以来、裏社会で後ろ暗い生活を送っていた経緯があり、過去7度の逮捕歴を持つ。その点をダナムに利用されて捜査協力を強要され、ウォルターの後見人となり嫌々チームを手伝う事に。様々な分野への幅広い人脈を持っており、FBIでさえ入手できない情報を軽々と手に入れることもある。専門用語を噛み砕いて説明するなどのウォルターのサポートが主な仕事。これを「通訳」と呼んで嫌がり、またウォルターと確執があったためチームを辞めようともするが、「パターン」事件の解決に意義を見出してチームに留まる。その際、国土安全保障省外部顧問という肩書きを得た。前向きに捜査に取り組むようになってからは、ウォルターにもない発想で事件を解決に導いたこともある。自身の幼少期の記憶とウォルターの思い出話がしばしば食い違うことを、ウォルターの記憶障害によるものとして流していたが、実際には自分が『向こう側の世界』の生まれでありウォルターが実父ではないためであった。シェイプシフターの引き起こした事件で自身の素性に気づき、ウォルタネイトの誘いに乗って『向こう側』へ帰還するが、自分が二つの世界の存亡の鍵を握っていることを知る。シーズン3終幕で「装置」を使用して二つの世界の危機を回避するが、自身は消滅し、未来に飛ばされてしまう。シーズン4で復活するが、すべての人が彼の存在を忘れている状況に、異なる時間軸(二つの世界にピーターが既に死亡している)の世界に来てしまったと結論する。
フィリップ・ブロイルズ (Phillip Broyles)
演 - ランス・レディック、日本語吹替 - 山野井仁国土安全保障省捜査官。フリンジ・チームの指揮官。当初オリビアのことを快く思っていなかったが、彼女の捜査能力が優れていることを認め、チームに抜擢する。ウォルターに対してはラボでの奇行ぶりに呆れるが、やがて「パターン」事件の解決に欠かせない人材であることを理解する。一見、クールな仏頂面だが、チームの面々が危機に直面した際などは感情を露わにする。現場主義者で、オリビアの捜査を妨害しようとする人間や圧力から守っている。立身出世などに興味はなく、真剣に世界の安全を守ることに取り組んでいるが、その姿勢が災いして妻とは離婚している。『向こう側』のブロイルズも国防総省のフリンジ・チームの指揮官。『こちら側』と同様に仕事をこなしているが、妻からは職務を理解されており離婚していない。シーズン3で死亡したが、シーズン4では異なる時間軸の世界であり、シーズン3での死亡に繋がる事件そのものが存在しなかったようで生存している。過去の事件により生命力を抜き取られ長く生きることが出来ない状態になっていた息子を助けるためデビッド・ロバート・ジョーンズたちに情報を流していたが、そのことが原因でリンカーンが死亡したことで自首し身柄を拘束される。
アストリッド・ファーンズワース (Astrid Farnsworth)
演 - ジャシカ・ニコル、日本語吹替 - 佐藤ゆうこFBI捜査官。ラボに常駐してウォルターの実験や解剖などの手伝い、パソコンを使用して情報検索、更に買い物や掃除などの雑用まで黙々とこなす。ウォルターと接する時間が長いものの度々名前を忘れられ、アストロ、アスピリンなどと間違えて呼ばれる。学生時代の専攻は言語学、副専攻はコンピューター科学で、その方面の知識から捜査にも寄与する。趣味で暗号を学んだ時期があり、ウォルターやピーターが解けなかった暗号の解読にも成功している。『向こう側』のアストリッドも国防総省のフリンジ・チームの一員だが、常に軍服姿でコンピュータのスペシャリストであり、かつ常人を遥かに凌ぐ計算能力を持つ。シーズン4では消滅したピーターに代わってオリビアと現場に赴き、情報を博士に伝え、指示を仰ぐようになった。
リンカーン・リー (Lincoln Lee)
演 - セス・ガベル、日本語吹替 - 佐藤拓也『向こう側の世界』のフリンジ・チームの一員でチームのリーダー格。 シーズン2で『向こう側』の世界へ行ったオリビア一行を追跡、同行していた能力者を射殺したが、もう一人のパイロキネシスによって全身に重度の火傷を負う。火傷の治療のため一時的にチームを離れるが、動ける程度に治療が進んだ時点で医者に止められているにもかかわらず復帰する。シーズン4で捉えたシェイプシフターを護送する際に襲撃を受け死亡。『こちら側』ではハートフォードのFBI捜査官だが、『向こう側』のリンカーンの方が先に登場する。シーズン4で新世代シェイプシフター絡みの事件で強引に捜査に加わり、その優秀な観察力・洞察力を認められ、フリンジ・チームの一員となる。いかにもFBI特別捜査官らしいスーツ姿と眼鏡で『向こう側』のリンカーンとは大きくイメージが異なる。


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