FRINGE_(テレビドラマ)
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FBIボストン支局の女性捜査官オリビア・ダナムは、フリンジ・サイエンスの天才科学者のウォルター・ビショップ博士、そして彼の息子でIQ190の天才というピーターと共にこの謎に取り組む。やがて、彼らは今回の事件は世界中で起きている一連の不可解な現象「パターン」の一端であることを知る。国土安全保障省のフィリップ・ブロイルズ捜査官の指揮下に編成されたオリビア、ウォルター、ピーターらフリンジ・チームは、その後も次々に起きる「パターン」を調査することになる。やがてオリビアは「パターン」の背後にある驚愕の事実、「もうひとつの世界」の存在を知る。そして、その世界との戦いが間近に迫っていることと、それにはウォルター、ピーター、そしてオリビア自身が深く関わっていることも...
演出

基本的に1話完結で奇妙な事件(おもに怪死事件・怪物・怪虫など)の捜査が行われるが、第1シーズン最終話以降はメインテーマであるパラレルワールドがストーリーの前面に出てくるようになる[注 2]。第2シーズン中盤以降は怪事件の話よりもパラレルワールドの話が中心となっていき、終盤で向こう側の世界のフリンジ・チームが登場する。第3シーズンでは2つの世界のフリンジ・チームの捜査活動を交互に描きながら、双方の世界の住人たちが時には目的をもって、時には知らないうちにお互いの世界に影響を与え合う様子を描くという多重構造になっている。シリーズが進むにつれ、二つの世界、更に時間軸の異なる世界、未来世界が絡み合い、複雑な構造が増し、特異な能力を持つオリビアと二つの世界の明暗を握るピーターを軸にストーリーが展開されてゆく。なお、毎回、どちらの世界の話が中心になっているかによってオープニング映像の色調が異なる(こちら側の場合は青色、向こう側の場合は赤色)という演出もされている[注 3]

また、過去や未来が舞台となるエピソードでは、特別なオープニング映像が使用されることがある[注 4]。さらに、本編がアニメ仕様になっているエピソードもある[注 5]

パイロット版(第1話)の製作費は『LOST』とほぼ同じの1000万ドル。
製作

製作陣にはエイブラムス、カーツマン、オーチーら、劇場映画『スター・トレック』と共通のスタッフが多いが、『エイリアス』や『LOST』でエイブラムスを補佐したブライアン・バークジェフ・ピンクナーらも参加している。また、キャストでも、レナード・ニモイが第1シーズン最終話から準レギュラーとして参加した。音楽もエイブラムス作品が多いマイケル・ジアッキーノとクリス・ティルトン(英語版)が担当しているが、オープニング曲は『エイリアス』同様、エイブラムス自身が作曲した。
パロディ

劇中には『スタートレック』へのオマージュだけでなく、『Xファイル』の捜査チームが同じ世界に存在していると示唆するセリフもある。

他のエイブラムス作品へのオマージュまたはセルフ・パロディとしては、47[注 6]や108[注 7]といった数の頻出も挙げられる。
放送
日本での放送

日本ではCSチャンネルスーパー!ドラマTVにて2010年10月23日にプレミア放送され、同11月23日からレギュラー放送になった。
第1シーズン
2010年11月23日から2011年4月5日まで2か国語版(火曜22:00 ほか)と2010年11月25日から2011年4月7日まで字幕版(木曜日24:00 ほか)をレギュラー放送。2010年10月23日に第1話を先行放送。
第2シーズン
2011年10月21日から2012年3月16日まで2か国語版(金曜22:00 ほか)と字幕版(金曜日24:00 ほか)をレギュラー放送。アメリカでは、11話目に「Unearthed」というエピソードがあるが、日本では未放送&DVD未収録。なので、それを含めて全100話になる。
第3シーズン
 2012年11月23日から2013年4月19日まで2か国語版をレギュラー放映。
番組時間

第1シーズンではCMが他番組より少なく、1話の放送時間が約50分におよぶこともあったが、第2シーズン以降は43分前後に落ち着いている。なお、CM枠の前後に意味ありげな画像が挿入される(アゲハ蝶、リンゴの断面、タツノオトシゴ、葉、手形、尾、カエル、マーガレットなど)が、ストーリーとの関連性は不明。
登場人物
フリンジ・チーム
オリビア・ダナム (Olivia Dunham)
演 -
アナ・トーヴ、日本語吹替 - 宮島依里FBI捜査官。第1話の事件ではFBI側の「連絡係」として関わるが、捜査能力を買われフリンジ・チームに参加する事になる。人並み外れた記憶力を持つ。髪色はブロンド。聡明かつ冷静沈着だが、事件解決の為には単身危険に飛び込むような無茶もする。あまり感情的になることはないが、社交的で同僚や家族を気遣う側面もある。良きチームプレイヤー。事件の科学的な解明をウォルターに依頼し、事件を解決してゆく。時折、人の話を聞かずに持論を展開する悪癖を発揮したり、FBIのやり方では通用しない相手や事象がある事を知らずに壁にぶつかってしまう事も。幼少期にウォルターとベルが行った実験の被験者となっており、その際に投与された薬物『コーテキシファン』の影響によって超常的な能力を身に着けていたが、本人はそのことを覚えておらず、能力も失われていた。シーズン2で『向こう側の世界』の建物が内部の人間ごと世界を移動して『こちら側』の建物と融合する事件が起きた際、次の被害を阻止しようと能力を取り戻し、『向こう側の世界』のものを見分けることができるようになった。それによりピーターが『向こう側』の人間である事を知ってしまう。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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