FN P90
空弾倉を装填した状態のP90 LV / IR
種類PDW(個人防衛火器)
原開発国 ベルギー
運用史
配備期間1991年-現在[1]
配備先40ヶ国以上(参照採用国)
関連戦争・紛争
湾岸戦争[1]
在ペルー日本大使公邸占拠事件
アフガニスタン紛争
イラク戦争
2011年リビア騒乱[2]
メキシコ麻薬戦争[3]
開発史
開発期間1986年-1990年[1]
製造業者FNハースタル
製造期間1990年-現在[4]
派生型
派生機種
を参照:FN P90(ファブリックナショナル プロジェクト ナインティー)は、ベルギーのFN社が開発したPDWである。短機関銃の一種ともされる。
人間工学に基づいた設計が行われている。
概要標準装備のMC-10-80光学照準器
P90(プロジェクト90)は通常の短機関銃とは違い、既存の拳銃弾を使用せず、小型化されたライフル弾のような形状の専用弾薬を使用する新しい形態の火器として1980年代末に開発され、「PDW(Personal Defence Weapon:個人防衛火器)」という分類で発表された[10]。
発表当初は機械化部隊や後方部隊など、装備や任務の面から自動小銃などを標準装備しない、あるいは装備し辛い環境にある兵士が、後方浸透してきた敵の破壊活動などにも対処できる軽便で強力な自衛用火器とされていた。しかし、冷戦終結後に対テロ戦争が増加し、近距離での戦闘に適した火器の需要が高まった事から、むしろ建物などの閉鎖空間において活動する各種特殊部隊用の火器として位置づけられて来ている。
PDWという概念が浸透していない事から、短機関銃の一種として分類される場合もある。また、現在ではメーカー自身もサブマシンガン(短機関銃の意)と呼んでいる[11][12]。
なお、プロトタイプは製品版のブルパップ方式とは大きく異なり、大型のトリガーとグリップが銃身の真後ろ(トリガーに関しては銃身より上に位置)に位置していた特徴的な形状だった。弾倉ならびに装填方式は製品版と共通している。 機関部がグリップと引き金より後方に位置するブルパップ方式を採用しており、全長に占める銃身が長く、集弾性に貢献している。P90独特の弾倉で50発装填できる[13] 半透明プラスチック製弾倉を銃の上に平行に装着する。弾薬は銃に対して横向きに保持されていて、装填直前の弾倉内で90度回転し前方を向く。これにより、短機関銃としては多い50発の装弾数を実現したが、従来の火器とは位置や取り付け動作が大きく異なり、迅速な弾倉交換には熟練を要するため、同様のスタイルはあまり普及していない。
特徴