FMトランスミッターは、FM放送に準拠した変調信号で放送周波数帯の電波を送信するオーディオ用アクセサリーである。トランスミッターとは送信機のことであり、字義からは、FM放送局の送信機、アマチュア無線のFM送信機などもFMトランスミッターであるが、ここではオーディオ用アクセサリーについて述べる。 FMトランスミッターは、ほとんどどれも送信用アンテナも含んでいる。主にパソコンや携帯型音楽プレーヤーなどで再生した音楽等を至近距離のFMラジオで聴くために使われる。また、ミニFMにも使われる。かつて日本各地にあったドライブインシアターでは、音声をFMトランスミッターを使って送信し車内に配信する手法がとられた。 かつては、携帯型音楽プレーヤーとカーオーディオはカセットアダプター
概要
自動車用のCDチェンジャーにもAM/FMラジオやAM/FMカセットで利用出来るトランスミッターが備わった機種も存在しており、メーカーによってはトランスミッターを買い足せる機種もあった。これらの場合アンテナ線とオーディオユニットに割り込ませ接続させるタイプなので前述のような混信の可能性は少ない。ただし取り付けはやや困難であるためディーラーやカー用品店に依頼することとなるためシガーソケット接続のFMトランスミッターとは大きく異なる。さらにCDチェンジャーの電源を切っていてもラジオ(特にAM)にはやや雑音が入りやすいため、ラジオを聴かない運転者向けでもあった。
電源はUSB式とACアダプター式の2つに大別され、後者の場合はアクセサリーソケットから電源を供給するプラグと一体になったものも多い。また、携帯型音楽プレーヤーや携帯電話には、FMトランスミッターが内蔵されたものもある。
電波法令に規定する「著しく微弱な電波」(微弱無線局#第1号)を使用するため、免許不要とうたっている製品がほとんどであるが、総務省の無線設備試買テストにおいて出力が基準を超えると公表されたものも少ないとは言えず、自主回収されたものもある。任意制度であるが、民間団体が微弱無線設備を登録して微弱無線マーク(ELPマーク)を発行している。入手の際はこのマークを確認するのが良い。
脚注[脚注の使い方]
注釈・出典
関連項目
微弱無線局
ミニFM
W32SA - フィーチャーフォンで初めてFMトランスミッターを内蔵した、au(KDDI / 沖縄セルラー電話)の端末。三洋電機製。
IS01 (SHI01) - スマートブックで初めてFMトランスミッターを内蔵した、auの端末。シャープ製。
IS03 (SHI03) - スマートフォンで初めてFMトランスミッターを内蔵した、auの端末。シャープ製。