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FLIRT
スイス国鉄のRABe523形
基本情報
製造所シュタッドラー・レール
製造年2004年 -
運用開始2004年
主要諸元
編成2編成 - 8編成
軌間1435 mm(標準軌)
1520 mm
電気方式25 kV / 50 Hz(交流)
15 kV / 16.7 Hz
3 kV(直流)
1.5 kV(直流)
システム混合可能
架空電車線方式
最高速度140 - 200 km/h
起動加速度0.6 - 1.2 m/s2
幅2820 - 3480 mm
床面高さ1120 mm
編成出力1300 - 5200 kW(時間当たり出力)
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イタリアSTAのETR155形セルビア鉄道413系電車
FLIRT(FLIRT:Flinker Leichter Innovativer Regional-Triebzug)は、スイスのシュタッドラー・レールが製造する部分低床式鉄道車両ブランド。2004年から製造が始まり、2018年までにヨーロッパ・アフリカ・北アメリカに1,694編成が導入されている[1]。 1990-2000年代の欧州では、各都市の路面電車に端を発したバリアフリー、超低床化の流れが鉄道車両にも波及していたほか、コスト低減の要請も高まっており、その結果として低床式車体でプラットフォームの概念を採入れた電車および気動車が各鉄道車両メーカーで用意されるようになり、タルボット車両工場[2]のタレントやシーメンスのデジロといったシリーズが大量生産され始めていた。 こうした流れの中、スイスを中心とした鉄道車両メーカーのグループであるシュタッドラー[3]においても、1997年以降、走行機器を集中搭載した4輪単車の電気もしくはディーゼル式の動力ユニットに1車体片側1台車で片持ち式の客車数両を組み合わせたモジュラー式構造のGTWシリーズを生産しており、スイスを始め、ドイツ、イタリア、フランス、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スロバキア、アメリカなどの各国で採用されていた。 GTWシリーズはその構造上動力ユニット+3両編成程度の短編成を基本としており、加速力や最高速度の面からもローカル線に導入されることが多かったが、スイス国鉄がバーゼルやルツェルンなどを中心とした都市近郊列車の拡充と旧型車両の代替を目的として本格的に低床式電車をシュタッドラー社から導入することとなり、GTWシリーズより走行性能の向上、輸送力の増強、冗長性の向上などを図ったFLIRT(Flinker Leichter Innovativer Regional-Triebzug:軽量・高速・革新的な近郊用列車の意)が開発された。 FLIRTシリーズは2-6車体の連接式で、両先頭車の編成端側台車を動台車としてその上部床上機器室内および屋根上に走行用機器を搭載しており、客室は動台車上部のみを高床部として、その他を低床分として低床化率を90%以上としている。また、FLIRTシリーズはシュタッドラー社で並行して生産されている他のモジュール構造の車両シリーズであるGTWシリーズやKISS[4]シリーズと同様に、タレントやデジロといったプラットフォームの概念による大量生産を前提とした車両とは異なり、モジュール構造により編成両数、扉数、窓扉配置、車内の配置などをカスタマーの要請に合わせて自由に構成することが可能となっており、少両多品種の生産が可能となっているほか、必要に応じて特別な仕様に対応することも可能となっている。 なお、FLIRTシリーズは車体と機械部分の製造および最終組立を担当するシュタッドラーをはじめとしてスイス国内のメーカーが多く関与しているのが特徴の一つであり、電機品はBBC[5]の流れを汲むABB Schweiz[6]やSAAS[7]の後身であるABB Secheron[8]のほか、Selectron Systems[9]やRuf-Gruppe[10]が担当し、車体および機械部分には同じくFFA[11]やSWP[12]の流れを汲むdesign & technik[13]やLRS-Engineering[14]など、伝統的なスイスの車両メーカーの後身を含む多くのスイス企業が関与している。
概要