FLAC
開発元Xiph.Org Foundation, Josh Coalson
最新版1.4.2 / 2022年10月22日 (28日前) (2022-10-22)
リポジトリ
gitlab.xiph.org/xiph/flac
FLAC拡張子.flac
MIMEタイプaudio/x-flac[注釈 1]
マジック
ナンバーfLaC[1]
種別オーディオ
国際標準format
オープン
フォーマットYes
FLAC(フラック、Free Lossless Audio Codec)は、オープンフォーマットの可逆圧縮音声ファイルフォーマットである。 可逆圧縮であるため、元の音声データからの音質の劣化が無い。2015年現在、Oggプロジェクトの可逆圧縮コーデックとして採用されている。通常のFLACファイル (.flac/.fla) だけでなく、Oggファイル (.oga/.ogg) やMatroskaファイル (.mkv/.mka) などのメディアコンテナに格納することもできる。 一部の変換ソフトには、無圧縮形式に変換可能なFLAC Uncompressedというオプションが用意されている。 量子化ビット数は4bit - 32bit[注釈 2]、サンプリング周波数は1Hz - 1048575Hz、チャンネル数は1ch - 8ch[注釈 3]をサポートしている[2]。 リファレンス実装はオープンソースとして開発されており、ライセンスに関しては以前はGPLが適用されていたが、Oggプロジェクトに加わった際にコアライブラリは修正版BSDライセンスへ変更された。 ハイレゾ音源の配信によく使われるが、FLACは前述の通りハイレゾ以外の音声データも格納できるため、CDからのリッピングなど元の音源の種類によってはこの限りではない。
概要
特徴
エンコード・デコードが速い
エンコード時に圧縮率を高くするとエンコードは遅くなるが、WavPackとは異なり、デコード(再生)時において、CPUへの負荷の違いはなく高速にデコードできる[3]。
シークが速い
データ構造がエラーに強い[注釈 4]
前後のフレームに依存しないストリーマブルな構造であり、壊れた不完全なファイルでも実際に破損している箇所以外はデコードすることができる。
オープンフォーマットの可逆圧縮音声フォーマットとして広く使われており、商用でも採用される例が増えている
一例として、アメリカの名門オーケストラ・フィラデルフィア管弦楽団は自らの楽団の演奏音源を ⇒オンラインストアで販売しているが、FLACのファイルも購入が可能になっている。
メタルバンドであるメタリカが自らのライヴ演奏音源を販売している ⇒オンラインストアも、FLACのファイルの購入が可能になっている。
ナイン・インチ・ネイルズのアルバム「Ghost I-IV」($5でダウンロード販売)、「The Slip」(無料ダウンロード)はFLAC形式も入手可能となっている。
この他にも2009年3月時点では、マージ・レコード、 ⇒Linn Records、 ⇒Deutsche GrammophonなどがFLACファイルのダウンロード販売を行っている。
ビートルズの2009年リマスターCD発売の際、USBメモリ版も発売され、FLAC形式の24bit高音質版が収録された。
2010年7月7日よりオンキヨー(2代目法人。後のオンキヨーホームエンターテイメント)が運営するe-onkyo musicでFLAC形式の楽曲の配信が始まった[4]。
携帯音楽プレーヤーでは、Cowon製品、Creative Zen、ソニー・ウォークマンの2012年以降の国内及び欧米モデルの一部[5]などが対応している。据え置き型のネットワークメディアプレーヤー、一部のAVアンプ、高機能なBDプレーヤーなどにも対応する製品がある。
Windows 10以降のWindowsより、Windows Media PlayerやGrooveミュージックでは競合規格であるApple Loss
2017年現在[いつ?]市販されているカーオーディオでは対応しているものが多い。