FIM世界耐久選手権
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この項目では、モーターサイクルの世界耐久選手権について説明しています。自動車の世界耐久選手権については「FIA 世界耐久選手権」をご覧ください。

FIM世界耐久ロードレース選手権シリーズ(EWC)(FIM Endurance World Championship)は、モーターサイクル(オートバイ)によるモータースポーツ。FIM(国際モーターサイクリズム連盟)が主催するロードレース耐久レースの世界選手権大会。運営はディスカバリースポーツイベンツ。
概要

1960年初開催。1989?1990年は開催数が規定に足りなかったため、"ワールドカップ"に格下げされての開催となった。

1922年から続く伝統のボルドールを擁していることで知られる。1980年からは日本の鈴鹿8時間耐久ロードレース(鈴鹿8耐)がシリーズに組み込まれ、2016 - 2017年シーズンよりシリーズの最終戦に位置づけられている。その他主なレースとしてはル・マン24時間耐久ロードレース、オッシャースレーベン8時間耐久ロードレースが挙げられる。

2019 - 2020年シーズンからマレーシアセパン・インターナショナル・サーキットでの8時間耐久が新たにカレンダーに加わる。レースフォーマットは鈴鹿8耐を踏襲し、TOP10トライアルも行う予定。また、鈴鹿の予選と位置付けられ優先出場権が与えられる[1]。また、1973年から2003年までリェージュ24時間耐久ロードレースが行われていたベルギースパ・フランコルシャン2021 - 2022年シーズンからシリーズに加わる。時期は2022年6月上旬、レースフォーマットは金曜日の日没後(午後10時)から土曜日までの24時間の予定[2]

2024年シーズンからスパ・フランコルシャンが24時間耐久レースから8時間耐久レースに変更される。

車両規定は市販車をベースに、カムシャフトの変更やリアスイングアームの交換等、SBK並みに大規模な改造が許される「Formula EWC(EWCクラス)」と、逆にほぼ市販車による「Super Stock(スーパーストッククラス)」の混走となる。このうちSuper Stockクラスに関してはヨーロッパ国内のレースのみシリーズポイント対象となっていて、鈴鹿8耐には参戦義務が発生しない事になっている。車両の見分け方だがEWCクラスはヘッドライトが白であり、スーパーストッククラスはヘッドライトが黄色となっている。このヘッドライトによるクラスの分け方は日本の4輪車レースであるスーパーGTのGT500とGT300と同じである。
新型コロナウイルス感染症の影響

2019 - 2020年シーズンは
新型コロナウイルスの影響によりフランスで1,000人以上の集会・イベントが禁止されたため、4月に開催予定だったル・マン24時間耐久ロードレースは延期され9月にシーズン最終戦として組み込まれる事となった[3]。(その後、4輪のル・マン24時間レースも当初の6月から9月に変更となったため8月末に変更[4])さらに6月のオッシャースレーベン8時間耐久が中止となり、2020 - 2021年シーズン初戦のボルドール24時間耐久を2019 - 2020年シーズンに組み込んだ新たな暫定スケジュールを発表した[5]
その後、4月27日に鈴鹿8耐が7月から11月へ日程変更されることが発表された[6]。そのため2019 - 2020年シーズン最終戦が再び鈴鹿となった最新スケジュール発表した[7]。しかし8月12日に「国内外における新型コロナウイルスの拡大状況と渡航規制の解除が見通せない」として鈴鹿8耐の中止[8]、8月18日には「無観客では開催できない」として2020年ボルドール24時間耐久の中止を発表。代替レースとして、ポルトガルエストリル12時間レースをEWC今季最終戦として9月27日に開催すると発表した[9]

2021年はシーズン制を取り止め、年間シリーズとして行われる。4月のル・マン24時間耐久で開幕、7月の鈴鹿8時間耐久を経て昨シーズン同様、ポルトガル・エストリル12時間耐久が最終戦としていた。FIMは4月2日、フランスで4月17?18日に開催予定だった「第1戦ル・マン24時間耐久ロードレース」を現地の病院や医療現場が新型コロナウイルスの影響で圧迫されている状況から、レースを安全に開催することができないと延期を発表した[10]。同じく開催時期未定になっていた「オッシャースレーベン8時間耐久ロードレース」は開催しないと4月30日、FIMが発表した[11]
3月17日、モビリティランドは国内外の感染状況や渡航規制の見通しなどを受け「鈴鹿8時間耐久ロードレース」の延期を発表。7月15日?18日に開催予定だった鈴鹿8耐が11月5日?7日に最終戦として開催する[12]としていたが、8月19日に中止が発表された[13]。代替レースとして、チェコの「モスト8時間耐久ロードレース」(WTCR併催)をEWC2021シーズン最終戦として10月9日に開催すると発表した(その後6時間耐久に変更[14])。
ポイント方式

順位1234567891011121314151617181920
12時間を超えて24時間まで4033282421191715131110987654321
8時間を超えて12時間以下3529252118161413121110987654321
8時間耐久3024211917151413121110987654321


シーズン最終戦はポイントが1.5倍に設定される

12時間以上のレースでは8時間、16時間経過時の順位で以下のボーナスポイントが設定されている

順位12345678910
ポイント10987654321


2018 - 2019年シーズンからはスターティンググリッドの上位5チームにポイントが与えられる

順位12345
ポイント54321

歴代総合優勝チーム

年度チーム車種
2001
Wim Motors Racingホンダ
2002 Zongshen 2スズキ
2003 Suzuki GB - Phase Oneスズキ
2004 Yamaha GMT 94ヤマハ
2005 Suzuki Castrol Teamスズキ
2006 Suzuki Castrol Teamスズキ
2007 Suzuki Endurance Racing Team 1スズキ
2008 Suzuki Endurance Racing Team 1スズキ
2009 Yamaha Austria Racing Teamヤマハ
2010 Suzuki Endurance Racing Team 1スズキ
2011 Suzuki Endurance Racing Teamスズキ
2012 Suzuki Endurance Racing Teamスズキ
2013 Suzuki Endurance Racing Teamスズキ
2014 Yamaha Racing GMT 94 Michelinヤマハ
2015 Suzuki Endurance Racing Teamスズキ
2016 Suzuki Endurance Racing Teamスズキ
2016-2017 GMT94 Yamahaヤマハ
2017-2018 F.C.C. TSR Honda Franceホンダ
2018-2019 TEAM SRC KAWASAKI FRANCEカワサキ


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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