FIFA女子ワールドカップ
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この項目では、女子の世界選手権大会について説明しています。男子の世界選手権大会については「FIFAワールドカップ」を、クラブチームの世界選手権大会については「FIFAクラブワールドカップ」をご覧ください。

FIFA女子ワールドカップ
開始年1991年
主催FIFA
地域世界
参加チーム数32(本大会)
加盟国AFC
CAF
CONCACAF
CONMEBOL
OFC
UEFA
前回優勝 スペイン(1回目)
最多優勝 アメリカ合衆国(4回)
サイト公式サイト
2027 FIFA女子ワールドカップ
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FIFA女子ワールドカップ(フィファじょしワールドカップ、: FIFA Women's World Cup)は、国際サッカー連盟(FIFA)が主催する、ナショナルチームによる女子サッカー世界選手権大会である。「ワールドカップ」の部分は「W杯」と表記される場合もある。開催国名と開催年を付けて「FIFA女子ワールドカップ [国名] [年]」(英: FIFA Women's World Cup [country] [year])などのように表記される。
概要

1991年第1回大会以降、4年に1度開催されており、本大会は約1か月かけて開催される[注 1]FIFAに加盟している各国サッカー協会の女子ナショナルチーム女子フル代表、女子A代表とも呼ばれ、そのうち開催国の代表チームと予選大会を勝ち抜いた代表チームが本大会に出場する。大会規模は徐々に拡大されており、1995年第2回大会までは12チーム、2011年第6回大会までは16チーム、2015年第7回大会から24チーム[1]2023年第9回大会からは32チームが出場し優勝を争う[2]

第1回大会は男子ワールドカップの第1回大会の61年後にあたる1991年に開催された。1999年の第3回大会まではFIFA女子世界選手権の名称が用いられていたが、2003年の第4回大会より現名称のFIFA女子ワールドカップとなった。2023年8月時点までに計9回開催され、優勝経験があるのはアメリカ合衆国(1991年、1999年、2015年、2019年)、ノルウェー(1995年)、ドイツ(2003年、2007年)、日本(2011年)、スペイン(2023年)の5か国である。
歴史

FIFA会長であったジョアン・アヴェランジェが発案し[3]、1991年に第1回大会中国にて開催された[注 2]。この大会には12か国が出場し、アメリカ合衆国が初代王者となった。第2回大会は1995年にスウェーデンで開催されノルウェーが優勝した[注 3]

アメリカ合衆国開催となった第3回大会の決勝戦(アメリカ対中国)には9万185人の観客がつめ掛け、また66万人以上もの人々がテレビ等で試合を観戦した[7]。大会名が正式に「女子ワールドカップ」となった2003年の第4回大会の開催地が再びアメリカ合衆国になった背景に、本来の開催地であった中国で発生したSARSの流行があった[8][注 4]。その埋め合わせの措置として、2007年の第5回大会は中国で開催される事が決定し、その大会において、前大会で初優勝したドイツは全試合無失点で勝利し2連覇した。

2011年の第6回大会ドイツで開催され、日本がアジア初の優勝を果たした。地元ドイツはその日本に準々決勝で敗れ3連覇はならなかった。

2015年の第7回大会の開催地はカナダで、参加国数は16か国から24か国に増加した[1]。日本は連覇を狙うが、アメリカが3回目の優勝を果たした。

2019年の第8回大会開催地はフランスで、アメリカがタイ戦において13得点をあげると1試合最多得点記録を更新し、大会を2連覇した。

2023年の第9回大会オーストラリアニュージーランドの共同開催となり参加国数は32か国となった[2]。出場3回目のスペインが決勝でヨーロッパチャンピオンイングランドを破り初優勝し、ドイツに次いで2か国目の男女両方でのワールドカップ優勝国となった[9]
賞金

第5回大会よりFIFAから成績に応じて、賞金が支給されている。第9回大会の賞金は、以下の表を参照のこと[10]

各協会への割当金成績金額(USドル
優勝429万
準優勝301万5千
3位261万
4位245万5千
ベスト8218万
ベスト16187万
グループリーグ敗退156万

各選手への報酬額成績金額(USドル
優勝27万
準優勝19万5千
3位18万
4位16万5千
ベスト89万
ベスト166万
グループリーグ敗退3万

2023年3月18日、FIFAは総会で、7月に開幕する女子ワールドカップ2023年大会の賞金を、2019年大会の賞金3000万ドルから4倍近い大幅増の1億1000万ドル(約146億円)に増額すると発表した。インファンティノ会長は2027年の女子ワールドカップは男子の2026年ワールドカップと賞金を同額とする目標も掲げた。2022年のワールドカップカタール大会は賞金総額が4億4000万ドル(当時の為替レートで約616億円)だった[11]。また2023年大会では史上初めて、大会に参加する選手個人に対しても報酬が支払われることとなった[10][12]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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