FIFAワールドカップ
[Wikipedia|▼Menu]
.mw-parser-output .hatnote{margin:0.5em 0;padding:3px 2em;background-color:transparent;border-bottom:1px solid #a2a9b1;font-size:90%}

この項目では、男子の世界選手権大会について説明しています。女子の世界選手権大会については「FIFA女子ワールドカップ」を、クラブチームの世界選手権大会については「FIFAクラブワールドカップ」をご覧ください。

FIFAワールドカップ

1970 FIFAワールドカップの優勝を喜ぶブラジル代表ペレ
開始年1930年
主催FIFA
地域世界
参加チーム数48
加盟国AFC
CAF
CONCACAF
CONMEBOL
OFC
UEFA
前回優勝 アルゼンチン (3回目)
最多優勝 ブラジル (5回)
サイト公式サイト
2026 FIFAワールドカップ
テンプレートを表示

FIFAワールドカップ(: FIFA World Cup)は、国際サッカー連盟(FIFA)が主催する、ナショナルチームによるサッカー世界選手権大会である。大会ごとの正式な呼称は、[開催年]FIFAワールドカップ[開催国名]の順に組み合わせたものとなる。

世界最大のスポーツイベントであり、サッカーの大会における世界最高峰と位置付けられている。全世界のテレビ視聴者数は通算で310億人を超えており、スポーツイベントとしては最も多い[1][2]。また、経済規模においても世界最大である[3][4]
概要

4年に1回、西暦の単偶数年(夏季五輪の中間年、1994年以後は冬季五輪と同年)に開催される。第1回大会は1930年、ウルグアイで開催された。

参加できる主体は国またはそれに準ずる地域であり、より厳密にはFIFAに加盟したサッカー協会を単位とする。例えば、イギリスは単一の国家ながら本土4協会(イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランド)と海外領土6協会(モントセラト、イギリス領ヴァージン諸島、ケイマン諸島、タークス・カイコス諸島、バミューダ諸島、アンギラ)による計10代表チームがあり、日本は日本サッカー協会が唯一の代表である。そして、胸にそのエンブレムをつけたユニフォームを着用する。また、香港マカオのように、FIFAが加盟を承認したサッカー協会を持つ地域にも、それぞれに出場権がある。

これまでの歴代優勝国は、ブラジル(5回)、イタリアドイツ(4回)、アルゼンチン(3回)、ウルグアイフランス(2回)、イングランドスペイン(1回)の8か国・地域である。なお、2002年大会までは前回優勝国が地区予選を免除されていたが、それに伴う強化不足や収入減少の懸念、予選枠拡大の要望などから、2006年大会からは廃止となった。

2022年のFIFAワールドカップは第22回のFIFAワールドカップであり、その本戦は2022年11月20日から12月18日までカタールで行われた。カタールは初めてワールドカップを開催し、また、中東での初めての開催となり、北半球でも秋と冬の時期に初めて開催される。2022年のワールドカップの主催者は、2010年12月2日にチューリッヒ(スイス)で指名された。決勝戦は、2022年12月18日にルサイルにおける80,000人の観客を収容できる国立競技場で開催される[5]。カタールは、夏の猛暑が耐えられないので、このワールドカップは11月下旬から12月中旬に開催され、普通の5月、6月と7月に行われない最初のトーナメントになるが、その開催時間はやや短く、約28日間と計画されている。これが、アラブ世界で初めて開催されるワールドカップで、イスラム教徒が大多数を占める国で初めてのものとなり、2002年の日本と韓国で行われたワールドカップの後に、最初から終わりまでにアジアで開催される2回目のワールドカップとなる。また、これは最終段階で32チームが参加する最後のFIFAワールドカップとなる[6]。 2022年ワールドカップの開催国の選択に関連した注目を集める汚職の不祥事にもかかわらず、FIFAはカタールからのチャンピオンシップの移籍の可能性についての情報を否定した[7]
名称

FIFA創立時(1904年)の要綱に世界選手権(: World Championship)を行う旨が記載されており、1928年に行われたFIFAのアムステルダム総会において大会名称を「ワールドカップ」とすることが定められた。当時FIFAの会長であったジュール・リメが優勝トロフィーを寄贈したことからトロフィーは「ジュール・リメ杯」と呼ばれるようになり、1946年7月25日に行われたFIFA第25回ルクセンブルク総会で大会の正式名称も「ジュール・リメ杯世界選手権大会」(: World Championship -Jules Rimet Cup-)に変更された。その後、1970年のメキシコ大会において3度目の優勝を果たしたブラジルがジュール・リメ杯を永久に保有することとなり、新しいトロフィーが製作されたことに伴い、1974年の西ドイツ大会以降「FIFAワールドカップ」が正式名称となっている。

日本国内では雑誌や新聞等において「W杯」と略されることも多いが、公式には認められていない。また、ドイツにおいては世界選手権を意味する "Weltmeisterschaft" が使われる。なお、「ワールドカップ」の名称を世界で最初に用いた競技はサッカーであるが、大会正式名としては1966年開始のアルペンスキーのワールドカップが世界初となる。
優勝トロフィー詳細は「FIFAワールドカップトロフィー」を参照1986 FIFAワールドカップ優勝でトロフィーを掲げるディエゴ・マラドーナ

初期の優勝トロフィーは、寄贈者のジュール・リメ(この大会を企画・発案した)の名を取って「ジュール・リメ・トロフィー」と呼ばれた。その後、1970年大会でブラジルが3回目の優勝を成し遂げた際、規定で「ジュール・リメ・トロフィー」が永久保持となったため、それに代わる優勝トロフィーのデザインを一般から公募、イタリア人の彫刻家、シルビオ・ガザニガのデザインによる新たな優勝杯が作成された。当該大会の優勝決定後、優勝国のサッカー協会に保存され、4年後の本大会開会式の際に返還されていた。その後、2005年に純金製の3代目トロフィーが製作されたのをきっかけに、保安上の理由からドイツ大会(2006年)以後は優勝国へのトロフィーの授与は行うものの、それ以後の優勝国での保存はなくなり、優勝国にはトロフィーのレプリカが贈賞される。トロフィーは閉会式終了後再びFIFAが管理することとなる
賞金

1978年アルゼンチン大会まではFIFAからの賞金はなく、各国のサッカー協会が個々に協賛スポンサーを募り成績に応じて自国のチームに贈ることが多かった。1982年スペイン大会で、初めてFIFAがワールドカップ本大会全24出場国に、1次リーグ毎に計100万スイスフラン(当時約1億2083万3千円)ずつ、総額4200万スイスフラン(当時約50億7498万6千円)の賞金を支給した[8]。FIFA本部がスイスのチューリッヒにあるため、スイスフラン建てで賞金を支払った[9]。以降、賞金は2006年ドイツ大会まで、スイスフラン建てで支払った。1990年イタリア大会から全出場国に大会準備金を支払うようになり、同大会では大会準備金25万スイスフラン(当時約2696万7千円)と1試合毎1チームに67万7127スイスフラン(当時約7304万335円)、総額7640万スイスフラン(当時約82億4111万5200円)を支払った。2002年日韓大会から成績に応じた賞金を支給するようになり[8]、日韓W杯の優勝賞金は1620万スイスフラン(約14億5500万円)だった[9]


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:181 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef