FEAR_恐怖の男_トランプ政権の真実
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FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実
Fear: Trump in the White House
編集者アリス・メイヒュー
(英語版)
著者ボブ・ウッドワード
訳者伏見威蕃
発行日 2018年9月11日
2018年12月1日
発行元 サイモン&シュスター
日本経済新聞出版
ジャンルノンフィクション
アメリカ合衆国
言語英語
ページ数 448
532
次作RAGE 怒り(英語版)
コードISBN 978-1501175510
ISBN 978-4532176525(日本語)

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『FEAR 恐怖の男 トランプ政権の真実』(フィアー きょうふのおとこ トランプせいけんのしんじつ、Fear: Trump in the White House)は、アメリカ合衆国ジャーナリストボブ・ウッドワードによるドナルド・トランプ政権についてのノンフィクション本である[1]。2018年9月11日に発売された[2]。ウッドワードはトランプ政権メンバーへの数百時間に及ぶインタビューに基づいて本書を執筆した。本書を出版したサイモン&シュスターは、発売1週間で全フォーマット合算で110万部を売り上げたと発表した[3]
背景

リチャード・ニクソンの大統領辞任につながったウォーターゲート事件を暴いたことで知られるボブ・ウッドワードは、『ローリング・ストーン』誌のライアン・ボートに「アメリカ史上最も尊敬され、高く評価されているジャーナリストの1人」と評されている[4]。また『デイリー・テレグラフ』のニック・アレンは、ウッドワードとカール・バーンスタインによる事件の報道は『ワシントン・ポスト』にピューリッツァー賞をもたらし、彼らを「これまでで最も賞賛されたアメリカの調査ジャーナリスト」に変えたと評している。さらにアレンは、ビル・クリントンジョージ・W・ブッシュバラク・オバマといったアメリカ合衆国大統領に関する著作の中でウッドワードが「容赦の無い理路整然とした取材」によって「ホワイトハウスの様々な政権の内部事情について、他のどの作家も追随できないレベルの詳細を収穫してきた」と述べている[5]BBCニュースのニック・ブライアントはウッドワードを「ワシントンの事件記録者の長」、「アメリカで最も信頼されているジャーナリストの1人」、「扇情主義者の対極」と評している[6]

2013年、予算削減に関してウッドワードとオバマ政権の間で論争が起こった際、ドナルド・トランプは「ボブ・ウッドワードを攻撃して逃げられるのはオバマ(ホワイトハウス)だけだ」と述べた[7]

2018年7月30日、CNNは匿名の情報筋の話として、ウッドワードによるトランプ政権に関する十分な材料のある本が2018年9月11日が出版されると報じた[2]。ウッドワードによると、本書の題名はトランプの2016年のインタビューでの「真の力とは、この言葉は使いたくないんだが、恐怖だ[8]」(Real power is, I don't even want to use the word, fear.)という発言に基づいている[2]

2018年9月4日付の『ニューヨーク・タイムズ』紙の記事は、本書が「数百時間に及ぶ直接の情報源とのインタビュー、同時期の会議のメモ、ファイル、文書、個人的な日記」に基づいていると報じた[9]。ウッドワードはトランプのインタビューを録音した[10]。またウッドワードの調査助手をエヴリン・ダフィが務め、録音テープの書き起こしを行った[11][12]

本書の編集者はアリス・メイヒュー(英語版)が務めた。ウッドワードはメイヒューが編集者を務めた1974年の『大統領の陰謀 ニクソンを追いつめた300日(英語版)』以来、彼女と働いており、本書は19冊目の共著作となった[13]。メイヒューはワシントン・ナラティブというジャンルの本を世に広めたことで知られており[13]、ウッドワードは本書の謝辞の中で「本書の基本的なテーマ、よどみない筆致、組み立て、格調には、アリスの全面的な才気あふれる取り組みが貢献している」と称えている[14][15]
内容

本書ではトランプの側近たちの体験が詳述されている。本書によると、側近たちはトランプが署名しないように彼の机から書類を持ち去った。ホワイトハウス首席補佐官ジョン・F・ケリーはトランプのことを「馬鹿だ」[16]、「錯乱している」と言い[17]、また国防長官ジェームズ・マティスはトランプのふるまいや理解力が「小学5、6年生」並であると評し[18]、さらにトランプの元個人弁護士のジョン・M・ダウドロバート・モラーの特別捜査(英語版)の証言に応じてしまったら「囚人服を着るはめになりますよ」とトランプに助言しており[19]、トランプを「クソッタレの嘘つき」とみなしていたと記されている[20][21]

本書には、トランプは司法長官のジェフ・セッションズのことを「頭の中がからっぽ」、「馬鹿な南部人」と評していたと書かれている[22][23][24]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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