土地については東京都から借地契約を結んでいたが、2018年3月にFMHDが約140億円で取得した(同社の有価証券報告書より)[5]。2013年3月31日の年間貸借料は、7億3800万円だった[6]。 この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方)
概要
出典検索?: "FCGビル"
「世界のタンゲ」と言われた日本を代表する建築家・丹下健三が手掛けた巨大プロジェクトの中で最後に直接指揮をとった建築物で、設計は丹下健三・都市・建築研究所が担当した。お台場を象徴するランドマークとなっている。
日本の放送局の本社社屋の中で最も大きいビルであり、日本の民間放送局として最大級のスタジオ床面積(300坪)を持つ。フジテレビが新宿区河田町にあった旧本社ビルから臨海副都心への移転に至った経緯はフジテレビジョン#お台場移転の経緯を参照。 建物は縦横の比率を、ハイビジョンテレビの画面の縦横の比率と同じ16:9とした。建物の低層部については公開スペースを1階に設け、主なスタジオを3階に設置するという構造で、高層部については「オフィスタワー」と「メディアタワー」の2棟からなる。この両棟を12階・18階・24階の3フロアーの階にあるコリドール(渡り廊下)で連結する構造となっている。2棟のビルの間にそびえる球体は直径32メートルあり、外装は腐食の心配がないチタン(新日鐵住金TranTixxiiチタン[7])で作られている。展望台の役割を持っており、2007年6月のリニューアルの際に「はちたま」という愛称が与えられた。 どこでも放送局を想定した作りのため、各所に電源や連絡端子盤などの放送用設備があり、球体内部にもスタジオ機能(照明・ブラインド・副調整室)を備えている[8]。 本社ビルの案内板・サインのデザインは、デザインスタジオのPentagram社(ニューヨーク)によるものとなっている[9]。1階の広場に設置されている赤い棒状の「FUJI MEDIA HOLDINGS, INC.」(以前は「FUJI TELEVISION NETWORK」「NIPPON BROADCASTING SYSTEM」)の表記や駐車場のゲートサインなどがPentagram社のデザインとなっている[10]。 レム・コールハースが建設中のFCGビルについて、磯崎新に「あそこに君の都庁が建っているじゃないか。コンペには負けたんじゃなかったのかい?」と勘違いともジョークとも捉えられるコメントを残している。東京都庁舎コンペに招待された磯崎は「錯綜体」案を提案し、結果としてコンペは磯崎の師匠である丹下が勝利を収めたという過去がある[11]。 1996年8月から部署ごとに河田町社屋からの移転作業を順次行い、秋からは移転に向けてのトレーニング運用として『めちゃ×2イケてるッ!』や『新春かくし芸大会』など一部の番組収録がFCGビルのスタジオで行われるようになった。さらに同年12月31日の『料理の鉄人』の年越し特番もこのスタジオから生放送された。そして翌1997年3月10日に移転作業が完了し、FCGビルからの放送が開始した。 2011年3月11日の東日本大震災によって余震が続いたこともあり、球体展望室「はちたま」は6月3日まで営業を休止したが、6月4日から営業を再開した。 かつてフジテレビで放送されていたアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』では、何かしらの理由でFCGビルが破壊されるエピソードが複数作られている[12]。他局では日本テレビの『ルパン三世』TVスペシャル『血の刻印 ?永遠のMermaid?』の冒頭で、同ビルの展望台を使って飛行機の向きを変えるシーンが登場している。 大会議室前の通路には河田町社屋の模型が展示されている。旧ロゴマーク8(亀倉雄策作)をかたどったモニュメント 大災害等により本建物(フジテレビ本社)が放送の送出が不能となり喪失状態になった場合において、FNN・FNS準キー局の関西テレビ(カンテレ扇町スクエア)より全国ネット放送及び関東ローカル放送を行う旨の合意が両社で行われており、過去に南関東直下地震、南海トラフ巨大地震を想定した訓練が行われている[13][14][15]。
デザイン・構造
受賞
1997年 - 第7回松井源吾賞を受賞(小堀鐸二)
案内板・サインPentagram社がデザインした会社の案内板があるフジテレビ広場
エピソード
提携
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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