F1世界選手権
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この項目では、自動車の世界選手権であるF1について説明しています。F1の車両の説明については「フォーミュラ1カー」を、その他のF1については「F1」をご覧ください。

「F1レース」はこの項目へ転送されています。任天堂から発売されたゲームソフトについては「F1レース (任天堂)」をご覧ください。

フォーミュラ1
カテゴリシングルシーター
国・地域国際
開始年1950年
ドライバー20
チーム10
エンジン
サプライヤーフェラーリ · メルセデス · ルノー · ホンダ
タイヤ
サプライヤーピレリ
ドライバーズ
チャンピオン ルイス・ハミルトン
(メルセデス)
コンストラクターズ
チャンピオン メルセデス
公式サイトwww.formula1.com
現在のシーズン




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コンストラクター (チャンピオン)
レースサーキット
関係者










フォーミュラ1(Formula One、英語発音: [?f??rmjul? ?w?n] フォーァミュラ・ワン)は、モータースポーツカテゴリの1つであり、その世界選手権を指す場合もある。略称はF1(エフ・ワン)。

F1世界選手権 (FIA Formula One World Championship) は、国際自動車連盟 (FIA) が主催する自動車レースの最高峰であり[注 1]、現在は4輪の1人乗りフォーミュラカーで行われている。
目次

1 概要

2 グランプリ

2.1 1国1開催時代(2007-2020)

2.2 1国複数グランプリ開催時代(2021-)


3 チャンピオンシップ

4 基本的な競技の進行

4.1 フリー走行

4.2 予選

4.3 決勝

4.4 ドライバー・オブ・ザ・デイ

4.5 ピット

4.6 ペナルティ

4.7 レギュレーションの変遷


5 マシン

5.1 開発費


6 ドライバー

6.1 ペイドライバー


7 人気

8 レースイベント

8.1 追加決定のレース

8.2 追加の検討がなされたレース


9 Formula One Paddock Club

10 F1などのオープンホイールを題材とした作品

11 日本におけるテレビ・インターネット中継

11.1 現在

11.1.1 CS放送

11.1.2 インターネット


11.2 1986年以前

11.3 1987-2011年

11.4 2012-2015年

11.4.1 生中継

11.4.2 CS放送


11.5 2016年 -

11.6 インターネット中継

11.6.1 -2015年

11.6.2 2016年-



12 脚注

12.1 注釈

12.2 出典


13 関連項目

14 外部リンク

概要 2012年バーレーンGP

フォーミュラ1における「フォーミュラ(formula)」とは、全参加者および参加車両が準拠しなければならない一連の「規定」を意味している[1]。F1に出場する車両には、タイヤシャシーエンジン等々、あらゆる部分に技術的な規定(テクニカルレギュレーション)があり、これに反する車両は出走が認められない[注 2]。また、走行中のマナーなどの取り決め(スポーティングレギュレーション)もあり、違反した場合にはレース中のピットレーン通過強制やスターティンググリッド降格などのペナルティを課せられる。ヨーロッパアジア南アメリカ大陸北アメリカ大陸を中心に世界各国を転戦し、各レース毎の順位によって与えられる点数「チャンピオンシップ・ポイント」の総計によってチャンピオンを決定する[注 3]

F1は戦間期にヨーロッパ各地で盛んに行われていたグランプリ・モーターレーシングをその起源とする[1]。(F1世界選手権の歴史#F1誕生)F1ドライバーズ選手権の構想は1930年代末にはすでに話し合われていたが、第二次世界大戦の勃発によってその実現は見送られた[1]。戦後、1950年イギリスシルバーストン・サーキットでF1世界選手権の最初のレースが開催された[2]
グランプリ F1レースの開催状況を示した世界地図。
緑色 - 今年にF1レースを開催した国
濃灰色 - 過去にF1レースを開催していた国

F1世界選手権はグランプリ(Grand Prix、フランス語で「大賞」を意味する)と呼ばれる複数のレースによって構成されるシリーズである。F1初年度である1950年シーズンには、全7戦のうち6戦がヨーロッパで開催された。その後1957年まで大半がヨーロッパ地域のレースであった。ヨーロッパ地域以外で初めて国名を冠したグランプリは1953年のアルゼンチンGPであり、それまでの間、唯一の域外のレースはアメリカでのインディ500であったが、これは世界選手権としての体裁を整えるためにシーズンに組み込まれていた面が強かった[注 4]1959年からアメリカGPも並行開催され、1960年をもってインディ500はF1から除外され、アメリカGPに一本化された[注 5]。国々を転戦する興業一座という例えから、F1は「グランプリ・サーカス(Grand Prix circus)」の異名で呼ばれることもある[3]

初年度のカレンダーに含まれていたイギリスグランプリイタリアグランプリの2レースは、1950年から2018年現在まで毎年継続して開催され[4][注 6]、同じく含まれていたフランスとベルギーも休止を挟みつつも、2018年も開催されている。そのうち、30年以上継続開催されている代表例は日本グランプリである。日本GPは1976年に初開催され、1977年に一旦中断するが、1987年に再開されてからは2年間だけコース変更があったが継続開催されている。

1999年マレーシアGPが新規開催されると、それに続く形でいくつかの国家がF1GPの誘致に動き、2004年以降新規開催国でのレースが増加した。しかし、2008年にF1史上初のナイトレースとして開催されたシンガポールGP[5] のように長期開催国の1つになった例もあった一方、長期開催の契約を結びながらも中途での休止や打ち切りを強いられたレースもあった。2010年初開催の韓国GPは2016年までの開催契約を結んでいたものの[6]、資金難を克服できず2013年のレースをもって撤退した[7]。同様に、2011年初開催のインドGPにも金銭的問題が浮上し、2年間の開催契約を残したまま2013年を最後に休止され、以後復活していない[8][9]

エンジンがV6ハイブリッドターボとなった2014年以降の時代には、権威主義的政治体制を有する国家(アゼルバイジャンロシアベトナム等)の政府が潤沢な公的資金でレースを誘致・開催する例が多く見られる[10]。また、F1はアジア地域への関心を高めており[11]、その背景としてアジアではレース開催料が高額となり多くの収入が得られることや、未開拓のファン層が存在することなどが指摘されている[10] モナコGPはF1にとって重要な存在であり、主催者がF1側に支払うレース開催料の減額など様々な優遇を受けている[12][13]

だが、V6ハイブリッドターボの時代に長期開催していた国が中止や開催継続が危ぶまれる例が出現している。F1全体での観客動員数が増加傾向にある一方で[14][15][注 7]FOMが要求するレース開催料が依然として高額であるため、一部の主催者は財政的に苦しんでいる。2018年の時点ではイギリスGPとイタリアGPが継続の条件として開催料の減額を求める姿勢を明確にしている[16][17]。特にイギリスGPは、2016年2017年に3日間で約35万人を集客したにも関わらず[14]、サーキット側が公的援助なしで高額の開催費用を負担する必要があり存続の危機に立たされている[18]。かつて1国で2つのGPを開催するほどの人気を博していたドイツでは、資金難で2015年と2017年にF1が開催されない事態に陥った[7]。また、開催数ではイギリスとイタリアに次ぐフランスグランプリ[注 8]2008年を最後に開催が中止され、その後2018年まで復活しなかった[7]


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