F-ZERO_ファルコン伝説
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F-ZERO ファルコン伝説
アニメ
原案
F-ZEROシリーズ
監督知吹愛弓
シリーズ構成酒井あきよし
キャラクターデザイン芦田豊雄
メカニックデザイン大河広行、小原渉平
音楽根岸貴幸
アニメーション制作葦プロダクション
製作テレビ東京電通、葦プロダクション
放送局テレビ東京系列
放送期間2003年10月7日 - 2004年9月28日
話数全51話
ゲーム
ゲームジャンルレースゲーム
対応機種ゲームボーイアドバンス[GBA]
Wii Uバーチャルコンソール[VC]
開発元朱雀
発売元任天堂
メディア[GBA]ロムカセット
プレイ人数1 - 4人
発売日[GBA]2003年11月28日
[Wii U・VC]2014年10月1日
レイティングCERO:A(全年齢対象)
その他カードe+対応
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメコンピュータゲーム
ポータルアニメコンピュータゲーム

『F-ZERO ファルコン伝説』(エフゼロ ファルコンでんせつ、英名:F-ZERO The Legend of Falcon)は、任天堂コンピュータゲームF-ZEROシリーズ』を原作とするテレビアニメゲームボーイアドバンス用ゲーム、漫画、及び玩具からなるメディアミックス作品。

一部の登場人物が同一であるなどにもかかわらず、時代設定が23世紀であり、これは他の『F-ZERO』シリーズと異なっている。
あらすじ

2051年、リュウ スザクは凶悪犯罪者ゾーダを追っていた際に事故で重傷を負い、150年間コールドスリープされていた。2201年に目覚めたリュウは、時を同じくしてゾーダがダークミリオンの元で目覚めたことを知り、因縁に決着を付けるため高機動小隊に参加し、ダークミリオンとの戦いに身を投じる…。
テレビアニメ

テレビ東京系列2003年10月7日から2004年9月28日まで放送されていた。全51話。
概要

「明確なストーリーが無いゲーム」、「アメコミ調でアクの強いキャラクター」、「レースが全てを決める世界」など、アニメには受け入れにくい要素が多く含まれている原作を大幅にアレンジし、SFチックで比較的にシリアスな世界観のもと、個性溢れる登場人物達の挫折や成長を描写した人間ドラマ、ギャグやユーモアの効いたコメディ要素、回の見せ場である白熱のレースシーンなどが描かれる、子供から大人まで楽しめるストーリー展開が特徴である。

なお、F-ZEROマシンを始めとするメカのほとんどはCGで描かれており、作中にはゲームと同じコースも登場する[1]

音響監督松浦典良2005年1月15日に亡くなったため、今作が彼の遺作となった。
世界観

基本的な世界観についてはF-ZEROシリーズ及びF-ZEROの登場人物を参照。ここでは原作との違いや特徴的な設定について述べる。

舞台は西暦2201年(第13話からは2202年)、100年前に異文明とのファーストコンタクトがあり、現在では地球に住む3割の人が異星人となっている。またミュートシティはかつてのニューヨークであり、高機動小隊の本部やファルコンハウスなどが存在する物語の中心地である。第一回F-ZEROグランプリは70年前で、若い頃のシルバー ニールセンなどが参加している。なお、ミスター ゼロもその頃からいる模様。

一般的なF-ZEROレースの場合、1レースの出場台数は24台で、周回は10周。また、レース直前には出場者全員によるフリー走行があり、出場者や観客がコースの概要を把握できる。

F-ZEROマシンの切り札であるブーストは単なる加速ではなく、周囲の空間にフィールドを形成する力がある。それにより、不安定なマシンをフィールドに取り込んで自爆させたり、強力なものになると亜空間に穴を開けたり、ワープまがいのこともできる。F-ZEROマシン以外の一般車も全てタイヤが無く、宙に浮いている(ただし、宙に浮く原理はF-ZEROマシンとは違う)。そんな中で、リュウが150年前に乗っていたようなタイヤのある車は「クラシックカー」と呼ばれ、高値で取引されている。

「高機動小隊」と「ダークミリオン」の二大組織の対立が物語の主軸の一つで、両組織に所属していない(何人かは高機動小隊もしくはダークミリオンに加担している)F-ZEROパイロットはサブキャラあるいはゲストキャラの扱いになっており、1話(1度)しか登場しないキャラも多い。その回に登場しないキャラでも、話には絡まないが、マシンだけならレースの背景キャラとして参加している場合がある(色違いを含む)。

キャプテン・ファルコンは特定の個人の名前ではなく、その時代を守るために存在している「正義の象徴」ともいえる人物の名前。またブラック シャドーも同様に「悪の象徴」である。両者は遥か昔から対立しており、その戦いは現代まで受け継がれてきた。
登場人物その他の登場人物、及び以下の人物の詳細については「F-ZEROの登場人物」を参照

一部のキャストは民間人などの端役も担当している事がある。

リュウ スザク (森川智之

キャプテン・ファルコン / バート レミング (声:田中秀幸

ジョディ サマー (声:井上喜久子

ジャック レビン (声:矢尾一樹

ドクター スチュワート (声:飛田展男

ルーシー リバティ (声:水樹奈々

クラッシュ、ジョン タナカ (声:千葉一伸

ミス キラー / ミサキ ハルカ (声:吉田小百合

クランク ヒューズ (声:小松里賀、千葉一伸〈5年後の姿〉)

ブラック シャドー (声:若本規夫

ゾーダ (声:辻親八

サムライ ゴロー、EAD (声:岩田安宣

オクトマン、ババ (声:大和武志

バイオレックス (声:藤本隆行

用語
高機動小隊
銀河連邦警察に設置された特殊部隊で、リュウ達が所属している。一般の警察では手に負えない事件などを担当し、また犯罪者も多く集まるF-ZEROレースに参加し優勝することで、賞金を悪用されないようにするのが主な任務。直接の上司にタナカ本部長がいるが、実質的指揮官は小隊長のジョディである。その性質上、隊員は全員がF-ZEROパイロットであり、表向きの肩書きもそのようにして活動している(ただし、レースで優勝しても賞金は個人のものにならず、全て銀河警察の手に渡る。隊員は給料しか貰っていない)。移動及び戦闘用の巨大宇宙船「ギャラクシーランナー」を所有している。
マグレット
高機動小隊のメンバーが所有する通信機。また、高機動小隊のF-ZEROマシンを起動するためのデバイスとしても使用されており、ジャック曰く「命の次に大事な物」とのこと。これをかざすことで銀河警察の電子ロックも解除できる。一度だけリサ ブリリアントに奪われたことがある。
ダークミリオン
ブラック シャドーを首領とする悪の犯罪組織。F-ZEROレースに参加するのは資金稼ぎの一環であり、F-ZEROレースのチケット転売や非ライセンス商品販売なども行っているらしい(ゲーム版カードe+参照)。部下達の忠誠心は必ずしも高いとは言えず、利用されていたり金に困っていたりで仕方なく悪事を行っている者も多く、またゾーダは常にシャドーの地位を狙っている。なお、シャドーの趣味なのか組織の傾向なのか、過去の人間や生物などを蘇らせることが度々行われ、バイオレックスやザ スカルはダークミリオンの力で現代に生まれ、そのまま組織に組み込まれている。
ファルコンハウス
ミュートシティの一角でバート レミングが経営する喫茶店。大のF-ZEROファンであるバートはレースの日に店を休むこともあるが、バートの人柄やコーヒーの味に惹かれてやってくる常連客は多い。リュウやルーシーなど、若者達の憩いの場でもあり、物語中で多くのF-ZEROレーサーが訪れる。
リアクター マイト
第25話で初登場した、物語の鍵となる超物質。莫大なエネルギーを秘めており、マシンに組み込むことでブーストファイア(スピンブースター)が可能になる。ゾーダはその肉体に埋め込まれ、大量のブラッドファルコンを吸収したことでハイパーゾーダへと進化し、ブラッド ファルコンはこの力とドクター スチュワートの遺伝子工学を盗んだブラック シャドーの手によって作られたクローンである。宇宙に6個存在しており、ドラゴンバードとブルーファルコンに1個ずつ、ブラックブルには2個搭載されている。後にドラゴンバードも2個になる。使い込むことで更にエネルギーが上がり、最大限に高められたリアクター マイトが6個集まれば
ビッグバンを起こすことも可能である。
ブーストファイア
リアクター マイトを搭載したマシンの切り札。マシンにかかる負担の考慮から、通常は1レースに一度しか使えない。通常のブーストを遥かに上回る加速に加え、マシンの周囲には回転する特殊なフィールドが展開される。ドラゴンバードとブルーファルコンが協力した時には、ワープゲートの異常を止めるほどのエネルギーを放出した。使用の際にはマシンの制御装置を外さなければならず、ブーストの発動タイミングもシビア。バランスを失うと命の危険性を伴うため、使いこなすには慣れが必要。リアクター マイトの数が多いほど強力になり、それによって空間を切り裂くことも出来る。


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