リパブリック F-84 サンダージェット
F-84F サンダーストリーク
オハイオ州空軍のF-84F
用途:戦闘機
設計者:アレキサンダー・カートヴェリ
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出典検索?: "F-84" 戦闘機 ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2015年7月)
F-84は、アメリカ合衆国の航空機メーカーのリパブリック社で開発され冷戦期の西側諸国を中心に使用されたジェット戦闘機。P-47の後継として開発された。
大きく分けて、直線翼を持つF-84A?E/G サンダージェット(Thunderjet)と、後退翼を持つF-84F サンダーストリーク(Thunderstreak)に分類され、偵察型のRF-84F サンダーフラッシュ(Thunderflash)、試作に留まったがターボプロップエンジンを装備したXF-84Hのインテークは外側(主翼付け根)に配置されている。後退翼型の技術は後にF-105へと継承されることになる。 F-84の設計はXP-84として1944年から始まった。初飛行は1946年2月28日。まず実用試験機YP-84Aが15機製造された後、幾度の改設計を加えたF-84Bが空軍に採用され、226機が発注された。1947年からの部隊配備開始と並行してリパブリック社では生産が行われ、約1年間で発注機数を納入している。 ジェット時代初期の機体らしく、エアインテークが機首に配置され、主翼はオーソドックスな直線翼を採用した。しかし、細く洗練された胴体によりF-86とほぼ同等の速度性能を示した。とはいえ高高度での機動性はF-86に劣っており、またエンジン推力が不足気味で「地面を離れようとしないあばずれ」と言われるほど離陸滑走距離が長かった。それでもP-47の後継らしく機体の強靭さには定評があった。またジェット機としては早い段階で空中給油能力が付加され、1950年9月22日にはターボジェット単座戦闘機として初めて空中給油により北大西洋の無着陸横断に成功している。F-84E サンダージェット 最初の量産型であるF-84Bは、整備性にまつわるトラブルや主翼の強度不足が判明したため、1952年に早々と退役し、F-84Cへ生産が移行した。その後も改良が続けられ、最終型となったF-84GはF-84Fの開発遅延を補うために約3,000機が生産された。この型は、単座戦闘機として初めて核爆弾を搭載可能な戦闘爆撃機でもあった。サンダージェットはNATO加盟国を中心とした同盟国にも多数が供与され、1950年代前半の航空兵力の一翼を担った。また、1953年に結成されたサンダーバーズの初代使用機として1955年まで使用された。 1950年に勃発した朝鮮戦争にてF-84Gが主に対地攻撃において活躍した。介入当初は北朝鮮側の航空兵力が貧弱だったこともあり特に問題も存在しなかったが、中華人民共和国が「義勇軍」(中国人民志願軍)の形で介入し出すと鴨緑江を越えて、ソビエト連邦から供与された最新の戦闘機であるMiG-15が飛来するようになり、機動性で劣るF-84は防戦気味になってしまった。その後、制空戦闘はF-86が行い、F-84は2tの搭載量と長い航続距離、そして対弾性能の高さを活かし対地支援等の攻撃任務に活用された。それでも9機のMiG-15撃墜を記録している。 また、ポルトガル空軍に供与された機体が、アフリカの植民地における独立戦争において独立派ゲリラに対する掃討作戦に投入されている。 リパブリック社の設計陣は、XP-84の初飛行後から後退翼機の検討を進め、1947年3月にはアメリカ陸軍航空隊へXP-84の後退翼版を提案したが戦後の軍縮の最中であり、この提案を受け入れられる環境にはなかった。1949年に入り、陸軍から独立したアメリカ空軍へ再度提案し、YF-96として試作機1機の開発が認められた。試作機は167日間で完成し、飛行試験が行われたが搭載エンジンのXJ35の推力不足が原因で思うような速度性能が出せず、空軍も採用には消極的だった。
F-84A?E/G サンダージェット
開発と特徴
実戦
諸元F-84Cの三面図
全幅:11.1m
全長:11.61m
全高:3.83m
空虚重量:5,043kg
総重量:8,455 -10,670kg
エンジン:J35-A-29 1基
推力:24.9kN
最大速度:540kt (1000km/h)
実用上昇限度:12,340m
航続距離:1,738km
武装:12.7mm機銃×6
乗員:1名
F-84F サンダーストリーク詳細は「en:Republic F-84F Thunderstreak」を参照
開発と特徴F-84Fによるサンダーバーズ編隊飛行