エスノローグは1984年に、SILコード (SIL code) と呼ばれるアルファベット3字の言語の略号を発表した。分量は当時の ISO 639-1、 ⇒rfc3066 を大きくしのいでいた。2000年の第14版で7148言語のコードを発表したが ISO 639-2 と整合しないものであった。2002年、ISO は SIL との間で対応付けに関する協議を設け[4]、SILコードの分類を反映させた ISO 639-3 を共同で開発した。この過程で、第14版と第15版のSILコードの間では、一部の言語に関してコードの変換が必要となった。第15版のSILコードは ISO 639-3 に準拠しており、7299言語を収録している[5]。現行の第18版は現存の7102言語を取り扱う[6]。 エスノローグでは、言語学者や一般の人の理解と異なる分類を載せることがある。例えば、エスノローグは、日本で使われている言語として日本語、日本手話、アイヌ語とともに、喜界語、北奄美大島語、南奄美大島語、徳之島語、沖永良部語、与論語、国頭語、中央沖縄語、宮古語、八重山語、与那国語といった言語を多く挙げている[7][8]。しかしこれらの言語は、一般的には琉球語(琉球方言)の諸方言とみなされている[9]。また多数の分類を行った国際SIL自体も、方言であるとの意見を排除しないと表明している。 エスノローグの言語学面での功績を賞賛しつつも、活動の動機について強い批判を寄せる意見もある。上述の通り、国際SILはキリスト教系の団体であり、純粋に言語学的な活動というよりも宗教的な側面があると指摘される[10]。
批判
学術上の論争
研究動機や設立の経緯に対する批判
脚注[脚注の使い方]^ “ ⇒Ethnologue launches subscription service”. 2016年1月2日閲覧。
^ “Changes at Ethnologue.com
^ “Contributor Program
^ Peter Constable and Gary Simons, ⇒Mapping Between ISO 639 and the SIL Ethnologue: Principles Used and Lessons Learned, SIL International (2001)
^ ⇒Three-letter codes for identifying languages: Updating codes from the 14th Edition to the 15th Edition[リンク切れ] Ethnologue (2005)
^ “ ⇒About the Ethnologue”. 2016年1月1日閲覧。
^ ⇒Ethnologue report for Japan, Ethnologue (2015)
^ How many languages are there in the world?