地域によって役務利用を担当する企業が異なっており、厳密には直営の「eo光テレビ」(2012年9月30日まではケイ・キャットとの提携による「K-CAT eo光テレビ」(ケイ・キャット イオひかりテレビ))と近鉄ケーブルネットワークと提携した「KCN eo光テレビ」(ケイシーエヌ イオひかりテレビ)の2つがあるが、テレビCMでは特に区別していない。それぞれのサービスエリアは後述する。
eo光テレビはケーブルテレビ局が存在しない地域への多チャンネル放送の提供を口実にサービスを開始したが、なし崩し的に近畿地方のほぼ全域に進出していき、先に開局していたケーブルテレビ局と競合を巻き起こしている。
特に2008年10月以後、これまで「KCN eo光テレビ」だけが提供されていた奈良県と四條畷市田原地区においても「ケイ・キャット」(法人としては当時)提供のサービスが開始されたことによって、HFCで競合する2つの会社がFTTHでは同じブランドでしのぎを削る形になってしまった。一方、兵庫県と福井県では一部の公営のケーブルテレビ局について、自主放送制作を除く大半のサービスをeo光テレビに移行させたケースがある[注 1]。
なおこのFTTH回線のケーブルテレビは、他地区においてはジュピターテレコム(J:COM光。東海、四国、九州一部以外)やコミュファ光テレビ(東海地方)、Pikara光てれび(四国地方)、BBIQ光テレビ(九州地方の一部)でも提供している。特に関西では長年eo光とのすみ分けでJ:COM光のサービスは提供していなかったが、2020年にJ:COM光の関西地区(大阪府・兵庫県一部から)での提供[2]が開始されたことで、光インターネット回線を使ったケーブルテレビでの競合が発生したことにもなる。
沿革
2003年(平成15年)11月21日 - 「K-CAT eo T.V.」(ケイ・キャット イオ ティーヴィー)を開始。当初の対象は大阪府寝屋川市と交野市で、ケイ・キャットが先に実施していたHFC方式での配信を行っている枚方市・八幡市・京阪東ローズタウンでは提供していなかった。その後、奈良県を除く近畿地方のほぼ全域に順次拡大した。
2005年(平成17年)
7月1日 - サービス名称を、「K-CAT eo T.V.」から「K-CAT eo光テレビ」に変更。
11月1日 - サービスの空白地域となっていた奈良県と大阪府四條畷市田原地区に向け、近鉄ケーブルネットワークが新たに参入して「KCN eo光テレビ」を開始。
2008年(平成20年)
8月1日 - 「KCN」のエリアでも「K-CAT」のサービス開始(「KCN」のサービスも並行して継続)。
この年、兵庫県多可郡多可町のケーブルテレビ局「たかテレビ」に、eo光テレビのサービスを導入。
2009年(平成21年)
5月1日 - 「K-CAT」において、CSのハイビジョン放送を開始。当初は別料金のオプションチャンネルのうち5局のみだが、順次ベーシックコースのチャンネルを含め拡大する。
5月18日 - 「K-CAT」において、BSデジタル放送のパススルー方式による配信を開始。
2012年(平成24年)10月1日 - ケイ・キャットとケイ・オプティコムの合併(存続会社は後者)により「K-CAT eo光テレビ」が「eo光テレビ」に名称統一される[3][4](KCN eo光テレビも従来どおり継続する。またケイ・キャットの従来型HFCサービスについても「K-CATサービス」の名称で、引き続き利用できるが、会社の合併に伴い新規募集は2012年9月30日受付分を以て完全締め切りとなった)
2015年(平成27年) - この年、兵庫県加東市のケーブルテレビ局「加東ケーブルビジョン」および養父市の「養父市ケーブルテレビジョン」に、eo光テレビのサービスを導入。
2016年(平成28年)
3月31日 - HFCサービスの施設老朽化に伴い、今後の事業継続が困難として、「K-CATサービス」「K-CAT ZAQインターネットサービス」を廃止、事実上FTTHサービスに一本化[5]
この年、京都府福知山市からテレビ再送信およびインターネット接続サービスで構成された「e-ふくちやま事業」を譲受[6]。