EdgeHTML
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EdgeHTML
EdgeHTML 17によってレンダリングされた
英語版ウィキペディアのメインページを表示するMicrosoft Edgeのスクリーンショット
開発元マイクロソフト

最新版18.19041 / 2020年5月27日 (4年前) (2020-05-27)
最新評価版EdgeHTML Version 18.19041 / 2019年12月10日 (4年前) (2019-12-10)
プログラミング
言語C++[1]
種別アプリケーションフレームワーク, ソフトウェアコンポーネント
ライセンスプロプライエタリ
公式サイトhttps://www.microsoft.com/ja-jp/windows/microsoft-edge
テンプレートを表示

EdgeHTML(エッジ エイチティーエムエル)とはMicrosoft Edge向けにマイクロソフトが開発していたプロプライエタリレンダリングエンジンである。

マイクロソフトはEdgeHTMLをInternet ExplorerのレンダリングエンジンであるTridentから「フォーク」したものと謳っていたが、EdgeHTMLへの移行と同時にTridentは開発が終了したため、実質的には名称を変更した後継バージョンである。Tridentのそれまでのメジャーアップデートに引き続きレガシーな機能を削除し、Web標準を重視し他の最新ブラウザとの互換性のさらなる向上が図られた[2]

2014年11月に公開されたWindows 10 Technical PreviewのBuild 9879のInternet Explorer 11に実験的に搭載され初めてリリースされ、2015年6月に正式版が公開された。しかし、その3年後となる2018年にはMicrosoft EdgeをChromiumベースで再開発することが発表され、2020年の最終版をもってEdgeHTMLの開発は終了した。
Windowsでの使われ方

EdgeHTMLは、ソフトウェア開発者アプリケーションにウェブブラウズ機能を簡単に追加できるようにソフトウェアコンポーネントとして設計されている。COMインタフェースによるC++や、.NETから使用することができる。C++.NETウェブブラウザコントロールを使用した場合、EdgeHTMLを通して表示しているウェブページの要素値を取得、ウェブページで発生したイベントを捕捉することができる。また、ウェブブラウザコントロール自身から発生したイベントについても捕捉することができる。 またWindows Bridge for Web アプリによって作成されたアプリケーションをレンダリングする為にも使用されている。

2021年3月9日、 Chromiumベースではないレガシー版Edgeがサポート終了するが、Edgehtml.dllやChakra.dllといったEdgeHTMLのコアコンポーネント自体は、ソフトウェアの互換性維持のために継続してサポートされる。
リリース履歴

EdgeHTMLバージョンEdgeバージョンリリース日備考
12.1024020.102402015/7/15初版。
Trident 7.0をベースとしている。Windows 10 Technical Preview build 10049の一部としてリリースされた。HTML5、CSS3のサポート強化、および、パフォーマンスの改善が行われた。
13.10586[3]25.105862015/11/5EdgeHTMLとしての最初のアップデート。ECMAScript 6のサポート強化、HTML5のRTCオブジェクトのサポート強化が行われている。
14.1439338.143932016/8/2Web Notifications、WebRTC 1.0、拡張機能、タブのピン止め、VP9のサポート追加。HTML5、CSS3、ECMAScript 6及びECMAScript 7のサポート強化。
15.1494239.149422016/10/8 
16.1629941.162992017/9/26
17.171342018/4/30
18.1776344.177632018/10/2

EdgeHTML 12

2014年11月12日にWindows 10 Technical Preview build 9879の一部としてInternet Explorer 11のレンダリングエンジンとしてEdgeHTML 12は搭載された[4]。マイクロソフトは当初、互換性の為にInternet Explorer 11で使用されていたTrident 7の新たな機能をEdgeHTMLに搭載し、新たなInternet ExplorerとProject Spartan(後のMicrosoft Edge)の両方に使用する予定だった。ただし、最終的にマイクロソフトはEdgeHTMLはMicrosoft Edgeにのみ使用し、Windows 10にはWindows 8.1[5]と同じInternet Explorer 11を搭載することとした。EdgeHTMLはTridentをベースにレガシーな機能の削除、および、パフォーマンス改善が行われ、Edgeは他の最新ブラウザと同等の機能やパフォーマンスとなった[6]。EdgeHTMLはWindows 10 Mobile、及び、Windows Server 2016 Technical Preview 2にも搭載された。2015年7月29日にリリースされたWindows 10の一部として正式リリースされた[7]

Tridentとは異なりEdgeHTMLは、ActiveXやその他の古い技術に対するサポートが削除されている。一部のページで互換レンダリングを行うために使用されていたX-UA-Compatibleヘッダのサポートも削除されている。また、マイクロソフトは互換ビューリストによる互換レンダリングも取りやめた[8]。Edgeで正しく表示できないページはInternet Explorerで表示する機能を提供する。その他、User Agentの文字列がKHTMLGeckoSafariGoogle ChromeのUser Agent文字列を含むものに変更されている。

Microsoft EdgeHTML 12Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0;) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/42.0.2311.135 Safari/537.36 Edge/12.10240
Internet Explorer 11Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Trident/7.0; rv:11.0) like Gecko


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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