Ectomorphed_works
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『ectomorphed works』
L'Arc?en?Cielリミックス・アルバム
リリース2000年6月28日(CD,LP
2011年6月22日(配信)
2019年12月11日(定額配信)
ジャンルロック
インダストリアル
ハウス
テクノ
時間64分04秒
レーベルKi/oon Records
プロデュースyukihiro
チャート最高順位


週間3位(オリコン

2000年度年間89位(オリコン)

登場回数6回(オリコン)

ゴールドディスク

ゴールド(日本レコード協会[1]

L'Arc?en?Ciel アルバム 年表

ark
ray
1999年)ectomorphed works
2000年REAL
(2000年)

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『ectomorphed works』(エクトモーフト ワークス)は、日本ロックバンドL'Arc?en?Cielリミックスアルバム2000年6月28日発売。発売元はKi/oon Records
解説

L'Arc?en?Cielが発表した唯一のリミックスアルバム

本作には、1998年7月発表の12thシングル「浸食 ?lose control?」から2000年1月発表の19thシングル「NEO UNIVERSE/finale」までのシングル7作品[注 1]にカップリング曲として収録していたyukihiroの手掛けたリミックス音源を、再度リミックスし直したバージョン7曲が入っている。また、本作にはこの7曲以外に、完全な新規リミックスが3曲含まれており、合わせて計10曲が収められている。なお、完全な新規リミックス音源は、13thシングル「snow drop」にカップリングとして収録された「a swell in the sun」と、6thアルバム『ark』に収録された「larva」、7thアルバム『ray』に収録された「l'heure」のリミックスの3曲となっている。

また、本作のマスタリングは、日本屈指のマスタリング・エンジニア/カッティング・エンジニアである小鐵徹(JVC MASTERING CENTER)が担当している。余談だが小鐵は、yukihiroが2021年に結成したロックバンド、Petit Brabanconの作品でもマスタリングを担当したことがある。
背景

本作に収録されたリミックス音源は、1998年7月発表の12thシングル「浸食 ?lose control?」から2000年1月発表の19thシングル「NEO UNIVERSE/finale」までのシングル7作品でカップリング曲として収録されていた音源を、再度リミックスしたものが中心となっている。

リミックスをやり直した経緯について、yukihiroは「(シングルのカップリングとして)過去にやったリミックス作品をやり直して出せるものなら出したいとは思ってて[2]」と語っている。ちなみに、リミックスの対象となったL'Arc?en?Cielの楽曲は、kenもしくはyukihiroが作曲を手掛けた音源のみとなっている。yukihiroは、ken作曲の楽曲を多くセレクトした理由について「たまたまなんですけどね。みんなに言われるんですけど…選ぶとkenの曲になっちゃう。彼の曲は世界観がわかりやすいっていうのもあるのかな。僕にとっては、ですけど[3]」と述べている。

世にあるリミックスアルバムの中には、外部の人間にリミックスを依頼し、アーティスト自身はその完成を待つといったかたちでリリースされる作品もあるが、本作ではyukihiroが一人でトラック・ダウンまで担当している。yukihiroは本作発売当時に受けたインタビューで、アルバム制作を振り返り「ミックスを自分でやりたかったんですよ。今まではミックスだけ、別のエンジニアさんを立てていたこともあって。それは自分の力の及ばないところがあったからなんだけど、そうするとその人のアイディアが入ってくるじゃないですか。それはそれでいいんですけど、今回は自分の持っている世界観をもっと明確に形にしたくなったんですよ[2]」と語っている。
録音作業と音楽性

『ectomorphed works』の録音作業は、マスタリングを除き、すべての工程がyukihiroのセルフスタジオで行われている[4]。また、曲順決めを含めたアルバム全体のプロデュースは、yukihiroが単独で手掛けている。そのため、L'Arc?en?Cielの他のメンバーは本作の制作にほとんど携わっておらず、tetsuyaは本作に関し「(このアルバムは)完全に彼(=yukihiro)の作業ですね。俺の知ってるのはジャケットとか収録曲とか、そのくらいっスね。俺的には彼のソロ・ワークと理解してるんで、あんまり関わってないです[3]」と述べている。なお、yukihiroは本作の曲順について「前半と後半という感じ[5]」「こういう世界観は、まとめたほうが聴きやすいかなって。あと、最後でちょっと救われるという。きっと自分でDJやって、かけたら、こういう流れの感じじゃないですかね[5]」と語っている。

本作の音楽性としては、yukihiroが多大な影響を受けてきたインダストリアルニュー・ウェイヴテクノといったダンス・ミュージックの要素があげられ、サンプリング/コラージュを採り入れたリミックスが多く収録されている。また、ダブハウスといったジャンルへの意識も伺うことができる。さらに本作は、yukihiroがL'Arc?en?Cielに加入する以前に制作してきた作品と通ずる点が多く、1995年DIE IN CRIESとして発表したリミックスアルバム『re-make』、1995年にソロ名義で発表したライヴアルバム『「8.13」LIVE AT NISSIN POWER STATION '95.8.13』との関連性も見受けられる。他にも、本作では1980年代後半から1990年代初頭にかけて流行したマンチェスター・ムーブメントからの影響も感じることができる。そもそも、yukihiro曰く、マンチェスター・ムーブメントに触れたことがきっかけで、リミックス音源を制作したいという欲求が生まれたという[3]。リミックス作業を始めた経緯について、yukihiroは「憧れですね、イギリスのマンチェスター・ブームの頃とかの。みんなリミックスやってたじゃないですか。バンドの音があって、しかもそれがクラブでもかかってて、みたいな。そういうことをやってるってこと自体がカッコいいなと思ってたから[3]」と本作発売当時に語っている。なお、yukihiroはL'Arc?en?Cielでリミックス作業を始めた1998年頃に、ザ・ストーン・ローゼズの『Begging You (includes limited art print)』[6]や、プライマル・スクリームの『Higher Than The Sun remix』[6]アンダーワールドの『Born Slippy』[6]、ミート・ビート・マニフェストの『Dog Star Man』[6]といった作品をフェイバリットとして聴いていたという。

yukihiroは、自身がリミックス作業をするにあたり意識したアプローチについて「自分が感じるその曲の世界観を、より明確に打ち出すということなんですよ、俺にとってのリミックスは[3]」「ほんと、リミックスってなんでもありなんだよね。例えばジャネット・ジャクソンの作品とか、原曲に大ディストーション・ギターを加えただけでリミックスって銘打ってるし[6]」と語っている。なお、yukihiroは本作の制作を通じ、「暗いなあと(笑)。ハッピーな曲、ポップ・チューンは、俺には作れないって思いましたね[5]」と自己認識した旨を語っている。

また、今回のリミックス作業でyukihiroは、サンプラーにより元の音源やブレイクビーツサンプリングし、テンポやサウンド、楽曲そのものの構成を再構築するといったやり方ではなく、元の音源のマルチ・テープを使ったリミックス方法を基本的に採用している[7]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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