EVA〈エヴァ〉
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EVA〈エヴァ〉
Eva
監督
キケ・マイーリュ
脚本セルジ・ベルベル
クリスティーナ・クレメンテ
マルティ・ロカ
アインツァ・セラ
製作総指揮セルジ・カサミティアーナ
リタ・ロッジ
アインツァ・セラ
エリック・タヴィティアン
出演者ダニエル・ブリュール
マルタ・エトゥラ
ルイス・オマール
クラウディア・ベガ
音楽サーシャ・ガルペリン
エフゲニー・ガルペリン
撮影アルナウ・バイス・コロメル
編集エレーナ・ルイス
製作会社Escandalo Films S.L.
Ran Entertainment
Canal+ Espana
Canal+
Saga-Productions
テレビシオン・エスパニョーラ
Wild Bunch
配給 パラマウント映画
公開 2011年10月28日
上映時間94分
製作国 スペイン
言語スペイン語
製作費?7,000,000[1]
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『EVA〈エヴァ〉』(Eva)は2011年スペインSF映画。監督はキケ・マイーリュ、出演はダニエル・ブリュールマルタ・エトゥラなど。近未来を舞台に、姪の少女エヴァをモデルにした子供型ロボットを開発しようとした科学者が知ることになる過去の秘密を描いている。2011年9月7日に第68回ヴェネツィア国際映画祭で初上映された[2]

日本では、2012年9月30日に第9回ラテンビート映画祭にて初上映された[3][4]後、“シッチェス映画祭”ファンタスティック・セレクションにて2012年10月27日から東京・大阪・名古屋で限定公開され[5]、2013年1月12日にDVD/Blu-rayが発売された[6]
ストーリー

2041年、天才ロボット科学者であるアレックスは、故郷である雪深いサンタ・イレーネに10年ぶりに戻って来る。10年前に中断したままになっていた子供型ロボットの研究開発を再開するために、同地にある大学のロボット科学者フリアに呼び戻されたからである。しかし、故郷にはかつての恋人で今は兄ダヴィッドの妻となったラナがおり、ラナとアレックスの間には今でもわだかまりが残っていた。

アレックスは大学での仕事を嫌い、実家で研究をすることになる。フリアはロボットのモデルとなる少年の候補を何人か映像で見せるが、アレックスはいずれの少年も気に入らない。そんな中、アレックスは街中で個性的な少女エヴァと知り合い、彼女をロボットのモデルにしようと考えるが、実はエヴァはダヴィッドとラナの1人娘だった。

アレックスに興味を持ったエヴァが自ら叔父の家を訪れると、アレックスは早速彼女をモデルにロボットの「脳」を設計するが、ラナは「エヴァには普通の子供らしくあって欲しいから」として、これに反対する。

アレックスとエヴァが叔父と姪として親しくなる一方、アレックスとラナも急速に接近して行く。そんなアレックスに兄ダヴィッドは同じロボット科学者としての嫉妬も感じており、2人は殴り合いの喧嘩となる。

居たたまれなくなったアレックスは再び研究を放り出して町を出て行こうとするが、そこにラナが現れ、エヴァの秘密を明かす。実はエヴァは10年前にアレックスが手がけていた子供型ロボットで、未完成のままアレックスが去った後、ラナが完成させたものなのだ。2人の会話を偶然に聞いてしまったエヴァは、自分がロボットであることを初めて知り、取り乱して走り去る。それをラナは追いかけるが、エヴァともみ合ううちに崖から落ちて死んでしまう。

エヴァの秘密を知っていたフリアはアレックスにエヴァの解体を命じる。アレックスはエヴァと父娘のような時間を過ごすと、その夜、「私を解体しないよね?」と言うエヴァを愛おしげに抱きしめながら、ロボットを初期化するキーワードの「目を閉じたら何が見える?」と言葉をかける。エヴァはアレックスの腕の中で意識を失い、これまでの数々の記憶が次々に消去されて行く。
キャスト

※括弧内は日本語吹替

アレックス・ガレル:
ダニエル・ブリュール川島得愛) - ロボット科学者。

ラナ・レヴィ: マルタ・エトゥラ佐古真弓) - アレックスの元恋人で兄の妻。ロボット科学者で現在は大学で教鞭をとっている。

ダヴィッド・ガレル: アルベルト・アンマン(スペイン語版)(咲野俊介) - アレックスの兄でラナの夫。ロボット科学者。

エヴァ: クラウディア・ベガ槙乃萌美) - ラナとダヴィッドの娘。

フリア: アンヌ・カノヴァス(野沢由香里) - アレックスをロボット研究所に呼び戻した女性ロボット科学者。

マックス: リュイス・ウマー(ルイス・オマール)(星野充昭) - アレックスの身の回りの世話をすることになったロボット。ダヴィッドの設計。

作品の評価
映画批評家によるレビュー

Rotten Tomatoesによれば、7件の評論のうち、高く評価しているのは43%にあたる3件で、平均して10点満点中5.83点を得ている[7]Metacriticによれば、5件の評論のうち、高評価は2件、賛否混在は3件、低評価はなく、平均して100点満点中57点を得ている[8]
受賞歴

賞部門対象結果
ゴヤ賞
(英語版)主演男優賞ダニエル・ブリュールノミネート
助演男優賞ルイス・オマール受賞
オリジナル脚本賞セルジ・ベルベル
クリスティーナ・クレメンテ
マルティ・ロカ
アインツァ・セラノミネート
新人監督賞キケ・マイーリュ受賞
撮影賞アルナウ・バイス・コロメルノミネート
編集賞エレーナ・ルイス
美術賞ライア・コレット
製作監督賞トニ・カリソーサ
音響賞ジョルディ・ルシニョール・クルメー
オリオル・タラゴー
マーク・オーツ
特殊効果賞アルトゥーロ・バルセイロ
リュイス・カステルス受賞
メイキャップ&ヘアスタイル賞コンチャ・ロドリゲス
ヘスス・マルトスノミネート
オリジナル作曲賞サーシャ・ガルペリン
エフゲニー・ガルペリン
ガウディ賞(英語版)作品賞受賞
監督賞キケ・マイーリュノミネート
脚本賞セルジ・ベルベル
クリスティーナ・クレメンテ
マルティー・ロカ
アインツァ・セラ
主演女優賞クラウディア・ベガ
主演男優賞ダニエル・ブリュール
助演女優賞アンヌ・カノヴァス
助演男優賞ルイス・オマール受賞
撮影賞アルナウ・バイス・コロメル
作曲賞サーシャ・ガルペリン
エフゲニー・ガルペリンノミネート
編集賞エレーナ・ルイス
美術賞ライア・コレット受賞
特殊/視覚効果賞アルトゥーロ・バルセイロ
リュイス・カステルス
ハビエル・ガルシア
音響賞ジョルディ・ルシニョール・クルメー
オリオル・タラゴー
マーク・オーツノミネート
衣裳デザイン賞マリア・ヒル
メイキャップ&ヘアスタイル賞コンチャ・ロドリゲス
ヘスス・マルトス
制作賞トニ・カリソーサ

出典^ “Eva (2011)” (英語). IMDb. 2020年7月20日閲覧。
^ “Eva (2011) - Release Info” (英語). IMDb. 2013年8月8日閲覧。
^ “EVA < エヴァ >”. 第9回 ラテンビート映画祭. 2013年9月27日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2013年8月8日閲覧。
^ “スケジュール”. 第9回 ラテンビート映画祭. 2013年9月27日時点の ⇒オリジナルよりアーカイブ。2013年8月8日閲覧。
^ ““シッチェス映画祭”ファンタスティック・セレクション2012”. 松竹. 2020年7月20日閲覧。
^ “EVA<エヴァ> Blu-ray”. Amazon.co.jp. 2020年7月20日閲覧。
^ “Eva (2015)” (英語). Rotten Tomatoes. 2020年5月25日閲覧。
^ “Eva (2015) Reviews” (英語). Metacritic. 2020年5月25日閲覧。


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