EPSON_PCシリーズ
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EPSON PCシリーズは、セイコーエプソンが販売していたPC-9800シリーズ互換機である。そのソフトウェア資産をもって日本では広告のコピーで国民機[注釈 1]のフレーズも用いられた。目次

1 概要

2 スペックの変遷

2.1 黎明期

2.2 高解像度化

2.3 シリーズの終焉とその後


3 本体の型番

4 サードパーティー機器・OS

5 脚注

5.1 注釈

5.2 出典


6 参考文献

7 関連項目

8 外部リンク

概要

EPSON PC シリーズは、インテル社のi80286を採用した PC-9801VX/RX/DX などが主流となった1987年から、Windows 95 が発売される前の1995年初頭にわたって生産、販売された NEC PC-9801 互換機である。

初期は同等な性能の機種ではNEC製品より安く同価格帯のNEC製品より高速であることだったが、末期はNEC機にはない特殊なアップグレードパスを用意することをコンセプトとして製造販売が続けられた。
スペックの変遷
黎明期

エプソンによるNEC98互換機の開発は1986年初めに始まった[1]

これまでエプソンは自社独自のパソコンでのビジネスにことごとく失敗に終わっており、やむなく1984年にIBM-PC互換機を開発。アメリカで発売し成功しているが、このときには企業や技術者の誇りにも関わる問題であると社内でも異論や混乱が見られていた[2]。98互換機についてもこの時代からすでにその開発計画が模索されていたが、1985年秋、開発がスタートする[3]

日本では当時、数社に NEC PC-9801 互換機発売の噂があったが、同社は仮想競合メーカに先駆けて1番目に発売することを目標とし、1987年元日日本経済新聞に1ページ全面NEC互換機発売を暗示するカラー企業広告を掲載した[1][注釈 2]

1987年3月2日、同社がマスコミ各社に向けて「新製品(互換機)発表会見を3月9日に行う」と連絡したが、3月8日付けの朝日新聞に「同社が互換機の発表を中止する」とのスクープ経済記事が掲載され、翌9日午前中に「会見を13日に延期」と同社より正式な通達がマスコミ各紙に伝達された[5]。理由は同社が事前にNECに訪れた際に類似点があると指摘を受けたことで、理解を得た返答を待つ期間をとったことによるもの[5][6]。しかし、NECは同社に対し13日までには返答せず、関係者には新製品の詳細記事が7ページに渡って掲載された「日経パソコン3月16日付」の早刷りが12日段階には配布されていた影響もあり、3月13日に同社はNECからの理解を得られないまま発表会見が行われ、その中で新製品発売が4月上旬予定から急遽4月中に訂正しているなど混乱した面を見せており、更に同日夕刻にNECが会見を開き「互換機には類似点が多くクロ」との内容を示したことで互換性と著作権の問題が表面化した[5]

当初4月中に発売予定であった「PC-286 Model 1 - 4」はCPUにi80286 10MHzを採用、遅れて同年6月に発表されたPC-9801VX21相当の性能を持ち、内容・装備により4種類あった[5]BIOSの開発は類似性が極小となるように細心の注意と最大の慎重さを持って長い期間をかけて取り組み、著作権保護に厳しい米国でIBM互換機を発売した経緯や実績から同社は「シロ」という自信がありつつも、問題部分を修正する対応を行った[5]。しかし、NECが同社から提供された同機器を調査をした結果、BIOSが9801のリバースエンジニアリングによるものなどの要因から「BIOSおよびROM部分に類似点が多い」と著作権知的所有権の侵害と見解が示され、NECは4月7日に東京地裁に製造・販売差し止めの訴訟を起こし、再調査・検討後に発表するように同社に申し入れた[5][7]。係争中となった「PC-286 Model 1 - 4」は客側の不安感を見越して営業上の見地から発売を取りやめ、一度も市場に登場しないままお蔵入りとなった[5]。また日本では訴訟沙汰は市場に悪いイメージを抱かれかねず、また裁判で何年にも渡ってビジネスが停滞してしまうのは損害である、などと言った判断から、11月にはNECと和解、和解金を支払った[注釈 3]。それと並行して別グループによりクリーンルーム設計で開発されていたBIOSと差し替えたり[注釈 4]BASICROMで持たない仕様に変更などの対策を施した「PC-286 Model 0」が実際市場に登場した量販98互換機第1号製品として4月24日に発売された[5]


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