EMI
[Wikipedia|▼Menu]
1972年には臨床用CT(EMIスキャナ)を製作(後に撤退)。[注釈 4]
TG12345ミキシングコンソール

アビー・ロード・スタジオ向けに当時においては先進的な半導体素子による設計のミキシング・コンソールTG12345(英語版)を自社開発する[1]。それまで使われていた真空管ベースのEMI REDD(英語版)の8チャンネル入力4チャンネル出力と比較して、24チャンネル入力8チャンネル出力及び各入力チャンネルにイコライザーコンプレッサーを備えるなど当時広く使用されていた24トラックのマルチトラックレコーダーに合わせたスペックであり、ビートルズの「アビイ・ロード」やピンク・フロイドの「狂気」をはじめとして様々な名盤の録音に使用された。TG12345は2017年にオークションに出され1807500ドルで落札された。


1973年 - 日本の東芝音楽工業株式会社がEMIの資本参加を受け、東芝EMIと改称。[注釈 4]

1979年

CTを発明したハウンズフィールドがノーベル生理学・医学賞を受賞する。

7月2・3日 - 自社のアビー・ロードの第1スタジオにて、初のデジタル録音を行う。第1号は、アンドレ・プレヴィン指揮、ロンドン交響楽団演奏、ドビュッシー作曲の「管弦楽のための映像」及び「牧神の午後への前奏曲[注釈 5]である。


1982年11月 - EMIグループで世界初のCDが、日本の東芝EMIから発売される。CDの制作は当時のCBSソニーに委託した。

1992年 - イギリスのヴァージンを買収する。

1995年 - ドイツのインターコードを買収する。

2007年 - 東芝が音楽部門から撤退したことで、日本の東芝EMIはEMIの完全子会社となり、EMIミュージック・ジャパンに改称。

プライベート・エクイティ・ファンドのテラ・ファーマが、米金融大手シティグループからの融資を受けてEMIを42億ポンドで買収した。のちに世界金融危機などからEMIの業績が急速に悪化し、テラ・ファーマがEMIへ資金注入した[2]


2009年12月 - テラ・ファーマは、シティグループを詐欺の疑いで提訴した[2]

2011年2月1日 - シティグループがEMIの全株式を取得し、同社の経営権を掌握した[3]

11月11日 - ユニバーサル・ミュージックが、EMIのレコード部門を買収することについて株主のシティグループと合意したと発表した。また同日、ソニーを中心とした企業連合が、EMIの音楽出版事業を買収することについて株主のシティグループと合意したと発表した。


2012年

6月30日 - ソニーが、EMIの音楽出版事業についての買収手続きが完了したと発表した。これにより、ソニーが世界最大の音楽著作権者となった。

9月28日 - ユニバーサル・ミュージックがEMIのレコード部門の買収を完了した。これにより、ユニバーサル・ミュージックは世界最大の音楽事業会社としての地位を強化した。


2013年

2月7日 - ユニバーサル・ミュージックが、EMIレコードの主要部門であるパーロフォン・レーベル・グループワーナー・ミュージック・グループに売却することに合意した[4]。(ただし、ビートルズの一連の音源は、ユニバーサルとアップル・コアの合弁により設立されたカルダーストーン・プロダクションズに移管されることになる。)これに伴い、ビートルズを除く同音源が全世界のワーナー・ミュージックへ移行し、発売が開始される。日本ではワーナーミュージック・ジャパンへ移行され、同年9月から発売が開始された[5]


2018年 - EMI Music Publishingをソニーの子会社であるSony Corporation of Americaが買収することを発表[6]

主なレーベル

当初、EMIは傘下に多数のレーベルを抱える統括会社として存在していた。同名の「EMI」というレーベルが設立されたのは1972年のことである。

EMI

EMIクラシックス

アップル・レコード

カルダーストーン・プロダクションズパーロフォン・レーベル・グループワーナー・ミュージック・グループに買収される際、ザ・ビートルズ関連の音源をユニバーサルミュージックグループに残留するために設立された原盤管理会社


パーロフォン

オデオン(en:Odeon Records)

ハーヴェスト・レコード(en:Harvest Records)

キャピトル・レコード

リバティ・レコード(en:Liberty Records)

ブルーノート・レコード

マンハッタン・レコード(en:Manhattan Records)

リアル・ワールド(en:Real World Records)



クリサリス・レコード(en:Chrysalis Records、2005年で閉鎖)

ヴァージン・レコード

カリスマ・レコード(en:Charisma Records)

アストラルワークス(en:Astralwerks)


百代(zh:科藝百代)

主なアーティスト

ここでは、キャピトルヴァージン・レコードブルーノート等の所属アーティストを除外する。
クラシック音楽

マリア・カラス

ジュゼッペ・ディ・ステファーノ

ビクトリア・デ・ロス・アンヘレス

プラシド・ドミンゴ

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー

オットー・クレンペラー

カール・シューリヒト

アルフレッド・コルトー

ヴァルター・ギーゼキング

エドウィン・フィッシャー

パブロ・カザルス

ディヌ・リパッティ

キャスリーン・フェリアー

エリーザベト・シュヴァルツコップ


次ページ
記事の検索
おまかせリスト
▼オプションを表示
ブックマーク登録
mixiチェック!
Twitterに投稿
オプション/リンク一覧
話題のニュース
列車運行情報
暇つぶしWikipedia

Size:60 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
担当:undef