EGWORD
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egword Universal 2開発元物書堂

最新版2.2.21[1] / 2023年10月9日
対応OSmacOS High Sierra以降
プラットフォームX64/AArch64
種別ワープロソフト
ライセンスプロプライエタリ
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EGWORD(イージーワード)は、Macintosh向けの日本語ワープロソフト。Macintoshが日本語化される以前から日本語を扱ってきたワープロソフトである。2023年現在、物書堂が開発と販売を行い、macOS Sonomaにも対応している。

2008年1月28日に開発元のエルゴソフトのパッケージソフト事業が終了したことに伴い[2]、「egword Universal 2」を最終版としていったん開発と販売が終了した。2017年9月4日、物書堂より、egword Universalの開発資産取得が発表され[3]、2018年3月にMac App StoreにおいてmacOS High Sierraへの対応版がリリースされた[1]
概要

1984年1月のエルゴソフト設立と同時に開発が始まり、同年5月のビジネスシヨウに参考出品されたLisa用日本語ワープロソフト「Lingo」を源流とする。ウインドウシステム、プロポーショナルピッチ、マルチポイントを前提に開発され、アップルコンピュータジャパンも開発支援を行った。1984年9月のデータショウで「EGWord」Ver.1.0 が発表され、1985年9月にはEGWord Ver.2.1 のアップルコンピュータジャパンへの出荷が開始された。

2018年3月より、物書堂が発売したegword Universal 2.1.xは、発売中止となった2008年当時の仕様を可能な範囲で残しmacOS High Sierraに対応させるために64bitへ最適化され、旧APIは置き換えられている。egbridge Universal 2は付属せず(同社のかわせみが実質的な後継)、Microsoft Word形式との互換性はmacOSの機能に依存しているために不完全で、読み書きは一部の情報に限られる[1]
かつての姉妹製品
EGBook
1987年9月に発売された
DTPソフト。EGWordの機能充実に伴い、1990年10月発売のVer.1.5 を最後にEGWordに統合された。
EGLight
1989年12月に発売された、PC-9800シリーズ(NEC)、PC-286シリーズ(EPSON)用の日本語ワープロソフト。J-3100シリーズ(東芝)、FMRシリーズ(富士通)、Panacom Mシリーズ(松下電器)、PS/55シリーズ(IBM)、DOS/Vと対応機種を増やし、Windows用EGWORDへ繋がるが、Windows版は1995年7月のVer.6.5 をもって開発が終了した。
EGWORD PURE
1996年7月に発売された機能制限廉価版。Macintosh用のほかに、ピピンアットマーク用(EGWORD PURE for Pippin)があった。

2006年7月には、EGWORDとEGWORD PUREを統合したうえで、製品名が「egword Universal」に改められた。バージョンナンバーもリセットされ1.0となっている。egword Universal 2では、電子辞書とegbridge Universal 2 を省いた廉価版「egword Universal 2 solo」が設定された。
評価・受賞

EGBRIDGEの高い変換効率や軽快な動作などにより多くのMacユーザに支持された。

「egword Universal」では、ユニバーサルバイナリ形式を採用し、開発環境のXcodeへの移行とともにCocoaフレームワークを使用して内部を大幅に書き直したことにより動作速度が劇的に向上した。一方でエディタモードやシナリオモード、Keynote書き出しなどの機能が削除されており、ユーザの間では賛否両論のバージョンアップとなった。全体的にはワープロとしての性格を強め、JIS組版ルールに準拠するなどDTPを強く意識した作りになっている。
受賞

1986年2月 -
日本経済新聞社 「'85日経・年間優秀製品賞」 (現「日経優秀製品・サービス賞」)

1987年5月 - International Computer Programs, Inc.(ICP、アメリカ・インディアナ州) 「One Million Dollar Award」

1993年

4月 - アスキーMACPOWER Product of the year '92

11月 - 日経BP 「第6回 30万読者が選ぶパソコン・ベスト・ソフト」 日経MAC 文書作成部門賞


1994年2月 - エクシードプレス 「MACLIFE GRAND PRIX '94」 ワープロ部門 グランプリ

2001年10月 - 日本産業デザイン振興会 「2001年度 グッドデザイン賞」 商品デザイン部門

2003年10月 - 日本産業デザイン振興会 「2003年度グッドデザイン賞」 商品デザイン部門

2004年10月 - 日本産業デザイン振興会 「2004年度グッドデザイン賞」 商品デザイン部門

2006年10月 - 日本産業デザイン振興会 「2006年度グッドデザイン賞」 商品デザイン部門[4]

製品履歴

※注記のないものはMacintosh用。

1984年

5月 - プロトタイプ「Lingo」を
ビジネスシヨウに参考出品。

9月 - EGWord Ver.1.0 をデータショウで発表。


1985年9月 - EGWord Ver.2.1 をアップルコンピュータジャパンに出荷。

1986年4月 - EGWord Ver.2.2 発売。

1988年4月 - EGWord Ver.3.0 発売 (漢字Talk 2.0対応)。

1989年

3月 - EGWord Ver.3.1 発売 (漢字Talk 6.0対応)。

9月 - EGWord Ver.4.0 発売 (漢字Talk 6.0.2対応)。


1990年

10月 - EGWord Ver.4.1 発売 (漢字Talk 6.0.4対応)。

12月 - EGWord Classic 発売。


1991年

8月 - EGWord Ver.4.2 発売。

11月 - EGWord Classic Ver.1.1 発売。


1994年6月 - EGWord Ver.6.0 発売。

1995年7月 - Windows用 EGWORD Ver.6.5 発売。

1996年

2月 - EGWord Ver.6.7 発売。

7月 - EGWORD PURE Ver.1.0 発売。

11月22日 - セガサターン用 EGWORD (キヤノン製プリンタ BJC-210J付属) 発売[5]


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