DivX
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2007年のバージョン6.5から、インターレース動画の、リアルタイムでのインターレース解除(デインタレース)に対応した。

これにより、インターレース撮影されたビデオ(DVD映像やビデオカメラ映像など)をDivXビデオに変換する際、エンコード時にデインタレースすることなく再生できるようになり、MPEG-2などと同等にパソコンでの観覧が可能になった。(このフィルターは、サードパーティーによるデコーダ《例:CCCPなど》には搭載されておらず、公式プログラムインストール時のみ機能する。)
DivX Media Format

DivX Media Format拡張子.divx, .div
タイプコードDIVX
開発者ロヴィ / DivX, LLC
種別メディアフォーマット
包含物動画音声字幕
派生元AVI

バージョン6では、新たにDivX Media Format (DMF) に対応した。DivXファイル、DivXコンテナなどと呼ばれている。拡張子は.divxまたは.div。

DivX Media Format は、AVI2.0 (OpenDML) を拡張したファイルフォーマットで、従来のAVIフォーマットと互換性があるため拡張子を.aviに変えても特に問題はない。XSUB字幕、対話式ビデオメニュー、複数DivXビデオの格納、多重音声、チャプターポイント、XTAGビデオタグなどに対応する。

これら新機能を含むDivXビデオは、DivX Ultra(ディビックスウルトラ)とも呼ばれ、DivX Ultra対応機器で再生できる(パソコンではDivX Playerで対応)。

ただし、DivX Media Format は従来のAVIフォーマットを拡張したものであり、多重音声、XSUB字幕などといった情報は、AVIのRIFFヘッダに格納されている。従って、ビデオと音声の再生は、DMFに盛り込まれた新しい機能に対応していない、古いプレーヤーでも可能である。(但し、この場合は新しい機能を利用できない。)

DivX Media Format用オーサリングツールとして、DivX Authorがあったが2012年12月28日でサポートは終了した。

結果としてDivX Media Formatが普及することはなく、DivX社は以下の新たなビデオフォーマットを登場させた。
DivX Plus HD

DivX Plus HD拡張子.mkv
開発者ロヴィ / DivX, LLC
種別メディアフォーマット
包含物動画音声字幕
派生元Matroska
「en:DivX Plus HD」も参照

バージョン7では、ビデオコーデックとしてH.264、音声コーデックとしてAAC、コンテナ形式としてMatroskaを採用する、ビデオフォーマットとなった。拡張子は.mkv。この組み合わせの動画ファイルはDivX Plus HD(ディビックスプラスエイチディー)と呼ばれ、従来のDivXビデオとの互換性は無い。

パソコン以外ではDivX Plus HDのロゴが付いた機器で再生できる。

複数字幕、複数音声、チャプターポイントの自動作成、なめらかな早送りと巻き戻し、メタデータ情報の表示などの機能を持つ。

バージョン9では携帯電話やタブレット端末などで広く普及しているMP4(iPhoneiPad向け)に変換する機能が追加された。
DivX HEVC

現在開発中のH.265コーデック。
プロファイル

HandheldPortableMobile TheaterHome TheaterHD 720pHD 1080p+HD 1080p
DivXコーデック (MPEG-4 Part 2)5,65,65,63,4,5,65,63,4,5,6n/a
DivX H.264コーデック (MPEG-4 Part 10)n/an/an/an/an/an/a1.x
ファイルの拡張子(s).avi, .divx.avi, .divx.avi, .divx.avi, .divx.avi, .divx.avi, .divx.mkv
最高解像度 (px×px×Hz)176×144×15352×240×30

352×288×25640×480×30720×480×30

720×576×251280×720×303/4:

720×480×30, 720×576×25

5/6:

1920×1080×30, 1280×720×60 1920×1080×30,

1280×720×60
最大 VBV ビットレート (bit/s
)60000048540004854000970840020000000VCL: 20000000,

NAL: 24000000
最小 VBV バッファサイズ (KiB)321383843847682097VCL: 3200, NAL: 3840
マクロブロック (per second)1485990040500405001080003/4: 40500

5/6: 244800244800
字幕オプションオプションオプション8×XSUB[4][出典無効]8×XSUB8×XSUB,XSUB+8×SRT,
オーディオ1×MP31×MP38×MP3,MP2,AC38×MP3,MP2,AC38×MP3,MP2,AC38×MP3,AC3,AAC

FOURCC

コーデックFourCC
DivX3.11DIV3 (= MP43)
OpenDivXDIV4
DivX5DX50/DIV5
DivX6DX50
DivX7無し

略歴

バージョン3.11がリリースされ、2時間前後の動画データをCD1枚分である約700MB程度にまで圧縮できることで、人気を集めた。しかし、このバージョンはビデオコーデック・オーディオコーデック (DivX Audio) 共にマイクロソフトが提供していたMS-MPEG4WMA海賊版であり[注 4]、バイナリエディタなどでFourCCをDIV3からMP43に書き換えるだけでMS-MPEG4として再生できていた。

その後、MS-MPEG4のバイナリを使用せず、独自に開発したビデオコーデックがバージョン4としてリリースされた。MPEG LAからのライセンスも取得し、法的な問題は完全に解決された[5]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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