Dimension_W
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Dimension W
ジャンル
アクション
漫画
作者岩原裕二
出版社スクウェア・エニックス
掲載誌ヤングガンガン
月刊ビッグガンガン
レーベルヤングガンガンコミックス
発表号2011年19号 - 2015年23号
(ヤングガンガン)
2016年Vol.01 - 2019年Vol.07
(月刊ビックガンガン)
発表期間2011年9月16日 - 2019年6月25日
巻数全16巻
話数全116話
アニメ
原作岩原裕二
監督亀井幹太
シリーズ構成菅正太郎檜垣亮
脚本菅正太郎、檜垣亮、松家雄一郎、亀井幹太
キャラクターデザイン松竹徳幸
メカニックデザイン常木志伸
音楽椎名豪藤澤慶昌
アニメーション制作Studio 3Hzオレンジ
製作DW製作委員会
放送局TOKYO MXほか
放送期間2016年1月 - 3月
話数全12話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『Dimension W』(ディメンション ダブリュー)は、岩原裕二による日本漫画。『ヤングガンガン』(スクウェア・エニックス)にて2011年19号から2015年23号まで連載された後、『月刊ビッグガンガン』(同社刊)に移籍して2016年Vol.01から2019年Vol.07まで連載された。
あらすじ

西暦2072年、人類はX・Y・Zに続く第四の次元軸「W」に存在する無尽蔵のエネルギーを取り出すことに成功した。それを個人携帯用の次元間電磁誘導装置「コイル」に供給する「世界システム」を完成させたことによりエネルギー問題を解決し、世の中のほとんどを「コイル」で賄う世界を築いていた。

だが、無尽蔵のエネルギーをもってしても埋まらなかった貧困格差は、正規ルートを通さない「不正コイル」による数々の犯罪や、「正規コイル」に存在する制限が存在しない「不正コイル」を扱う犯罪者たちをも産み出し、それら犯罪者から「不正コイル」を破壊し回収を生業とする「回収屋」と呼ばれる者たちが存在するようになった。

これは、未来都市セントラル47を舞台にした「回収屋」キョーマと、その相棒の女性型アンドロイドのミラの物語。
登場人物
主要人物
マブチ・キョーマ
- 小野大輔本作の主人公。不正コイルを回収し、時に不正コイル犯罪者に挑む「回収屋」。本人は回収最優先、報酬最優先の冷血漢を装っているが、実はかなりの義侠心を持つ熱血漢で、女子供には甘い。愛車はトヨタ・2000GTで、足廻りなどを改造している。長身であり17歳の時の身長は191cm。昔コイルによる事故で、恋人である四阿屋雅を失い、日常レベルでコイルが普及している時代に、コイルを用いた品を毛嫌いして、マリーに無理矢理持たされた携帯電話以外は一切使わない。物品を「投げる」ことに関しては超人的な腕前を持ち、主に鉄串とワイヤー、体術だけで戦う。その腕を見込まれてかつて存在した最強の精鋭部隊「グレンデル」にスカウトされた経歴を持つ。「グレンデル」が壊滅した最後の任務を通して、コイルと世界システムに世間には知られていない危険な闇の側面があることを知り、その真実を知るために回収屋をしている。「グレンデル」では「狼」の異名を持っていた。表の顔は時代遅れ、しかも完全手動制御のガソリン車のレストア業者[注 1]
百合崎 ミラ(ゆりざき ミラ)
声 - 上田麗奈キョーマの相棒の女性型アンドロイド。世界システムの開発者である百合崎士堂とその妻で医療用アンドロイドである「セイラ・スタイル」の開発者である百合崎セイラによって作られた。コイルが破壊されると機能を一時停止して「仮死状態」になる。なお、全身に内蔵されたコイルのうち胸部のものが安全弁の役目を果たしており、そこが真っ先に壊れることで他のコイルの破損を極力抑えるらしく、最大の弱点ともなっている。キョーマと組んだ後は弱点をごまかすためもあり、ダミーのコイルを持たされている。その完成度は外見と言動は生身の少女と見分けがつかないほどで、睡眠や小用まで行う。ただし、肉体能力と探知・解析能力は人間を超越しているうえ、首が胴体からちぎれても意識を保ったまま会話ができる。胴体には尻尾状のプラグがついており、可動させたりすることも可能。頭部の電子頭脳部分はかなり複雑。また、尻尾を通じて頭脳とコイルを直結することで、きわめて危険な不正コイルを安定して処理できる。博士の妻子が殺された際の記録である、犯人の「顔に大きな火傷痕がある男」の映像も保持したままだったが、マリー(後述)の命令で危険過ぎるとして消去を命じられている。百合崎博士の遺言に従い、不正コイルを探ろうとキョーマの押しかけ助手になる。以前は不正コイルによって動いていたが、現在は正規のコイルによって動いている。アンドロイドとしては違法でないため、そのことでは追求の対象ではないが、博士の遺産の1つではあるので、正体がばれると立場が危うくなる。キョーマからは「ロボット」、「ポンコツ」、「テメェ」としか呼ばれていなかったが、テレビアニメ版では最終話の最後に「ミラ」と呼んでもらえた。
百合崎 士堂(ゆりざき しどう)
声 - 土師孝也世界システムの開発者にして、それを運用する巨大企業「ニューテスラエナジー」の創設者。2年前に失踪したことになっていたが、実はニューテスラの実行部隊によって妻と娘を殺され、自らはミラと共にスラムに潜伏していた。人工心臓で命を永らえていたが、存在を悟られないように取り替えておいた不正コイルがそろそろ寿命ゆえに不安定となっており、周囲にエネルギー異常を起こしていた。そのため、存在がバレてしまったことで追い詰められ、保護を拒否して逃亡した後、発明していたであろう2重コイルを破壊して「周囲のコイルすべてを自壊させる」という超常現象を起こし、自らの肉体とそれらの研究成果を消滅させて果てた。それに先んじ、ミラには「私が死んだら、不正コイルを辿れ。そこにお前の生きていく道がある」という遺言を残している。ミラの父親的存在でもあったが、ミラに人間らしさを「体で覚えさせる」ため、苦痛や恐怖を文字通り「体に叩きこむ」という、虐待まがいの「教育」まで行っていた。イースター島編の最後で可能性の海から現れてハルカを看取った後、正規コイルが暴走したミラに2重コイルを装着させた。
アルベルト・シューマン
声 - 石田彰ニューテスラの精鋭調査部隊「Qi」の調査主任の男性。出身はドイツ[1]。「グレンデル」当時のキョーマの元戦友にして「長い得物」全般を扱う名手であり、棒術などを得意としている。長い近接武器を使用してならば、グレンデルで近接戦闘の総合1位であるキョーマを凌ぐ。特に長銃身の狙撃銃の達人。「グレンデル」では「山猫」の異名を持っていた[2]。虚無に呑まれながらも奇跡的に生還したキョーマ以外では唯一のグレンデルの生き残りである。一見好青年だが、キョーマからは「ヤなヤツ」と呼ばれるうえ、百合崎母娘殺害を「命令の履き違い」の一言で済ませている。


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