『Dear my company』
来生たかお の スタジオ・アルバム
リリース2000年11月10日
録音日付記載なし
(一口坂スタジオ、ユニバーサルレコーディングスタジオ、グリーンバード、ワンダーステーション、一口坂スタジオ・サウンドシティ〈ミックスダウン〉、バーニーグランドマンマスタリング〈マスタリング〉)
ジャンルJ-POP
時間64分19秒
レーベルキティMME
プロデュース来生えつこ・来生たかお
来生たかお アルバム 年表
Purity
(1997年)Dear my company
(2000年)egalite
(2004年)
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『Dear my company』(ディア マイ カンパニー)は、2000年にリリースされた来生たかおの20枚目のオリジナルアルバム(CD〈規格品番:UMCK-1004〉)である。 歌手デビュー25周年記念アルバムであり、「シルエット・ロマンス」「セカンド・ラブ」「セーラー服と機関銃」の提供歌手である大橋純子、中森明菜、薬師丸ひろ子を迎え、デュエットを実現させている(薬師丸ひろ子とのデュエット曲名は「夢の途中」)。作詞においても来生姉弟にゆかりのある井上陽水、忌野清志郎、尾崎亜美、永六輔、柚木美祐が参加している。また、糸井重里の参加は実現しなかったが、ブックレットの“Special Thanks”にはその名が明記されている。 どのメロディーに誰が歌詞を付けるかという振り分けはディレクターに任され、収録時間の都合により収録を見送られた楽曲もあったという[1]。来生えつこは弟が用意したメロディーに対し、“それぞれに奥行きや工夫が見られ、駄作はない”と語っている[1]。 ブックレットの冒頭には、歌手デビュー25周年に際しての姉弟それぞれのコメントが記されており、レコーディング風景、愛車、愛犬等の写真も収められている。 編曲者の“矢倉銀”は、来生のペンネームである。 レコーディング・マスタリングにはHDCDが採用されている。 ※初出のジャケット表記“Dear my company”以外のもの “ディア マイ カンパニー” なお、各種ディスコグラフィーによっても表記は片仮名やアルファベットになっている。 ジュエルケースにブックレットを挿入 来生えつこ&来生たかおプロデュース 25周年記念アルバム 作詞:井上陽水・忌野清志郎・尾崎亜美・永六輔 他 デュエット・ウィズ:中森明菜・薬師丸ひろ子・大橋純子 ボーナストラック「地上のスピード」シングルヴァージョンを含む新録全13曲収録
概要※原則的に、来生たかおは“来生”に省略、来生えつこは“来生えつこ”と表記。
パッケージの体裁
アルバムタイトル
帯
ディスクジャケット
帯のコピー
収録曲
ねがえり(4:53)
作詞:忌野清志郎 / 作曲:来生たかお / 編曲:萩田光雄
姉弟共々、依頼した作詞の中で最も感銘を受けたという。来生は急逝した忌野について語った折り、“忌野清志郎作品の中でも上位に入る出来”と評している[2]。
忌野自身もファンクラブ会員向けの非売品CD『大盤振舞 狂い咲き』(2002年1月1日リリース)でカバーしている。
地上のスピード(5:41)
作詞:井上陽水 / 作曲:来生たかお / 編曲:矢倉銀
井上はコーラスでも参加しており、レコーディング時、旧知の友である来生に、“自らの運転する車の中で気持ち良く聴けるように”との注文を出したと述べている[3] 。 また、アルバム・シングル2つのヴァージョンが存在するのは、井上の提案だったという[4]。
シルエット・ロマンス Duet with 大橋純子(4:38)
作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:松田真人
My Cousin(4:50)
作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:富田素弘
1枚目のアルバム『浅い夢』に収録されている「ボートの二人」の続編として構想されたらしい。
窓辺から(3:38)
作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:武沢豊
セカンド・ラブ Duet with 中森明菜(4:34)
作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:萩田光雄
中森にとって初めてのデュエット企画で、“不安もありましたが私なりに頑張ってみました”と述べている[3] 。来生は、中森の歌に説得力が増していることに驚いたという[5]。なお、編曲は中森に提供した当時のものを基調としておりオリジナル・シングル盤の編曲と同様に萩田光雄が担当している。
Green Door(5:04)
作詞:尾崎亜美 / 作曲:来生たかお / 編曲:安部潤
1995年、SHARP「液晶ビューカム」のCFで使用された「陽ざしの風景」(作詞:来生えつこ)のタイトル・歌詞を改変した楽曲。
君に嘘をついた(4:45)
作詞:柚木美祐 / 作曲:来生たかお / 編曲:板村文
時の果実(5:41)
作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:富田素弘
夢の途中 Duet with 薬師丸ひろ子(4:41)
作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:松田真人
来生は薬師丸の歌唱を“以前と変わらない天使のような若々しい歌声”と評している[5]。
Goodbye Day(5:29)
作詞:来生えつこ / 作曲:来生たかお / 編曲:板村文
本アルバムリリースの時点で4回目のセルフカバー。
楽曲の詳細は企画アルバム『来生たかお』、オリジナルアルバム『Sparkle』を参照。
いいのかな…(4:31)
作詞:永六輔 / 作曲:来生たかお / 編曲:安部潤
シンプルを旨とする永の歌詞は分量が少なく、来生は“これだけ?”と思ったと述べており[6]、作曲に際しては、歌詞の一部を何度も繰り返して用いる等の工夫が見られる。なお、この頃の永は既にほとんど表立った作詞家活動をしていなかった。
地上のスピード(シングル・ヴァージョン)(5:37)
作詞:井上陽水 / 作曲:来生たかお / 編曲:安部潤
第36弾オリジナルシングル(2000年10月21日リリース)で、ANB系ドラマ『八丁堀の七人』第2シリーズ(2001年1月18日 - 3月15日)の主題歌として使用された。
2曲目同様、井上陽水がコーラスで参加している。
参加ミュージシャン
Keyboards:永田一郎(1,6)、松田真人(2,3,10,12)、富田素弘(4,9)、武沢豊(5)、安部潤(7,13)、板村文(8,11)
Guitar:吉川忠英(1)、武沢豊(2,5,8,11)、土屋潔