DVD
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DVDフォーラムにより策定、ECMA-338[17]により標準化されている。ディスクの裏面は通常水色。

容量は片面4.7 GB・両面9.4 GB。

データの記録は、基本的にはDVD-Rと同じ方式。ただし記録マークを形成する皮膜の記録材料にはDVD-Rのような有機色素材料ではなくアモルファス金属材料を使用しており、色素材料のように光による化学変化で分解するわけではなくレーザー光照射による加熱でのアモルファス金属の結晶化・非結晶化を利用している(結晶化することでその場所の反射率が変化する)。結晶化した場所に再びレーザーを当てて結晶状態を溶かして急激に冷やすことで非結晶化が可能であり、データの消去や再利用(同じ場所へのデータ書き込み)が可能となっている。@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}又、DVD-Rに比べてデータ記録後の光による経年変化の影響を受けにくいのもこの使用材料の違いによるもの。この方式でデータが書き込まれた場合、読み取り時のレーザー光の反射率がDVD-ROMやDVD-Rに比べて若干弱いという弱点がありドライブによってはDVD-Rに比べて再生互換性が若干劣るのはその理由による(ただし、新しい製品では対応改善がされているものがほとんど。[要出典]またこの点については後述のDVD-RAMも同様の特性があるがDVD-RWの場合は読み取りドライブの互換性が高い関係でDVD-Rの書き換え型として使用されるため、直接の比較対象になる場合が多い)。[独自研究?]

記録型DVDとして最初に登場したDVD-RAMはDVD-VideoやDVD-ROMとのフォーマットの互換性が低かったためDVD-RWは互換性を重視、主に動画の記録編集用として開発された。そのため、DVD-RWで記録されたディスクは読み取り専用のDVD-ROMドライブでも読み出すことが可能であることが多い。[要出典]

書き換え可能回数は1000回以上で10万回以上書き換え可能なDVD-RAMよりは少ない。他の書き込み型DVDとの違いは、ビデオ用途で使用する場合に買ってそのままではデータの書き込みができないことである。VideoモードとVRモード両方で使えるメリットがある一方でフォーマット形式が異なるため、どちらで使用するかを選択し、約1分程度かけてフォーマットする必要がある。

再生機との互換性を確保するためファイナライズ処理が可能で、ファイナライズを解除し再び追記することも基本的には可能である(レコーダーによっては不可)。
DVD-RW DL

日本ビクター(現・JVCケンウッド)が2層のDVD-RW (DVD-RW DL; 容量8.5 GB)を開発し[18]、2007年6月のDVDフォーラムの承認後、同8月に発売予定だった[19]が、対応ドライブが製品化されないまま2008年3月に発売の凍結が発表された[20]

規格はECMA-384[21]により標準化されている。
DVD-RAM

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出典検索?: "DVD" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2013年5月)

DVD-RAM TYPE 2DVD-RAMメディアの表面記録面の耐久性が改善された事により、カートリッジ無しでも使用できるようになった。

DVD-RAMはDigital Versatile Disc Random Access Memoryの略称。相変化記録方式の記録型DVDである。DVDフォーラムにより策定、1997年4月に2.6 GBのVersion1.0規格が制定され、2000年夏に片面4.7 GBのVersion2.0規格が制定された。またECMA-330[22]により標準化されている。

PD規格を提案した松下電器産業(現・パナソニック)が中心となってPDの技術をもとに開発され、1998年4月にパナソニックと日立製作所から最初の製品が発売された[23]

DVD-RWとは異なりデータの記録面の材料にはアモルファス金属材料を用いているが、レーザー光照射による加熱での結晶化を利用している(結晶化することで反射率が変化する)点では同じである。

DVD規格の一つであるが、記録密度・ランダムアクセス性向上のために通常のDVDとは異なるアドレス方式やトラッキング方式をとっており(前述)、ディスクの回転制御の方式も大きく異なるなど他のディスク (DVD-ROM/DVD-R/DVD-RW) とは物理的記録方式に異なる点が多いため、特に対応したドライブでしか読み書きができない。他の書き換え型DVDであるDVD±R/RWが一般のDVD機器で読み書きができるのとは対照的である。また、初期のDVD-RAMドライブはPDも使用可能であったが、Version2.0対応のドライブからは互換性がなくなった。

記録面は、円周方向に他のDVDメディアには見られない細く短い線が微妙に角度を変えながら全面に分布している。これは埋め込みサーボ技術のサーボパターンであり、このパターンを検出することで瞬時にヘッドの位置を認識することが出来、ランダムアクセスの高速化に役立っている。同様の技術はMOHDD(磁気情報なので肉眼では見ることが出来ない)にも使われている。

かつてはDVD-RAMへ書き込みを行うにはドライバ(UDF)のインストールが必要だったが、Mac OS XやWindows XP以降ではOS標準でサポートされるようになった(FAT32形式のみ)。また読み書きに専用のライティングソフトは必要とせず、通常のファイル操作で使用できるのも特徴である。Windows 95ではHDDだと1つのドライブにつき2 GB以下のパーティションしか扱えないというFAT16フォーマットの制限があったが、DVD-RAMの場合はUDFフォーマットが利用できるため、Windows 95であっても2.6 GBや4.7 GBといった大容量を1つのドライブとしてHDD感覚で読み書きできた。こうした環境ではデータ用HDDの代替としても利用価値があった。[要出典]

当初はデータ用として普及したが後にビデオ録画用にも普及した。民生機では書き込みの高速性を利用して録画を行いながら別番組を再生することなども可能。また、DVD-RAMは不要な部分だけを簡単に消せるうえ、録画したDVD-RAMを別の機器で再生させる場合でもファイナライズ処理が不要である。

アナログ放送用のDVD-RAMレコーダーでは、DVD-VR方式で記録する。このため、パソコンを使って映像をDVD-VR方式で書き込めばレコーダーで再生することができる。逆に、レコーダーで録画したディスクをパソコン上で再生することもできる。これらを可能にするソフトウェアとしてはパナソニックのDVD-Movie album、UleadのDVD Diskrecorder(DVD MovieWriterにも実装)、ペガシス製のTMPGEncシリーズ等がある。これらは主にタイトル名編集、カット編集、DVD-Videoモード形式への変換などの機能がある。

ハイビジョン放送用のDVD-RAM対応レコーダーでは、AVCREC方式で記録する。これもパソコンで扱えるが、UDF2.5フォーマットに対応していること、アプリケーションがAVCRECに対応していることが前提となる。

なおDVD-Video方式でDVD-RAMに書き込むことも可能であり、対応するアプリケーションも存在するが、市販されているDVDプレーヤーの多くは最新機種も含めてDVD-RAMには未対応のまま現在に至っている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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