DVD
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アーケードゲーム基板ではFirebeat[注釈 3]System246あたりから採用された。

市販のDVDビデオソフトは、このDVD-ROMの物理フォーマットのディスクに映像データがDVD-Videoのアプリケーションフォーマットで記録されたもの。

ゲームやDVDビデオソフトなども含めたDVD-ROMは読み取り専用であるため、他の書き込み型DVDやレンタルも含む市販ビデオテープソフトなどのように、その作成時には記録媒体にデータを直接記録して作成されているわけではなく、データ記録面に読み取り用のピットを形成したマスター原盤(スタンパー)を作成後、それを元にしたプレスと張り合わせの工程による物理的な工法によって量産されている。そのため、書き込み型DVDに比べて経年化学変化の影響を受けにくく、物理的な形状破損や読み取りレーザー光反射層の金属素材の劣化がない限りは基本的に読み取り可能である。
書き込み可能型

以下、全てのメディアに「データ用 (for DATA)」と「ビデオ録画用 (for VIDEO)」の2種類がある。後者は地上デジタル放送移行前は私的録音録画補償金制度により補償金が上乗せされていたが、移行後は、コピー制限があるという理由で補償金が上乗せずに販売されている(私的録音録画補償金制度#デジタル放送専用レコーダーの私的録画補償金に対する訴訟を参照)。なおCPRM非対応の録画用メディア(アナログ放送専用などと表示されている場合もある)にはコピーワンス、ダビング10のデジタル放送を記録できない。DVD-VRはすべてのDVD±R,DVD±RWで対応しているが、CPRMはすべてのDVD±R,DVD±RWで対応しているわけではなく、「for VIDEO」と書かれたDVD±R,DVD±RWを使用する必要がある。また、DVD-VR規格でフォーマットしたDVD-RWにコピーワンスの映像を録画し、そのままファイナライズしてしまった場合、その映像は強制的に視聴できなくなる。
DVDフォーラムが制定した正式規格

DVD-R/DVD-RWの「-」は本来ハイフンであるが、後述のDVD+R/DVD+RWが「+」を「プラス」と読むため、区別のために「マイナス」と読まれる場合も多い。一方、DVD-RAMの「-」もハイフンであるが、DVD+RAMが存在しないので「マイナス」とはほとんど読まれない。

VCPSを採用したDVD+と異なり、DVD-の録画用メディアはCPRMHD RecAVCRECに対応している。
追記型

一度だけの書き込みが可能(ファイナライズ前なら削除や追記も可能)なタイプとして以下のものがある。
DVD-R

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出典検索?: "DVD" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2021年9月)

DVD-RはDVD Recordable の略称。ライトワンス型の記録型DVDフォーマット。DVDフォーラムにより策定、ECMA-359[14]により標準化されている。1997年9月にパイオニアによって開発された。ディスクの裏面は紫色が通常。

容量は片面で4.7GB、両面で9.4GBである。

CD-Rと同様、色素を使って記録されるがM-DISCには無機系が採用されている。記録層にはアゾ色素シアニン色素、オキソライフ色素が用いられている。

データの記録は、ディスクの基板上に連続した線上に存在するランド(丘)に挟まれたグルーブ(溝)に強いレーザー光を当てることでピット(くぼみ)を焼付け形成することで行なわれる。ピットを形成する皮膜の記録材料には有機色素材料を使用しておりレーザー光照射による色素の分解という化学変化を利用しているため、素材コストの関係で比較的に価格を安価にできる一方で一度しかその場所にはデータを書き込めない。また、当初のVersion1.0規格では3.95GBだったが、Version2.0規格で4.7GBに容量を増加した。またVersion2.0規格では業務用の「DVD-R for Authoring」と一般向けの「DVD-R for General」の2つに規格が分かれており、一般向けの「for General」にはコピー防止機能が組み込まれている。

量産効果により価格が最も低く、パーソナルコンピュータ用としてはDVD-RAM/RやDVD-RW/Rといった両対応ドライブが登場しCD-Rに代わるものとして広く普及している。家庭用DVDレコーダーにおいてもパナソニックとソニー以外の企業はDVD-R/-RWドライブを採用している。またパナソニックも2005年春以降のモデルはDVD-RWへの書き込みに対応している。

また、記録面皮膜材料に有機色素材料を使用していることで光の中でも特に紫外線の影響を受けやすく、太陽光を長時間当てた場合など記録情報が失われることがあることが実験で示されている。DVD-RAMやDVD-RWは皮膜材料に有機色素材料とは異なるものを用いているので光の影響による経年変化はほとんどないとされているが代わりに熱に弱いと言われ、アメリカ国立標準技術研究所 (NIST) では「書き換え可能なDVD-RAMやDVD-RWは熱に敏感に反応する素材を使っているためにDVD-Rより長期保存には使えない」としている。いずれにせよ、保存環境やディスクの質によって寿命は大きく変化する。

コピーワンスの制限がかかった地上デジタルテレビ放送BS・CSデジタル放送の場合、DVD-Rへの録画は出来なかったが2004年に録画が可能なCPRM対応DVD-R(CPRMへの対応はDVD-VRフォーマット時のみ可能)が登場した。

DVD-Videoでの記録の場合、テレビ放送/DVD-VR/DVD-Videoの各音声方式の違いによる影響のためレコーダーでテレビ放送の二ヶ国語放送/解説放送が記録出来る市販レコーダーは2006年現在製造されていない(ステレオ放送は可能)。ただし後年はDVD-VRフォーマットでの記録が可能な製品も販売されており、DVD-VRの場合は二ヶ国語放送/解説放送の記録も可能。またDVD-Videoフォーマットでの記録の場合でも、マルチ音声トラック機能を用いて二ヶ国語以上の音声のDVD-Videoディスクを作成することは可能(DVD-VRでの記録も、DVD-Videoでの二ヶ国語切り替えディスクの作成もその可/不可は録画機器や作成ソフトなどのツール側の機能による)。


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