DVD
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ピットはDVD-R/RWと同じくグルーブに書き込む[10]

ウォブル・ランドグルーブ方式を採用したDVD-RAMではグルーブとランドにピットを書き込む。

読み出し専用のDVD-ROMはピット方式を採用している。

なお、位置情報の記録方法はDVD-RW系とDVD+RW系で異なる。
転送速度

データの転送速度は等倍速で11.08 Mbps (=1385 kiB/s) である。これはCDの転送速度を1倍速 (150 kiB/s) として、9倍速程度に相当する。規格上定められている最大転送速度は16倍速(DVD-Rの場合)であるが、これは177.28 Mbps (=22.16 MiB/s) に相当する。
論理フォーマット

DVDに使用される論理フォーマットは主に以下の二つである。

ISO 9660

Universal Disk Format (UDF 1.02, 1.50, 2.00, 2.01)

CD時代から使用されているISO 9660に加えて、Optical Storage Technology Association(略:OSTA)が策定した、拡張性の高いUDFに対応している。映像用途ではDVD-VideoがUDF 1.02、デジタル放送の録画で使われるDVD-VRにはUDF 2.00が使用されている。

PC向けのデータDVDでは上記のどのフォーマットでも使用できるが、PCのDVDドライブとOSが対応していないければ読み込むことができない。ISO 9660は古い規格で拡張性に乏しいのでそれだけ互換性には優れているため、ISO 9660とUDF 1.02の両方に対応したUDF Bridgeも使用される。

実際のファイルシステムは使用するOSドライバーソフトに依存する。

UDF - 他のOSとの互換性に優れる。通常はこれが推奨される。リッピングを行うと「.iso」ファイルのみが出力される。

UDF1.02 - DVD-ROMの標準フォーマット。記録型メディアにも使用できるが、一度に全体を書き込む必要がある。DVD-Video方式での記録ができるようになる。DVD-RAMではほとんど使われない。

UDF1.5 - CD-R/RWの登場を機に、UDF1.02にパケットライト機能を追加したもの。パソコン用途でよく使用される。

UDF2.00 - UDF1.5の拡張版で、DVD-VR方式での記録ができるようになる。DVD-RAMの標準的なフォーマット。アナログ放送用のDVD-RAMレコーダーで使用されていたほか、パソコン用途でもよく使用される。

UDF2.01 - UDF2.00のバグ修正版。DVD-AR (DVD-Audio) 等で利用。

UDF2.5 - 本来はBD用のフォーマット。AVCREC方式での記録ができるようになる。ハイビジョン対応のレコーダーで使用される。

UDF2.6 - UDF2.6はBD-Rにファイルの疑似消去や疑似書き換えを盛り込んだ規格。


FAT - FAT16とFAT32が使える。主にWindows用のフォーマットであり、Windowsを除く古いOSとの互換性に問題がある。Windows XPや、デスクトップ向けLinuxディストリビューションなど、OSに標準搭載されているディスク・ユーティリティがUDFでのフォーマットをサポートしていない場合を除き、DVD-RAMではほとんど使われない。Windows 8以降の標準ディスク・ユーティリティ上でのフォーマットはサポートされていない。

HFSHFS+ - 主にMac用。他のOSとの互換性に問題がある。ほとんど使われないが、2000年頃のPower MacにDVD-RAMドライブが搭載された事が有り、一部機種では起動ディスクにする事が出来たためメンテナンス用には重宝した。

ISO 9660 - ほとんど全てのOSで読み込みができるが、ファイル名などに制限がある。DVD-RAMではほとんど使われない。リッピングすると「.cue」と呼ばれる1kbのファイルと「.bin」ファイルが生成される。

現在のWindows 11では、UDF1.50,2.00,2.01,2.50でフォーマットすることが可能である。このフォーマットで初期化することでHDD同様、自由に読み書きができる。
エラー画面

DVD-ROMでは「年齢制限」、「リージョンコード」により視聴制限をかけることが可能である。再生時にハードウェア側でこれらの制限をかけずに映像を視聴しようとした場合は、DVD側の画面で年齢制限やリージョンコードについて警告する画面が出る。これは付録などの一般販売されないものも含め、すべての映像用DVD-ROM作品に存在する。年齢制限は予め全年齢に設定すること、リージョンコードは「ALL」を採用することでこのエラー画面を省略することが可能である。

コピーガードはCSSが設定されているが、現在ではそのコピーガードを簡単に解除できるため、会社ごとに独自のコピーガードが追加される場合がある。また、VHSなどに記録されたマクロビジョン製コピーガードを無視して録画することも依然不可能である。
物理フォーマット

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出典検索?: "DVD" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2021年9月)

規格はDVDフォーラムの他、Ecmaインターナショナルによっても標準化されている。

データを記録するには記録型DVDを使用する。記録型DVD規格としてDVD-R(1回だけ書き込み可能)とDVD-RWDVD-RAM(複数回の書き込みが可能)がDVDフォーラムによって制定されている。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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