DVD-R
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DVDは上記の経緯により当初はデジタルビデオ映像を記録するためのメディアとして策定され、Digital Video Discの略だと解釈されたが、その後コンピュータ補助記憶メディアとしても用いられることから[3]DVDフォーラムはDVDをvideo の代わりに「多用途」の意味がある versatile(ヴァーサタイル)を用いた「Digital Versatile Disc(デジタルヴァーサタイルディスク)」の略称とした[7]

またデジタルビデオ映像が記録されたDVDのことを世間的に総称で「DVDビデオ」と表現することが多いがそれとは別にDVDへのデジタルビデオ映像データの記録方法の1つに「DVD-Video」があり、両者は同義ではなく全く別のものである。「DVD-Video」は、DVDにデジタルビデオ映像のデータをDVD-Videoフォーマット(「DVD-VF」) で記録したものに限定される。

一方、「DVDビデオ」という総称はDVDにデジタルビデオ映像のデータが記録されたもの全て(DVD-Video、DVD-VRAVCHDAVCRECなどビデオ専用アプリケーションフォーマットで記録したもの、ビデオ専用フォーマットを用いずにMPEGファイルやAVIファイルを直接記録したものなど)が対象になる。ビデオカメラの撮影記録メディアとして記録されたものも一般的にここに包含される。[要出典]
DVD-Videoメディア・プレイヤーの商用化

プレーヤーやドライブは、CD-DACD-ROMの再生にも兼用できるものが一般的であり、DVD-Videoメディア及びプレイヤーの初の商用化は日本では1996年11月、米国では1997年3月、欧州では1998年3月、豪州では1999年2月になされた。世界で初めての市販DVD-Videoソフトは『Ya&Ya?世界初のDVD電脳マガジン』であり、1996年11月1日にビクターエンタテインメントから発売された。なお、初の2.1chサラウンド音響は『ツイスター』、5.1chサラウンドは『インデペンデンス・デイ』が初である。

その後日本では2000年3月4日にソニーコンピュータエンタテインメントから発売されたゲーム機、PlayStation 2にもDVD視聴機能が搭載されたことで普及が始まり、2004年にはDVDプレーヤーの国内出荷台数がVTRを上回った。

パソコン分野でも光学メディアの中心はCDからDVDに移行した。一方オーディオ分野では、一部愛好者向けに留まり、普及しなかった(DVD-Audio参照)。

メディア製造コストは、VHSの1巻120円程度に対し、DVDは1枚20円程度と安い。取扱いも容易なので、パブリッシャー側からすれば収益が上げやすい。このため、映像を取り扱う産業では、セルDVDを(副ではなく)主な収益源とする企業が増え、業界の状況を一変させた。

こうしてデジタルビデオといえばDVDと認知されるほど広く定着した。
ライセンス

DVDのフォーマットおよびロゴのライセンスは、DVD Format/Logo License Corporation[8] (DVD FLLC)が管理している。
仕様

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出典検索?: "DVD" ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2021年9月)

ディスクには物理構造による違いとデータ書き込み方の形式(論理フォーマット)による違い、さらにはビデオ用途でのアプリケーションフォーマットによる違いもあり、それぞれの組み合わせでさらに多くの種類が存在する。
サイズ
0.6 mm厚、直径12 cmおよび8 cmのポリカーボネート製円板を2枚張り合わせたもの。
読み取り方法
読み取りには、650 nm赤色レーザー光を使用する。
音声音声信号は、DVD-ROMの場合「2chドルビーデジタル」、「5.1chドルビーデジタル」、「5.1ch DTS」の中から2~3つ(多言語を考慮する場合はそれ以上)を同時記録する場合が多い。そのため、すべてのDVDプレイヤーは最低でも必ず2chドルビーデジタルのデコード処理が可能な仕様となっている。2ch LPCMは録画用のディスクで採用される場合がある。
容量

種類12 cm8 cm
片面一層4.7
GB (4.37 GiB)1.4 GB (1.30 GiB)
片面二層8.54 GB (7.95 GiB)2.6 GB (2.42 GiB)
両面一層9.4 GB (8.74 GiB)2.8 B (2.61 GiB)
両面二層17.08 GB (15.90 GiB)5.2 GB (4.84 GiB)


1セクタあたりの容量は2048バイトでこれにヘッダの16バイトを加えて2064バイトとなる、CSS等もこのヘッダを利用しているが基本的にリッピング時にこの16バイトをリッピングすることはできない。

容量4.9 GBの片面一層12 cmDVDも存在する。

両面のディスクは、片面に対して2倍の容量を持つが、二層のディスクは一層に対して2倍の容量を持たない(後述)。

1 GiB = 10243 バイト (byte) = 230 バイト = 1.073741824×109 バイト = 1.073741824 GB。DVDの商品には容量がGB単位で表示されているが、OSアプリケーションファイルサイズGiB単位で表示するとき(そしてそのときはたいてい「〇〇 GiB」のような形式ではなく「〇〇 GB」のように表示されるから紛らわしいのであるが)、数字の上で7 %以上も差があることに留意が必要である。DVD-Rなどの媒体ではファイル管理に使われる領域が確保されるため、ユーザファイルが使える容量はそれを差し引いた量となる。4.7 GBのDVDにたとえば4.25 GiBより大きなファイルが書き込めないのは、このような理由による。

二層構造

DVDは、大容量の記録を目指したディスクであり、CDではレーベル面に当たる面にも記録できるよう、両面記録の規格が存在する。しかし、レーザーディスクのように一面の読み込みが終わった際に裏返すのは手間がかかる。そこで、片面に二層構造を持たせれば、一層構造より多くの容量を確保することができ、裏返す手間もなくなる。ユーザ記録型のDVD+R DLが市場に登場したのは2004年6月で、DVD-R DLが2005年5月である。光学ドライブによっては、相性や仕様で読み取れない場合もある。また、単層方式に比べレーベル面の取り扱いに注意しないと、CDのように記録層が破損する等のトラブルに見舞われる。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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