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HDD & DVDレコーダー
DVDレコーダー(ディーブイディーレコーダー)とはDVD-Videoの再生のほかに、記録型DVDに動画などを記録できる据え置き型映像機器である。これに対し録画機能の無い再生専用機は「DVDプレーヤー」、携帯用のカメラ一体型タイプは「DVDビデオカメラ(カムコーダー)」と呼び分ける。 DVDは第2世代光ディスクであり、Blu-ray Disc(BD)やHD DVDなどの第3世代光ディスクとは異なる規格のメディアで、それらのレコーダーも基本的には別の機器である(後述参照)。 テレビ放送のチューナーを内蔵し、テレビ番組を高画質で録画できるほか、家庭用ビデオカメラからの映像の取り込み・編集も可能。家庭用据え置き型録画機としては、VHSなどのVTRの次の世代に位置付けられていた製品である。 DVD-Videoの再生のほか音楽CD、機種によってはビデオCD、MP3などの再生にも対応する。 なお、第3世代光ディスクの普及とともに、メーカーはBDの生産へと推移し、DVDレコーダーの生産は行われていない。しかしながら下位互換として多くのBDレコーダーがDVDレコーダーとしての機能を持っている。 各種DVDメディアや第3世代光ディスクの詳細については当該記事を参照。 動画圧縮に使われるフォーマットはMPEG-2、音声フォーマットは主にドルビーデジタルまたはリニアPCMである。 録画品質のモード名称は機器メーカーにより様々で共通規格に従ったものではないが、以下のような呼称がよく使われている。 ※ディスクは片面1層の場合。XSP、LSP、ESPは主にソニーやパイオニアなどの製品で採用されている。東芝製品ではビットレートを1.0?9.2Mbpsまで0.2Mbps単位で自由に設定可能である。 解像度は720×480ドット(Full D1)が基本である。
概説
特徴
記録方式
DR(ダイレクトレコーディング)/TS(Transporting Stream) - デジタル放送の映像や音声を劣化なしで直接記録(エンコードを伴わない記録)する。デジタルチューナー搭載機種で基本的にはHDDへの記録のみだが、東芝のHD Rec対応機ではHD DVD-VR(HDVR)フォーマットされた記録型DVDメディアへの記録が可能である。
XP、FINE、HQ(高画質) - 放送信号の中に含まれる映像や音声の信号を(デジタル放送の場合はデジタルデータを一旦デコードした後に)8.0?9.2MbpsCBRで再エンコードして記録する。ディスク1枚に約1時間。DVDの規格(AVCRECを除く)上の最高画質であり、映像信号をほぼ忠実に記録可能。また、このモードならDVDレコーダー2台を使ってアナログでダビングしても1度や2度なら画質の劣化が少ない。画質的にはDV方式やS-VHS方式の標準モード並なので、ビデオカメラで撮影した映像の編集などに最も適している。
SP(標準画質) - 約5MbpsVBRでのエンコード記録。ディスク1枚に約2時間。XPモードには及ばないが、それでもS-VHS方式の3倍モード並の画質である。記録時間と画質のバランスが取れたモードで、保存目的のテレビ番組録画ではこのSPモードが一番よく使われる。
LSP - ディスク1枚に約2時間30分。
ESP - ディスク1枚に約3時間。
LP(長時間) - 約2?3Mbpsでのエンコード記録。ディスク1枚に約4時間。画質はVHS方式の3倍モードと同等かそれ以下である。音声主体で動きの少ないトーク番組など画質をあまり気にしないでも良いテレビ番組を、コストや保存スペースを抑えるために長時間録画する用途に向く。個人差や用途にもよるが、このあたりが通常の視聴に耐えうる限界のモードとなる。
EP、SLP(超長時間) - 約1?2Mbpsでのエンコード記録。ディスク1枚に6?10時間。ただし、その画質はVHS方式の3倍モードにも及ばない。画面に映る人物などが辛うじて判る程度で、スタッフロールの文字などはほとんど読み取れないほどにまで崩れる。短期的に保存する番組などを録画する際に容量を抑えて記録するためのモードで、テレビ番組の保存用としての録画には向かない。
FR、MN、AUTO、SmartFit - エンコードの記録時のビットレートを自由指定したり、ディスク1枚に収まりきるように画質を自動調整するモード。そのため近年多い2時間超スペシャルといった番組などを録画するときにSPモードと遜色ない録画が可能。