DTS:X
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DTS-ES初の規格採用作品は映画『ホーンティング』(1999年(平成11年))である。
DTS 96/24
96kHz/24ビットに高音質化されたDTS。ごく一部のDVDビデオで採用されている。非対応システムでも48kHz/24ビットで再生可能。
DTS-HDマスターオーディオ(DTS-HD Master Audio)
第3世代光ディスク規格(Blu-ray DiscHD DVD)でオプションとして採用された音声規格。可逆圧縮(ロスレス)音声を収録する。フォーマット自体は2048チャンネルまで対応しているが、第3世代光ディスク規格では最大7.1chサラウンドとなる。チャンネル数にもよるが最高で192kHz/24ビットの音質を収録できる。従来のDTS形式の音声を一緒に収録しており、非対応システムではDTS部分が再生される。ドルビーTrueHDと競合する。ブルーレイディスクで最大転送レートは24.5Mbps(可変)。
DTS-HDハイレゾリューションオーディオ(DTS-HD High Resolution Audio)
マスターオーディオと同じくBDビデオとHD DVDでオプション採用されている。基本的な仕様はマスターオーディオと共通するが、こちらは非可逆圧縮(ロッシー)音声。DTS-HD Master AudioがBDの容量不足で複数入らないときに追加されることがある。96kHz/24ビットで最大7.1chサラウンドに対応。ドルビーデジタルプラスと競合する[7]。最大転送レートは6Mbps(不変)[8]
DTS Express(DTS-HD LBR)
ブルーレイディスクにおけるBD-JやBD-Liveにおいてセカンダリー・オーディオとして活用されるフォーマット。セカンダリー・オーディオは、BDソフトに収録される他に、インターネットからのダウンロードも可能。DTS Expressは、どのフォーマットで作成されたプライマリー・オーディオとも、ダイナミック・レンジを持たせながらミックスし再生する事が可能。
DTS:X
DTS-HDマスターオーディオ、DTS-HDハイレゾリューションオーディオの拡張規格として従来のチャンネルベース(5.1ch、7.1ch)のミキシング方式と、オブジェクトベースのダイナミックなオーディオミキシングを組み合わせ、最大7.1.4ch可能な精密な音の定位や移動を表現できることが特徴。DTS:X非対応のホームシアター機器でも下位互換性があるので、DTS-HDマスターオーディオ(7.1ch)、DTSデジタルサラウンド(5.1ch)として再生される。ドルビーアトモスとAuro-3Dと競合する。ドルビーアトモスと異なり、プラグインを導入しても2ch~7.1chのチャンネルアップミキサー機能を使用できないため、この規格はDTS:Xに対応したコンテンツのみに効果を発揮する。最初にDTS:Xが採用された映画は2015年の「道士下山(Monk Comes Down the Mountain)」である。
DTS:X Pro

DTS:Xの性能上限を開放し、DTS:Xでは7.4.1chまでしか設置できなかった仕様を、外周・外周内周間の前面・内周・ハイト・サブウーファースピーカーの順に14.3.8.5.2chに拡張したもの。音声フォーマットはDTS:Xのものを流用できる。[9]
PC関連サラウンド技術
DTS Premium Suite
DTS-HD Master AudioやDTS Surround SensationといったDTSの主要技術をまとめ、PC向けの音声再生技術として提供されるソリューション。PCユーザーにAV機器のクオリティに近い高品位なエンタテイメント体験を提供することを目的に開発された。BDソフトに収録されている最大7.1chのマルチチャンネルソースからMP3ファイルやCDなどの2chソースまでPCで使用するあらゆるコンテンツの再生に対応。これらのソースをPC内蔵のステレオスピーカーやヘッドホンで自然な3次元サラウンドを楽しめるほか、外部のオーディオ機器に接続してマルチチャンネル再生することもできる。クラス最高のデコーダーで、DTSで収録されたコンテンツを全てデコード可能な「DTS HD Master Audio」、PCで出力したオーディオ信号をホームシアターシステムで再生可能にする「DTS Connect」、PCにおいて汎用の2chスピーカーやヘッドホンなどのステレオシステムで3次元サラウンドを再現する「DTS Surround Sensation UltraPC」、視聴コンテンツや入力ソースの違いによって生じる音量レベルのばらつきを自動的に補正・最適化する「DTS Symmetry」、PCの物理的制限に関係なく音声出力を最大限に高めることができる「DTS Boost」という5つの主要技術で構成されている。
DTS Connect
DTS Connectは、「DTS Interactive」と「Neo:PC」の2つの技術で構成されている。DTS InteractiveはPCの音声をDTSフォーマットにエンコードし、光デジタル(S/PDIF)で出力するもの。ストリーム出力のビットレートは1.5Mbps。なお、出力されるDTS音声はDVDなどで採用されている従来のDTSフォーマットと同様のため、DTSデコードに対応した既存のAVアンプなどでデコードできる。Neo:PCは、AVアンプなどで広く採用されている「Neo:6」をベースとしたもので、MP3/WMA、音楽CDなど、PCの2ch音声を7.1chサラウンドに変換する。出力はアナログ7.1chとなるため、Neo:PCを利用するためには、Neo:PCをサポートしたサウンドカードやマザーボードなどの機器がPCに搭載されている必要がある。
DTS Surround Sensation
DTS Surround Sensation は、2chのスピーカー、もしくはヘッドホンで高品位な3次元サラウンドを実現する技術。スピーカー再生向けの「DTS Surround Sensation Speaker」とヘッドホン再生向けの「DTS Surround Sensation Headphone」の2種類に分類される。DTS Surround Sensation には、以下の技術が含まれている。

ボイス・クラリフィケーション・テクノロジー(Voice Clarification Technology):信号の明瞭度を高め、ブルーレイディスクや標準的DVDに含まれる台詞の声の音質を向上させる。

バス・エンハンスメント・テクノロジー(Bass Enhancement Technology):調波を動的に増強することで基本周波数のトーンを復元して聞こえるようにし、サブ・ウーファーというハードウエアの追加でコストを掛けなくとも低音域の性能を向上させる。

サウンドステージ・エクスパンジョン・テクノロジー(Soundstage Expansion Technology):音場を広げ、センター・チャンネルをファントム生成し、音の明瞭度と鮮明さを高める。

DTS Sound Unbound
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