DOG_DAYS
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この項目では、日本テレビアニメについて説明しています。その他の用法については「ドッグ・デイズ (曖昧さ回避)」をご覧ください。

DOG DAYS
ジャンル美少女アニメ[1]ファンタジー
アクション
アニメ:DOG DAYS(第1期)
DOG DAYS'(第2期)
DOG DAYS''(第3期)
原作都築真紀
監督草川啓造(第1期)
西村純二(第2・3期)
シリーズ構成都築真紀(第3期)
脚本都築真紀
キャラクターデザイン坂田理
音楽一色由比
井内舞子・夏目晋(第1・2期)
秋月須清(第3期)
アニメーション制作セブン・アークス[注 1]
製作PROJECT DD(第1・2期)
PROJECT DD3(第3期)
放送局TOKYO MXほか
放送期間第1期:2011年4月2日 - 6月25日
第2期:2012年7月7日 - 9月29日
第3期:2015年1月11日 - 3月29日
話数第1期:全13話 / 第2期:全13話
第3期:全12話
小説
著者都築真紀
イラスト羽々キロ
出版社角川書店
掲載誌月刊ニュータイプ
連載期間2011年3月号 - 7月号
刊行期間2011年2月10日 - 6月10日
話数全4話
漫画
原作・原案など都築真紀
作画藤真拓哉
出版社角川書店
掲載誌月刊ニュータイプ、コンプティーク
月刊コンプエース
レーベル角川コミックス・エース
発売日2011年10月26日
発表号月刊ニュータイプ2011年5月号 -
月刊コンプエース2011年11月号
発表期間2011年4月9日 - 9月26日
巻数全1巻
話数全5話
その他3誌を渡り歩く形で連載
テンプレート - ノート
プロジェクトアニメライトノベル漫画
ポータルアニメ文学漫画

『DOG DAYS』(ドッグデイズ)は、都築真紀原作、セブン・アークス[注 1]制作による日本テレビアニメ。3期放送されており、第1期は2011年4月から6月にかけて全13話、第2期は『DOG DAYS'』(ドッグデイズダッシュ)のタイトルで2012年7月から9月にかけて全13話、第3期は『DOG DAYS"』(ドッグデイズダブルダッシュ)のタイトルで2015年1月より3月まで放送された[2]

コピーライト表記は、第1・2期では「DD」、第3期では「DD3」という略称が使われている。
概要

外交手段としての戦争が死傷者の出ないスポーツ的な興業として行われている異世界を主要な[3]舞台として、異世界のお姫様によって2011年[4]の現代から勇者として召喚された少年を主人公として描くファンタジー作品。『魔法少女リリカルなのはシリーズ』のメインスタッフ[5](原作 - 都築真紀、監督 - 草川啓造、制作 - セブン・アークス)による、オリジナルテレビアニメシリーズである。

サウンドプロデュースはかつて『とらいあんぐるハートシリーズ』などで都築と組んできた[6]I've soundが起用されている。劇伴曲は都築の意向により、ほのぼのとした作品を引き締めることを意図して、あまりファンタジーらしくなくて格好良い作風が志向されている[7]。劇伴だけでなく、堀江由衣が演じるヒロインが劇中で歌うキャラクターソングも、I'veが楽曲を提供した[8]。本作の特徴の一つは配役の妙でもあるともいわれ、ヒロイン役の堀江を中心として大勢の人気声優を適材適所に配置した作風は、良い意味での「声優アニメ」とも形容された[9]

作中の世界における戦争は、フィールドアスレチックを想起させるようなアトラクションとして描かれている。競技の中では剣などの武器や必殺技を使った妨害や反撃も行われ、登場人物同士の超人的な戦いも描かれるが、砲弾の直撃を受けようとも、高威力の必殺技の直撃を受けようとも、相手に攻撃された人間はしばらく無力化されるだけであり[3]、死傷者の出ない「戦争のようなゲーム」として描かれている[5]。このため、人間が死に至るような殺傷表現はほとんどない。また、人間の暗部を見せるような負の要素を映し出すシーンもほとんどない。こうした舞台背景によって、闘争を描くことによって生じるネガティブな問題が回避されており、結果として登場人物に憎まれ役は登場せず、誰もがポジティブに描かれるような内容となっている[10]

基本的には深夜アニメを好んで見るような男女のアニメファンに向けた内容であり[11]、入浴シーンや、攻撃で美少女キャラクターの服がたびたび破れるなどの際どい場面も多く描かれるものの、そうした場面でも下品になりすぎない、和やかな作風が徹底されている[1]
あらすじ
第1期

動物の耳や尻尾を持つ種族たちが暮らす、地球とは隔絶した異世界フロニャルド。14歳の少女ミルヒオーレ・フィリアンノ・ビスコッティを代表領主とするビスコッティ共和国は、かつて友好関係にあった隣国ガレット獅子団領国との「戦」で敗戦を重ね、窮地に瀕していた。武勇に優れるガレットの戦姫レオンミシェリ・ガレット・デ・ロワ率いる軍勢がビスコッティの城へ迫ろうというその時、ミルヒオーレは国の窮状を打破する切り札として、異世界からの「勇者召喚」を決意し、地球の現代日本に住む少年シンク・イズミを召喚する。

アスレチックや軽業を特技とするシンクは、故郷イギリス行きの飛行機へ乗るために学校の終業式を早退する途中、突然に異世界フロニャルドへと召喚され、ミルヒオーレから「勇者となってこの国に力を貸して欲しい」と懇願される。まるで異世界ファンタジー小説に登場するヒーローのような状況に立たされたシンクは、自分には戦う能力などないと困惑するが、フロニャルドで行われている「戦」が生死を賭けた戦いではなく、スポーツ精神に則ったアスレチック競技により戦争の勝敗を決するというものであると知るに至り、ビスコッティの勇者となることを快諾し、ミルヒオーレから貸与された「神剣パラディオン」を携え戦場へ赴く[12]。シンクは彼を召喚したミルヒオーレの勘違いにより地球に戻る手段を失い焦りつつも、家族や女友達との旅行の約束がある16日後までには元の世界に戻る方法を探してもらうという約束の下、その間は勇者としてビスコッティ共和国に協力しつつ、この状況を前向きに捉えて楽しむことを決意する[13]

シンクはフロニャルドの人々と交友を深めていき、反目しつつも良き戦友となっていくエクレール・マルティノッジや、シンクが元の世界に戻る方法を探そうとするリコッタ・エルマール、敵対しつつも気さくで陽気な人柄のガレットの王子ガウル・ガレット・デ・ロワといった人々と友情を築く[14]。一方で、物語の核心は、かつてミルヒオーレと姉妹同然の仲であったレオンミシェリが、ビスコッティへの侵攻に執念を燃やす理由へと向かっていく。レオンミシェリは「星詠み」と呼ばれる占いによりミルヒオーレに降りかかる死を予見し、「戦」にかこつけて望まぬ未来を回避しようと躍起になっていたのである[15]

真意を明かさずにミルヒオーレを危険から遠ざけようとするレオンミシェリの思惑と、敵陣に乗り込んででもレオンミシェリの真意を問いただそうとするミルヒオーレの想いはかみ合わず、突如として戦場に出現した魔物にミルヒオーレがさらわれるという形で、レオンミシェリの「星詠み」は現実のものになりかける[16]。しかしシンクの奮闘や、魔物の正体を知り同情を寄せたミルヒオーレの想い、そして魔物退治を生業とするブリオッシュ・ダルキアンとユキカゼ・パネトーネの活躍などもあり魔物は無害化され、回避不可能とされた「星詠み」による予見は的中せずに終わる。一連の戦いは、一人で問題を抱え込み、不正確な占いに振り回されたレオンミシェリが己を恥じて謝罪するという形で決着する[17]

ガレットとの戦が終結し、シンクが地球へ帰る方法もリコッタによって解明されたが、その手段を用いてしまうとシンクは記憶を失い、二度とフロニャルドに戻れなくなるという。シンクは二度と戻れなくなることを自分とリコッタだけの秘密とし、皆との楽しい思い出を作り笑顔でフロニャルドを去ろうとするが[18]、皆には見抜かれていた。ミルヒオーレは懸命に気づかないふりを装おうとしつつも再会を約束し、シンクを見送る。ところが別れ際のシンクがとった一連の行動は、偶然にも再召喚を可能にする条件を整えていた。地球に帰還後、一旦はフロニャルドでの記憶を失ったシンクだが、タツマキによって届けられた「神剣パラディオン」によりフロニャルドでの日々が甦るに至る。物語は、シンクが夏休みに再びフロニャルドへ行くことを心に決める場面で締め括られる[19]
第2期

ミルヒオーレと交わした再会の約束が守られ、シンクが再び勇者としてフロニャルドへ召喚される場面から物語が始まる。今度は、幼馴染みのレベッカ・アンダーソンと従姉の高槻七海(ナナミ)にも声を掛けており、レベッカはシンクとともに紀乃川市からビスコッティへ、イギリス在住のナナミはロンドンからガレットへとそれぞれ召喚される。

現地では勇者帰還を祝っての戦興業が開催されており、ミルヒオーレたちと再会を果たしたシンクも再び勇者として参戦する。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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