この記事にはまだ開始されていない宇宙飛行計画が含まれています。打ち上げ日程が近づく・詳しい情報の公開などに従って内容が変化するかもしれません。
DESTINY+[1]
デスティニー・プラス[1]
所属宇宙科学研究所 (ISAS) /宇宙航空研究開発機構 (JAXA)
主製造業者日本電気
公式ページ深宇宙探査技術実証機DESTINY+
DESTINY+[1](デスティニー・プラス[1], Demonstration and Experiment of Space Technology for INterplanetary voYage, Phaethon fLyby and dUst Science[1])は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)、宇宙科学研究所(ISAS)が検討中の深宇宙探査技術実験ミッション、およびミッションに使用される小型科学探査機・工学実験機の呼称。ISASの公募型小型計画2号機に選定された[4]。開発・製造は日本電気が担当する。 当初は「DESTINY (Demonstration and Experiment of Space Technology for INterplanetary voYage)」という名称で、2013年9月に打ち上げられたひさき (SPRINT-A)、2016年12月に打ち上げられたジオスペース探査衛星あらせ (ERG) に続く小型科学衛星の3号機として、イプシロンロケットでの打ち上げを目指していた。2014年にISASが行った次期小型科学衛星の公募では、宇宙理学・工学委員会による審査で7件の応募から本プロジェクトと小型探査機による高精度月面着陸技術実証(SLIM)が候補ミッションに選定された[5]。2015年2月にISASはSLIMを最終候補として選定し、DESTINYは2号機以降での選定を目指すこととなった[6]。その後、理工学委員会の推薦を受け、DESTINY+(PLUS, Phaethon fLyby with reUSable probe, 後にPhaethon fLyby and dUst Science) として「公募型小型2号機」に選定された[4]。2021年度の打ち上げを目標に開発研究が進められていたが、ドイツ提供のダストアナライザの予算獲得の遅れ、イオンエンジンの熱設計関連の対応等の理由から、2024年度の打ち上げを目指すこととなった[3]。 ミッションのコンセプトとして「将来の深宇宙探査の鍵となる先端技術」が示されており、これらの要素技術の実験・実証により、探査機バスの重量を大幅に軽量化、高度化されたイプシロンロケットとの組み合わせで、月、金星、火星などの探査において50kgから200kgのミッションペイロードを持つ小型高性能深宇宙探査機を実現するとしている。[7] イプシロンロケットで打ち上げ、アポロ群の (3200) ファエトンなど複数の小惑星をフライバイするミッションが予定されている[2]。
概要
ミッション
イプシロンロケットによる高エネルギー軌道投入
薄膜軽量太陽電池パネル
大型イオンエンジン
先端的熱制御
イオンエンジン運転中の軌道決定
実験機運用の自律化・効率化
ハロー軌道遷移・維持の軌道制御