DCエクステンデッド・ユニバースという呼称が広まる以前には、マーベル・シネマティック・ユニバースに倣った「DCシネマティック・ユニバース」(DC Cinematic Universe)という呼称が一部のマスメディアで用いられていた[9][10]。
なお、DCコミックス社やワーナー・ブラザースはDCエクステンデッド・ユニバース以外にも様々な呼称をその時々で用いている。
2016年に放送されたDCコミックスの新作映画を告知するThe CWの特番『Dawn of the Justice League』では、司会のジェフ・ジョーンズとケヴィン・スミスが「ジャスティス・リーグ・ユニバース」(Justice League Universe)という呼称を用いた[11]。
2018年には、サンディエゴ・コミコンでのDCコミックスの新作映画の告知の場において「ワールズ・オブ・DCへようこそ」という言葉が使われたことを受けて、一部のマスメディアが「ワールズ・オブ・DC」(Worlds of DC)という呼称に定められたと解釈した[12]。
2022年には、ジェームズ・ガンとピーター・サフランがDCスタジオの代表に就任することについて、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのCEOのデヴィッド・ザスラフが「DCは世界で最も面白く、パワフルで、象徴的なキャラクターを擁している。ジェームズとピーターという唯一無二で補完し合う才能を持つ二人が、当社の世界クラスのチームに加わり、歴史あるDCユニバースのクリエイティブ・ディレクションを担うことに感激している」と、ワーナーの幹部のマイケル・デ・ルカ並びにパメラ・アルディが「ジェームズ・ガンとピーター・サフランがチームに加わり、DCユニバースの統括を担うことにこの上ないほど興奮している」と声明したこと[13]を受けて、一部のマスメディアが「DCユニバース」(DC Universe)という呼称に定められたと解釈した[14]。しかし、実際には「DCユニバース」とはDCスタジオによる新たなDCフランチャイズ計画の呼称であった[1]。
日本においては、一部の映画作品のパンフレットなどで「DCフィルムズ・ユニバース」(DC Films Universe / DCFU)という呼称が用いられている。 本来はシェアード・ユニバースとしては構想されておらず、DCコミックス最大のスーパーヒーローチームであるジャスティス・リーグの実写映画化シリーズとして、『マン・オブ・スティール』『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『ジャスティス・リーグ パート1』『ジャスティス・リーグ パート2』『ジャスティス・リーグ 完結編』の計5作が構想されていた[15][16][17][18]。
沿革
初期構想